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  【鈴鹿】紅皿岳 投稿者:柳川洞吹

【山 域】 鈴鹿南部 高畑山周辺
【日 時】 2005/12/10(土)
【天 候】 晴れ
【メンバー】 単独
【コース】 神唐戸川林道駐車地9:40---紅皿岳10:30/10:40---長石山11:20
---溝干山の手前(昼食)12:00/13:25---溝干山13:40---カワヨゲ谷林道14:40
---駐車地15:30

急に真冬並みの寒気がやってきた。
寒いのが大好きなワシも、こう変化が急だと、気分的にも身体的にも、ちょっとついて行けぬ。
これでは、どこへ行っても1000mあたりは積雪だろう。
雪山装備はまだ箱の中だし、
冬靴はワックスもかけずにほったらかしだし、
クルマはノーマルタイヤのままだし、これではヘタなところへは行けぬぞよ。

それに、今年はまだ、初冬の枯れた山歩きをしとらんではないか。
今週は雪の無いところへ、陽だまりハイキングに行こう。
そうや、懸案のあの山にしようーっと。
あそこやったら雪はないやろう。

と、やってきたのが紅皿岳(べにさらだけ)。
鈴鹿峠から高畑山・溝干山に続く尾根を、さらに西に進んだところにあるピークだ。

2001年3月下旬、
早春の陽だまりの山を求めて、この紅皿岳から溝干山への稜線を歩いた。
いや、正確には「歩こうとした」というのが正しい。
ところが、時ならぬ寒気団の流入で前夜降雪となり、
積雪に埋もれた巻き道に気付かず尾根通しに進んでしまい、
雪帽子の風化した脆い岩稜のヤセ尾根と急峻な斜面に時間を消費し、
地形図には描かれない細かい複雑な地形に現在位置を捉えられず、
見出し難い進路を修正に修正を重ねるうちに、
時間が尽き、体力も気力も尽きて転進とあいなったのだ。

そればかりか、復路、下降する尾根を誤るという初体験のアクシデント付きで、
さんざんな日だった。
ここは鈴鹿山地の最南部、温暖な地域にある、たかだか標高800m足らずの里山だ。
それも、もうすぐ桜の便りも聞こうかという時期に、
誰が雪まみれになって彷徨うなどと思うものか。
このときのことは、当時のFYAMAに「計算違いの紅皿岳」のタイトルでレポートした。

朝だ。
車内は10度、外気温は2度。
よく眠れた。
羽毛のシュラフにくるまっていると、ものすごく気分が安らぐのだ。
温まったシュラフから首だけ出して、ラジオのニュースを聴いている時間もいい。
ゆっくり起きて、モーニングコーヒーを楽しむ。
但し、手抜きのインスタントコーヒーだが、最近のはなかなかイケる。
ただ、こんなことをしているから、出発時刻は例のごとくだ。

さて今回も、前回と同じく神唐戸川林道の名なし峠の切通しから、目的の尾根に上がる。
尾根は近年の台風のせいか、大木が倒れたり部分崩壊したりしていて、
通りにくくなっている部分があった。
しかし、雪がないとスイスイ進む。
前回とはえらい違いだ。
紅皿岳直下の急登も、全く滑り落ちることなしにクリアー。
あっという間に紅皿岳へ着いた。

ここは尖峰で、立てるのは人ひとりだけ。
見晴らし抜群で、眼下は甲賀から土山の丘陵地帯。
それを貫く第二名神の白い帯。
目を上げると、青い空を背景に、綿向山から雨乞岳へと白く雪化粧をした鈴鹿の山並みが続く。
気温は低いが、おだやかな日だ。

ここから先しばらくで、尾根はボロボロの痩せた風化岩稜となる。
今回はちゃんと巻道を行く。
前回は巻道に気付かず尾根通しに進んで、エライ目に遭った。
続いて大岩のキレットに固定ロープがかかっているところ、
背丈の倍以上そのロープだけが頼りの垂直登りなのだが、
古いロープに身体を預ける気になれず、安全第一でここも巻道をとる。

このころから積雪が出だし、
とりわけ、北側斜面にある巻道が積雪でわかりにくくなってきた。
そしていよいよ長石山の先、前回の転進地点だ。
しかし、ここいらはもう前回と同じように一面の積雪で、踏み跡なんぞわかりはしない。
ただ前回と違うのは、時間も体力も気力も充分あるってこと。
これが何よりで、
自然に「それー、ススメー、ススメー!」という気分になるじゃないの。

尾根通しは崖になっているので、手前の山腹を下り、
迷路のような複雑な地形を乗り越えて降りた真っ白の谷間は、風も無く静かで、
周りの不思議な地形とあいまって、まるで異界に入ったような気分だ。
しばし、その雰囲気にひたる。

ここから対面の尾根を登ると、溝干山も近い。
もう尾根の大部分は雪に覆われて寒々としているが、
手前の小ピークに、雪も無い陽だまりの平坦地があったので、
ここで昼食にする。

いつものようにうどん鍋の湯気が漂い、ビールを片手に文庫本を読む時間は、
ワシにとって、この上ないヨロコビの時間(とき)だ。

しかし、どうやら今回も、そろそろ計算違いが始まったようだ。
ポカポカの陽だまりのはずが、
食事中から冷凍庫から吹き出したような寒風に変わり、まあ寒いこと。
おかげで、ガスコンロの火力もなかなか上がらない。

昨夜、家を出た時は、
このあたりはまだ雪のない冬枯れハイキングだと思っていたので、
今までの延長線で、防水のきかなくなった古い軽登山靴を履いてきたが、
これで雪の中を歩くのは、足先が凍えそうに冷たい。
さすがに手袋は持ってきたが、当然、スパッツなんぞはないもんね。
うう〜っ。
足先の感覚がなくなってきた。

冷たいのを我慢して、溝干山南峰に着く。
高畑山〜溝干山〜坂下峠のメインコースは、トレースができていた。
溝干山北峰へ進み、そこからトレースをはずれて、北西に延びる尾根を下る。

ここは、何のマーキングもない静かな自然林の尾根で、なかなか雰囲気がいい。
雪のない時期にも来てみたいと思う。
なぜかふっと浮かんできた黛ジュンの「恋のハレルヤ」を歌いながら、
雪の樹林尾根を駆け下る。

ca650mくらいまで下ると雪が切れて、ようやく足先の感覚がジーンと戻ってきた。
凍傷になるかと思ったぞ。
ヨカッタ、ヨカッタ。
尾根が植林になると、しばらくでカワヨゲ谷林道の屈曲点に降り立った。
なかなか楽しめた一日だった。

                                洞吹(どうすい)

2005/12/11(Sun) 21:22:39  [No.1193]


  Re: 【鈴鹿】紅皿岳 投稿者:山日和

洞吹さん、こんばんは。

> 雪山装備はまだ箱の中だし、
> 冬靴はワックスもかけずにほったらかしだし、
> クルマはノーマルタイヤのままだし、これではヘタなところへは行けぬぞよ。

あれま、準備が遅いですねー。今日はヌタハラ谷右岸尾根から桧塚への洞吹コースを歩いてきましたが、
完璧な冬山に変身してました。
桧塚劇場も今日は休演、姿も拝ませてくれませんでした。

> 2001年3月下旬、
> 早春の陽だまりの山を求めて、この紅皿岳から溝干山への稜線を歩いた。
> そればかりか、復路、下降する尾根を誤るという初体験のアクシデント付きで、
> さんざんな日だった。
> このときのことは、当時のFYAMAに「計算違いの紅皿岳」のタイトルでレポートした。

思い出しますねー。あの日こちらは鞍掛尾根から鈴北岳。ずいぶんな天気で震えながら昼飯食ってましたが、
メールしたらそちらはピンチの様子。心強かったとの返信もらいましたね(^_^)

> 昨夜、家を出た時は、
> このあたりはまだ雪のない冬枯れハイキングだと思っていたので、
> 今までの延長線で、防水のきかなくなった古い軽登山靴を履いてきたが、

今年は冬が早いですよ。緑水さんの画像見てないの?

> なぜかふっと浮かんできた黛ジュンの「恋のハレルヤ」を歌いながら、
> 雪の樹林尾根を駆け下る。

古いなー(^_^.) 私はもっぱら「恋のマイヤヒ」ですわ。(^^ゞ

> なかなか楽しめた一日だった。

ノーマーク地帯のこの辺も一度は行ってみんとね・・・

                    山日和

2005/12/11(Sun) 23:24:35  [No.1197]


  Re: 【鈴鹿】紅皿岳 投稿者:柳川洞吹

山日和さん こんばには

> あれま、準備が遅いですねー。

季節の歩みが速すぎたのです。
でも、近年が異常で、このくらいが本当なのかもしれません。

> 思い出しますねー。あの日こちらは鞍掛尾根から鈴北岳。ずいぶんな天気で震えながら昼飯食ってましたが、
> メールしたらそちらはピンチの様子。心強かったとの返信もらいましたね(^_^)

ちょうど、尾根を間違ったことに気が付いて、ガーンと後頭部を殴られたようなショックがあったところに、
山日和さんからの、のんきな昼メシメールの着信でした。
おかげで、気持ちが落ち着いたので、うまくリカバーできました。

> 今年は冬が早いですよ。緑水さんの画像見てないの?

いや、見たけど、あれは鎌ヶ岳のことで。
鈴鹿峠のまだ南だから、雪なんか無いだろうと……。

> > なぜかふっと浮かんできた黛ジュンの「恋のハレルヤ」を歌いながら、
>
> 古いなー(^_^.) 私はもっぱら「恋のマイヤヒ」ですわ。(^^ゞ

古くても、いいものはいいのですよ。(^^)

> ノーマーク地帯のこの辺も一度は行ってみんとね・・・

老人向けで、ワシなんかにはちょうどいいけど、
山日和さんには物足りんだろうなあ。

よい山旅を!
                                洞吹(どうすい)

2005/12/13(Tue) 23:08:18  [No.1206]


  Re: 【鈴鹿】紅皿岳 投稿者:伊勢山上住人  URL

洞吹さん、こんばんは。

紅皿岳は全く初耳の山名ですが、レポートを拝読して「ここだな」と分かります。

> 溝干山の手前(昼食)12:00/13:25
> いつものようにうどん鍋の湯気が漂い、ビールを片手に文庫本を読む時間は、
> ワシにとって、この上ないヨロコビの時間(とき)だ。

いつもの長〜い長〜い昼休みですね。
私の山行きスタイルの確立は10年先ですかね。

> 積雪に埋もれた巻き道に気付かず尾根通しに進んでしまい、

尾根通しに歩けない山もあるのですね。

> 紅皿岳直下の急登も、全く滑り落ちることなしにクリアー。

と言うことは、滑り落ちることもある山なのですね。

> ここは尖峰で、立てるのは人ひとりだけ。

本当の「お山の大将オレ一人」の山。行ってみたい気も。
尾根通しで経験を積んで、いつの日にか歩きに行きます。

伊勢山上住人

2005/12/11(Sun) 23:34:08  [No.1198]


  Re: 【鈴鹿】紅皿岳 投稿者:柳川洞吹

伊勢山上住人さん こんばんは

> 紅皿岳は全く初耳の山名ですが、レポートを拝読して「ここだな」と分かります。

紅皿岳は、鈴鹿の中でもマイナーな山のため、ご存知ないかたも多いようです。
私は、他人が「こんな山、どこにあるのや?」と思うような、マイナーな山を歩くのが好きですね。
マイナーすぎて誰も来ない山=面白くない山……ではないようですから。

> いつもの長〜い長〜い昼休みですね。

私は、山にビールを飲みに入るようなものですから、
お昼休みがメインですね。
前後の歩きは、付録かも。

> > 積雪に埋もれた巻き道に気付かず尾根通しに進んでしまい、
> 尾根通しに歩けない山もあるのですね。

そんな山は、いくらでもありますよ。

> > 紅皿岳直下の急登も、全く滑り落ちることなしにクリアー。
> と言うことは、滑り落ちることもある山なのですね。

ここは、積雪が安定しない時期に、ただの一歩も滑り落ちないで登り切るのは、至難の業かもしれませんね。

> > ここは尖峰で、立てるのは人ひとりだけ。
> 本当の「お山の大将オレ一人」の山。行ってみたい気も。

山自体が500m級と低いため、遠くの山までは見えませんが、周囲の展望は抜群。
無雪期は巻道もすぐわかるし、歩き易いですよ。

よい山旅を!
                                洞吹(どうすい)

2005/12/13(Tue) 23:29:47  [No.1207]


  Re: 【鈴鹿】紅皿岳 投稿者: 緑水

柳川洞吹さん お早うです

> 急に真冬並みの寒気がやってきた。
> 寒いのが大好きなワシも、こう変化が急だと、気分的にも身体的にも、ちょっとついて行けぬ。

月初めから寒かったですよ 師走も半ば寒さ安定で 尻から追い立てられる気分に成りますね
掃除に年賀書き 片づけ山行記と気を急かされるわ 
建具のガタ直しに電球の取り替え 指示が矢継ぎ早にでる

  忙しい 急がし言う内 歳をこし   ですね

> あっという間に紅皿岳へ着いた。
> ここは尖峰で、立てるのは人ひとりだけ。
> 気温は低いが、おだやかな日だ。

もう随分と訊ねていないなあ
こうやってレポが入ると行きたくなるですね

> 食事中から冷凍庫から吹き出したような寒風に変わり、まあ寒いこと。

テントしないと寒さから落ち着きませんね
5分設営 5分撤収の訓練させています(^^)

おかげで、ガスコンロの火力もなかなか上がらない。

> なぜかふっと浮かんできた黛ジュンの「恋のハレルヤ」を歌いながら、
> 雪の樹林尾根を駆け下る。

クリスマスがもうすぐ ハレルヤコーラス好いじゃないですか
オードマゴッドミー ポテンシェル ハレルヤハレルヤ晴れるか晴れるよですね

暖か雪ボッコをです

                緑水

2005/12/12(Mon) 10:44:50  [No.1203]


  Re: 【鈴鹿】紅皿岳 投稿者:柳川洞吹

緑水さん こんばんは

> 掃除に年賀書き 片づけ山行記と気を急かされるわ 
> 建具のガタ直しに電球の取り替え 指示が矢継ぎ早にでる

私は何もせず、もっぱら寝てばっかりです。
家内は、毎度のことと、何も言いません。
ありがたや、ありがたや。
長年にわたる、作戦勝ちですタイ。

> もう随分と訊ねていないなあ
> こうやってレポが入ると行きたくなるですね

私でも、あっという間に、前回からもう4年9ヶ月たっているんですから。
時の流れは速いものですね。

> 5分設営 5分撤収の訓練させています(^^)

ツェルトを張る場所さえ決まれば、設営・撤収はこんなものですかね。

よい山旅を!
                                洞吹(どうすい)

2005/12/13(Tue) 23:42:15  [No.1208]


  Re: 【鈴鹿】紅皿岳 投稿者:とっちゃん(こと)

洞吹さん、こんばんわ〜。

紅皿岳、一時はたろぼうさんだったかな?たちも登った山の記憶があるのやけど。

おにいちゃん、近くに来てたんやね〜。
溝干山〜高畑山付近は雪の時やったか歩いたけど、紅皿山は、行けてないなぁ。
その時、坂下峠付近で、アトリ(冬鳥)の大群の飛翔を見たよ。すごかったなぁ〜。

> 溝干山北峰へ進み、そこからトレースをはずれて、北西に延びる尾根を下る。
> ここは、何のマーキングもない静かな自然林の尾根で、なかなか雰囲気がいい。
> 雪のない時期にも来てみたいと思う。

そんな、尾根もあるんやね。いつか行ってみようかなぁ。

満足な、一日、よかったね〜。

2005/12/14(Wed) 21:06:50  [No.1212]


  Re: 【鈴鹿】紅皿岳 投稿者:柳川洞吹

とっちゃん こんばんは

> 紅皿岳、一時はたろぼうさんだったかな?たちも登った山の記憶があるのやけど。

そうです。
ただ、ワシのときと違って、なんだかスイスイと行ってこられたようです。

> そんな、尾根もあるんやね。いつか行ってみようかなぁ。

静かないい尾根でした。
とっちゃんには寂しすぎるかな?

よい山旅を!
                               洞吹(どうすい)

2005/12/14(Wed) 21:54:01  [No.1217]


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