一括表示

今年最後の山はどこにするか。冬枯れの日溜りでほっこりする間もなく12月に入ってからいきなり本番の雪山シーズンになってしまった。鈴鹿も南の方ならまだいいかもしれない。
というわけで仙ヶ岳の南尾根へ向かったのだが・・・

【日 時】2005年12月30日(金)
【山 域】鈴鹿南部 仙ヶ岳周辺
【天 候】曇りのち晴れ
【コース】堰堤上広場9:03---9:37営林署小屋9:44---10:40コル10:56---12:15 P3ランチ場所        13:11---13:43コル---14:53駐車地

ところどころ雪の残る林道には2人分の足跡があった。車がなかったのを見ると昨日のものだろう。石谷川の対岸にはいくつもの岩壁が屹立し、鈴鹿というよりはむしろ台高のような風景である。
林道終点から山道に入る。白谷コースと分かれて南尾根へのルートを行く。南尾根コースと言いながらも下半分は谷の中を行き、実際の南尾根を辿るのは三分の一くらいである。
だんだん雪が深くなってきた。トレースは期待していなかったのだが(本当はトレース云々するほど雪があるとは思っていなかった。)、今年もいろいろ考えることが多すぎたから一年の最後ぐらいは何も考えずにトレースを追うのもよかろう。

不動明王のコルへはぎっしりと雪の詰まった急な谷の源頭を直上する。新雪なら雪崩の起きそうな急斜面だ。先達もツボ足で頑張っている。今日はラッセルもなかろうとワカンは車に置いてきてしまったのでこのトレースはありがたい。

不動明王にあいさつしていこう。こちらはノートレース。ヒザあたりのラッセルで岩頭の基部に出るが、最後のハシゴ登りが雪壁となって手が出ない。あきらめて引き返す。
矢原谷側にはテープに「宝印のコバ、不動滝」と書かれて、ピンクのど派手なテープが続いていた。こういうルートに行き先まで明記した印を付けるのはいかがなものか。美的感覚ゼロのピンクテープとあいまって、なんとかならんかなーと嘆息する。

コルに戻り、最初の岩場の取り付きだ。ふだんは使わないトラロープもこういう時はありがたいものだ。雪は柔らかいが凍結したらやっかいな場所だろう。
両手両足を駆使して不動明王を見下ろす小ピークに出る。さっきまでは少しどんよりしていたが、今はすっかり晴れ上がって気分がいい。
さあ、山頂で鍋にしようと踏み出すと、トレースが消えていた。ゲゲッ、ここで引き返したのか。根性なしめ。
やむなくラッセル開始である。こんなことならワカン持ってくるんだった。とは言うものの雪は比較的締っており、時折ヒザあたりまで沈むくらいでさほど苦労はしない。

左から南尾根から分岐する南西尾根が迫ってきた。恐竜の背中のような岩峰を並べた尾根は迫力満点だ。白谷の途中からこの尾根の末端に取り付くのも面白いかもしれない。
岩場を縫って南西からの尾根に合流したところで一服。しばらくすると下からガサガサと音がする。岩の頭からのぞきこむと単独のおばさんが登ってきた。手にはしっかりピッケルを握っているが足元は軽登山靴だ。
「トレースはないですよ。途中で引き返したみたいですね。」「やっぱりそうですかー。上まで行きます?」「ええ、まあ」「よかった、付いて行かせてもらおー」
まあ、ええけどね。誰も来なくてもひとりでラッセルしてたんだから同じことである。

雪はますます深くなってきた。鈴鹿南部とは思えない。潅木が頭を出しているところはいいが、木のない急斜面はたかだか1~2mでもズボズボとはまり込んで体を引き上げることができない。風下の右にストックをつくと抵抗なくズボッと突き抜けて、ストックの先に空が見えた。やばいやばい。できるだけ左寄りにルートを取って進む。

もう少しで仙ノ石だ。昼飯だ。急登をあえぎ登ると、そこには大岩壁のピークの向こうに並ぶ仙ノ石と仙ヶ岳本峰の勇姿が。ありゃ、まだやったか。ぜんぜん覚えてなかった。
呆然と立ち尽くして眺めているとおばさんも追いついてきた。
「もうここでやめときますわ。」「そうですか・・・」
雪を削ってランチ場所を作る。
「ここで食事ですか?」「そうです。」「私はぼちぼち下りますわ。」
そう言い残してラッセルのお礼のひとこともなしに下りていった。
まあ、ええけどね。

風は吹いているがこないだまでの冷たさはない。仙ヶ岳まで行けば鈴鹿北中部の真っ白に化粧した山並みを拝めるのだろうが、今日はここまで。
ゆっくりとビールと鍋を楽しむ。
眼下に広がる伊勢平野はやや霞んでいるが、御所平から続く鈴鹿最南部の山々と、布引山地の山が果てしなく連なっている。
振り返った南尾根の先ほどズボッといったところを見ると、馬鹿でかいキノコ雪が尾根から2mほども張り出している。鈴鹿らしからぬ光景だ。

今年は最後3連敗で終わってしまったが、この眺めは登り納めを飾るにふさわしい。
来年もバリバリ登らなくては。
みなさん、どうもありがとうございました。

                       山日和

2006/01/01(Sun) 00:22:42  [No.1336]


  Re: 【鈴 鹿】仙ヶ岳南尾根敗退 投稿者:とっちゃん(こと)

山日和さん、仙ガ岳で一年の総決算してきたんですね〜。(*^_^*)

25日は、リハビリ足慣らしのおつきあいありがとうございました。

晴天の中、ガンガン歩きたかったでしょうに、ご親切に感謝します。

鈴鹿南部と言えど、雪の多いこと。南尾根は、せっぴができていると、ちょっとスリリングでしょうね。

2006/01/01(Sun) 01:13:43  [No.1340]


とっちゃん、あけましておめでとー。

> 山日和さん、仙ガ岳で一年の総決算してきたんですね〜。(*^_^*)

総決算にしてはあまり利益が出なかったですが・・・(^^ゞ
まあまあ楽しめました。

> 鈴鹿南部と言えど、雪の多いこと。南尾根は、せっぴができていると、ちょっとスリリングでしょうね。

雪庇というよりキノコ状の雪の盛り上がり。なかなか迫力ありました。
地面だと思ってたとこが空中だった時は冷や汗でしたが・・・(^_^;)

今年もよろしくです。

                   山日和

2006/01/01(Sun) 01:32:03  [No.1345]


 オメデタさん、山日和さん!

> 今年最後の山はどこにするか。冬枯れの日溜りでほっこりする間もなく12月に入ってからいきなり本番の雪山シーズンになってしまった。鈴鹿も南の方ならまだいいかもしれない。
> というわけで仙ヶ岳の南尾根へ向かったのだが・・・

 年末も皆さん、山に入ってられますね。この南尾根も歩いてみたいところです、…ってスズカにほとんど足痕残したことないオイラですが…(^^;
 この雪だと御所平あたりがいい感じなのかのかなぁ?…と冬装備もロクにないワタイは、陽だまりハイクしますけど(^^; 装備以前!雪山に対する勘も感が無いです(汗)


> 呆然と立ち尽くして眺めているとおばさんも追いついてきた。
> 「もうここでやめときますわ。」「そうですか・・・」
> 雪を削ってランチ場所を作る。
> 「ここで食事ですか?」「そうです。」「私はぼちぼち下りますわ。」
> そう言い残してラッセルのお礼のひとこともなしに下りていった。
> まあ、ええけどね。

 このおばはん、ヘンなヤツですね〜!お礼以前でカンドーモノかも(汗)
まぁ、山は其々赫々云々カンドーがありますからね(^^)

 ワタシにとっては、この昨年12月の山行を二つここにアップしようと思ってたけどできずに、すでに年が改まちゃった!
 今年もよろしく、です!山日和さん、通風人さん、みなさま!

2006/01/01(Sun) 01:26:38  [No.1344]


zippさん、あけおめです。(^_^)

>  この雪だと御所平あたりがいい感じなのかのかなぁ?…と冬装備もロクにないワタイは、陽だまりハイクしますけど(^^; 装備以前!雪山に対する勘も感が無いです(汗)

御所平あたりはスノーシューで歩き回るには最適でしょうね。
ほんとは仙ヶ岳からそっちへ回る遠大な計画だったのですが・・・(^_^;)

>  このおばはん、ヘンなヤツですね〜!お礼以前でカンドーモノかも(汗)
> まぁ、山は其々赫々云々カンドーがありますからね(^^)

いろんな人がいますわ。まあ、マイペースで行くしかおまへんな。

>  今年もよろしく、です!山日和さん、通風人さん、みなさま!

こちらこそよろしくです。m(__)m

                     山日和

2006/01/01(Sun) 01:36:12  [No.1346]


山日和さん あけましておめでとうございます。

> 先達もツボ足で頑張っている。今日はラッセルもなかろうとワカンは車に置いてきてしまったのでこのトレースはありがたい。
> やむなくラッセル開始である。こんなことならワカン持ってくるんだった。

ワシがワカンを持たなかったときは非常識だと言ってたのに、
そんなこと言いながら、ワシとおんなじようなことやってるんですね。

> 矢原谷側にはテープに「宝印のコバ、不動滝」と書かれて、ピンクのど派手なテープが続いていた。こういうルートに行き先まで明記した印を付けるのはいかがなものか。美的感覚ゼロのピンクテープとあいまって、なんとかならんかなーと嘆息する。

巻きつけならまだしも、ヒラヒラは、やめてもらいたいものです。

> 岩場を縫って南西からの尾根に合流したところで一服。しばらくすると下からガサガサと音がする。岩の頭からのぞきこむと単独のおばさんが登ってきた。手にはしっかりピッケルを握っているが足元は軽登山靴だ。
> 「よかった、付いて行かせてもらおー」
> まあ、ええけどね。

珍客到来ですな。(^^;

> 「もうここでやめときますわ。」「そうですか・・・」
> 「私はぼちぼち下りますわ。」
> そう言い残してラッセルのお礼のひとこともなしに下りていった。
> まあ、ええけどね。

大阪のおばちゃんだったでしょ?

> 振り返った南尾根の先ほどズボッといったところを見ると、馬鹿でかいキノコ雪が尾根から2mほども張り出している。鈴鹿らしからぬ光景だ。

鈴鹿のあちこちで、普段の冬では見られないような光景が出現しているのですね。
これでは、霊仙山あたりは、ものすごいことになっているのかも。

> 今年は最後3連敗で終わってしまったが、この眺めは登り納めを飾るにふさわしい。

素晴らしい眺めで、年の最後を飾れたようで、なによりです。
今年は、スノーシューの仲間に入れてもらおうかな。
スノー衆……なんちゃって。(^^ヾ
今年もよろしく。

よい山旅を!
                               洞吹(どうすい)

2006/01/01(Sun) 01:44:20  [No.1347]


洞吹さん、どうもです。

> ワシがワカンを持たなかったときは非常識だと言ってたのに、
> そんなこと言いながら、ワシとおんなじようなことやってるんですね。

そんなこと言いましたっけ・・・(^^ゞ
やはり持つべきものはワカンですねー。

> 巻きつけならまだしも、ヒラヒラは、やめてもらいたいものです。

しっかり巻いてあるのですが、それが太い幹に短い間隔で付いているので目に付いて。

> 珍客到来ですな。(^^;

結構登ってそうな感じだったので交代で行きましょかーと言いかけたんですが・・・

> 大阪のおばちゃんだったでしょ?

ミエケニアンでした。どこでも変わらんかな? (^_^;)

> 今年は、スノーシューの仲間に入れてもらおうかな。
> スノー衆……なんちゃって。(^^ヾ

正月早々、座布団1枚ですねー(^_^)
よかったら手配しまっせ。

> 今年もよろしく。

こちらこそよろしくです。

               山日和

2006/01/01(Sun) 02:29:48  [No.1350]


  Re: 【鈴 鹿】仙ヶ岳南尾根敗退 投稿者:伊勢山上住人  URL

山日和さん、あけましておめでとうございます。

> 今年最後の山はどこにするか。鈴鹿も南の方ならまだいいかもしれない。

山に入ってからの状況判断は的確なのに、
事前の情報収集と予測は「ど甘」なのですね。
それとも、読者を楽しませるための演出なのかな?
師匠のことだ、そうに違いない。

> 最後のハシゴ登りが雪壁となって手が出ない。あきらめて引き返す。

写真見ました。意外にあっさりと退却されていますね。

> 単独のおばさんが登ってきた。「よかった、付いて行かせてもらおー」
> ラッセルのお礼のひとこともなしに下りていった。

私も、「雪山1年生です」と同じ事を言いそうです。

> 先ほどズボッといったところを見ると、馬鹿でかいキノコ雪が尾根から2mほども張り出している。

慎重に、慎重に、お願いします。
私は行きません。こう云う所には。
スノーシューの楽しめる雪原を探します。

今年も、ご指導の程お願いします。            伊勢山上住人

2006/01/01(Sun) 11:43:46  [No.1360]


伊勢山上住人さん、あけましておめでとうございます。

> 事前の情報収集と予測は「ど甘」なのですね。

希望的観測ってやつですかね。

> 写真見ました。意外にあっさりと退却されていますね。

あっさりあきらめざるを得ない状況でした。だってホールドがなにもないんだから。

> 私も、「雪山1年生です」と同じ事を言いそうです。

おっさんなら「お先にどうぞ」というところです。(^_-)

> 私は行きません。こう云う所には。

「ちょっとだけ危ない」というのがいちばん面白いんですよ。(^_^)
今年もよろしくです。

                      山日和

2006/01/01(Sun) 13:31:45  [No.1363]


山日和さま

> というわけで仙ヶ岳の南尾根へ向かったのだが・・・

ここは谷が深くて、暗くて、人気は無く林道すらも私も走るのが恐々です。
営林署小屋を越えてしばらく登ると、真上に登るような感じがしますし、
山頂がはるか彼方に思えます。たくましい山日和さんでも深い雪の中では
大変というのがよくわかります。私なら即効で撤退です。(^^;

私もオバタリアン世代に突入しましたが、ずうずうしいオバサンにはまだ
なりたくない気分です。後ろに着くと前の方が頑張ってしまわれるので、
お願いしたくないですね。それに構わず、見切りをつけられた山日和さんは
正しいと思います。そういう風にご迷惑をかけたくないですし、
やめたい時にやめられる、単独がいちばん気楽です。(^^)

2006/01/03(Tue) 10:17:44  [No.1370]


コダマさん、どうもです。
さまはやめてっちゅうのに・・・(^_^;)(誰かさんも言ってたっけ)

> 営林署小屋を越えてしばらく登ると、真上に登るような感じがしますし、
> 山頂がはるか彼方に思えます。たくましい山日和さんでも深い雪の中では
> 大変というのがよくわかります。私なら即効で撤退です。(^^;

最近は全然たくましくないんですが・・・
日和るのがだんだん早くなってきました。(^_-)

> 私もオバタリアン世代に突入しましたが、ずうずうしいオバサンにはまだ
> なりたくない気分です。後ろに着くと前の方が頑張ってしまわれるので、
> お願いしたくないですね。それに構わず、見切りをつけられた山日和さんは
> 正しいと思います。そういう風にご迷惑をかけたくないですし、
> やめたい時にやめられる、単独がいちばん気楽です。(^^)

かわいいオバサンになってね。(^_^)
ウソでもラツセル代わりましょうかなんて言ってくれると、いやーいいですよなんて言って頑張ってしまうかも・・・(^^ゞ

                          山日和

2006/01/03(Tue) 22:46:35  [No.1373]


掲示板に戻る