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  【奥美濃】トガス敗退 投稿者:山日和
【奥美濃】トガス敗退 (画像サイズ: 600×800 78kB)

 トガスという関西では耳慣れない山は、奥美濃の涌谷山と大ダワ(これもあまり耳慣れないかもしれないが)に挟まれた尾根上にある1076.8mのピークである。
2年前に洞吹氏が単独で試みたが深いラッセルに阻まれて頂上目前で敗退している。その時私のパーティーは花房山に登っており、下りてきたら合流して温泉、晩メシコースを共にしようと約束したのだった。

【日 時】2006年1月28日(土)
【山 域】奥美濃 旧坂内村川上周辺
【天 候】曇り
【メンバー】柳川洞吹氏、とっちゃん、山日和
【コース】夜叉姫の館9:10/17:10---トガス南尾根---P854---Ca970m地点13:25/14:50(往復)

 小雪のちらつくあいにくの天気。国道303号は横山ダムを過ぎたあたりから雪に覆われ、旧坂内村の中心、広瀬を過ぎると凄い積雪量となった。
 いつも車を止めさせてもらう坂内村民族資料館の隣にある金居原ダムの工事事務所は、ダム工事の中止に伴い「夜叉姫の館」と看板が替わっていた。
駐車場への導入路も雪の壁となり、建物の脇に積った大量の雪には見事な雪洞が作られていた。雪洞を利用して準備にかかるが、ここへ来るまでに意外と時間を食って出発したのは9時過ぎになってしまった。

 夜叉ヶ池へ向う林道をしばらく歩く。セメント工場があるので坂内川を渡る橋の手前までは除雪されているが、橋は雪でこんもりと盛り上がりどこが橋なのかわからないぐらいだ。
 一昨年ここを訪れている洞吹氏の言う通り、橋を渡ってすぐの植林斜面に取り付いた。スノーシューを履いて登るのはつらそうな急傾斜なのでツボ足で行くが、50センチほど潜った雪の下には2週前の雨で締まったのであろう、クラストした雪の層があり思いのほか歩きやすい。
雪で垂れ下がった杉の枝をかわしながら100mほどの急登を我慢すると広々とした尾根の末端に出た。
 ここでスノーシューを装着。緩やかに広がる雑木の尾根はスノーシューにはうってつけのルートである。なかなか高度を上げない尾根を快調に歩く。
最後尾の洞吹氏は「まるで舗装路を歩いてるみたいや」と楽勝ムード。そりゃそうでしょう。
先頭はふくらはぎあたりまで潜っているのだが、3人目ともなればまったく潜ることもない。
 休憩時にスノーシューを脱いで歩いてみた。少し深く潜るものの、粘り気のある雪から後ろ足を抜く時の抵抗が格段に少ない。ヒザまで入ったがツボ足の方が楽そうである。結局スノーシューを脱いでツボ足ラッセルとなった。次に来た人はツボ足とスノーシューの順番が逆だと訝しがるだろう。

 どこまでも緩やかな広い尾根が続く。細い雑木ばかりではあるが、ゆったりとした自然林の雪尾根は心を解放してくれる。3人とも自然と笑みがこぼれる。

 P854の手前から一段と雪が深くなった。たまらず再びスノーシューを装着する。
吊り尾根の向こうにやっと姿を現わしたトガスはまだまだ遠い。左に大ダワ、右には涌谷とその奥に蕎麦粒の三角錐が見事だ。
 P854から一旦下って登り返しとなるが、尾根の右側には凄い雪庇が発達している。どこまで地面があるのかわからないので、西側の斜面を慎重にトラバース気味に進む。
風上である西側斜面は適度にクラストして歩きやすい。
 Ca960m台地への登り、重い雪に足を取られて遅々として進まない。出発が遅れて時刻はもう1時を回っている。これでは頂上まで届かないだろう。
 
 急登を終えてたどり着いた台地からは更に悪い雪質が待っていた。雪面に置いたスノーシューはスローモーションのようにゆっくりと沈み込み、その足型はまるで抜き型を取ったようにフレームの形のままで崩れない。そしてその足を抜くのにまた労力を必要とする。一歩一歩が修行のようだ。
 1時半、これまでである。とっちゃんはなんとしても山頂まで行きたかったようで不服そうだが、時間を考えるとやむを得ない。
風が強いので雪庇が崩れた壁の下へ避難してランチ場所を設営する。前回の洞吹氏もこのあたりでギブアップしたらしい。
 やっと三者三様の鍋タイム。一見快適そうな食堂だったが、強風にあおられた粉雪がそこら中に舞い散って鍋も雪だらけ。雪見鍋ならぬ雪鍋である。風がなかったら快適やのにと声が上がるが、そもそも風がなければ尾根の上で食えばいいのである。

 いつも通りのんびりメシを食っていると3時近くなってしまった。登りは楽チンだった緩い尾根も下りではかえってペースが上がらず足が重い。
急斜面の下りなら足を投げ出すだけで自然に進んで行けるのだが。強風でトレースが消えているところでは、登り以上に苦しいラッセルを強いられた。雪質は時間の経過と共に悪化しているようだ。

 台地から林道への植林帯の急降下はさすがに早く、10分余りで林道到着。林道のはるか奥には真っ白な烏帽子山がまるでアルプスのピークのように聳えていた。

                      山日和

2006/01/31(Tue) 23:55:24  [No.1616]


  Re: 【奥美濃】トガス敗退 投稿者:柳川洞吹

山日和さん お疲れさま

麓から、すごい雪の量でしたね。
前回私がクルマを停めた場所は雪の山になっていたので、
あの駐車場所を知らないとたいへんです。

> 2年前に洞吹氏が単独で試みたが深いラッセルに阻まれて頂上目前で敗退している。

気持ちのいい雑木の尾根ですが、上部の雪庇帯や、上部台地のググーと沈む雪は、
前回と同じようでした。
帰り道、上部台地上では風でトレースが消えていたのも同じでした。

頂上まで届きませんでしたが、スノーシューの能力もよくわかってきたし、
雪尾根で遊べて面白かったですよ。

よい山旅を!
                                  洞吹(どうすい)

2006/02/02(Thu) 08:46:34  [No.1618]


洞吹さん、どうもです。

> 麓から、すごい雪の量でしたね。
> 前回私がクルマを停めた場所は雪の山になっていたので、
> あの駐車場所を知らないとたいへんです。

今までで最高でした。夜叉姫の館の駐車場と横の雪洞もすごかったですね(^_^)

> 気持ちのいい雑木の尾根ですが、上部の雪庇帯や、上部台地のググーと沈む雪は、
> 前回と同じようでした。
> 帰り道、上部台地上では風でトレースが消えていたのも同じでした。

ようひとりで頑張りましたねー。(@_@;)

> 頂上まで届きませんでしたが、スノーシューの能力もよくわかってきたし、
> 雪尾根で遊べて面白かったですよ。

山頂だけが山じゃない・・・って負け惜しみか(^_^;)

                      山日和

2006/02/02(Thu) 21:06:18  [No.1624]


  Re: 【奥美濃】トガス敗退 投稿者:矢問(やとう)

山日和さん、こんばんは(^^)

>  トガスという関西では耳慣れない山は、奥美濃の涌谷山と大ダワ(これもあまり耳慣れないかもしれないが)に挟まれた尾根上にある1076.8mのピークである。
なんと親切な書き出し(^^) 奥美濃や鈴鹿に弱い僕にとってはありがたい書き出しで
「どこのことやろ??」と探し回らずに済みますm(..)m(^^)
「奥美濃のヤブ山」にも載っていますね。フムフム・・。
この本の記録でも雪質はあまり良くないときの記録のようですね。

> 【日 時】2006年1月28日(土)
なんと、南紀に行ってた日か〜(^^;) 安定した時期に足跡でも追っかけに行くか〜(^_-)

>  一昨年ここを訪れている洞吹氏の言う通り、橋を渡ってすぐの植林斜面に取り付いた。
おおっ、洞吹さんのガイド付きとはうらやましい(^^)

>  1時半、これまでである。とっちゃんはなんとしても山頂まで行きたかったようで不服そうだが、時間を考えるとやむを得ない。
とっちゃん、ええ根性してるなぁ(^^) もう完全復帰ですね\(^o^)/

2006/02/02(Thu) 19:42:46  [No.1621]


矢問さん、どうもです。

> なんと親切な書き出し(^^) 奥美濃や鈴鹿に弱い僕にとってはありがたい書き出しで
> 「どこのことやろ??」と探し回らずに済みますm(..)m(^^)

マイナーな山のことを書く時は位置関係をちゃんと書かないと興味を持ってもらえないので・・・

> 「奥美濃のヤブ山」にも載っていますね。フムフム・・。

ちゃんと持ってはりましたか(^_^)

> この本の記録でも雪質はあまり良くないときの記録のようですね。
> なんと、南紀に行ってた日か〜(^^;) 安定した時期に足跡でも追っかけに行くか〜(^_-)

ほんとは3月頃がベストなのはわかってるんですが、あのタルい尾根でスノーシューを試してみたくて(^^ゞ

> とっちゃん、ええ根性してるなぁ(^^) もう完全復帰ですね\(^o^)/

根性だけでは登れまへん・・・(^_^;)

                     山日和

2006/02/02(Thu) 21:09:52  [No.1625]


  Re: 【奥美濃】トガス敗退 投稿者:とっちゃん(こと)

おくればせながら、こんばんわ〜。(*^_^*)

山さん、洞吹さん、ご一緒ありがとうございました。
洞吹さんと三人の山は、山の神以来で、とっても楽しませてもらいました。

>  トガスという関西では耳慣れない山

トガスっって、ほんとにかわった名前ですね。お天気は、残念でしたが、それ以上に兄弟山行が嬉しかったです。

緩やかな登りは、スノーシューにうってつけの尾根でした。植林はほんの少しの間だけ、それもよければ、ほとんど無しで行けるいいコースでした。

今度は、ワカンも持ってると、スノーシューとツボ足、ワカンの違いがよく分かるのでしょうが、両方持つ気がしないので、比べられないね。

洞吹さんが、前に行った時に太ももまでもぐった足跡が帰りには、消えていたというのも実感できる雪尻の尾根。風の力はすごいね。

実力が全く無いのに、頂上を目指すのは、身のほど知らずなんですが、つい甘い期待をしちゃうんですね。


                

2006/02/05(Sun) 23:58:34  [No.1666]


とっちゃん、どうもです。お疲れさまでした。(もうすっかり疲れがとれちゃったね^_^;)

> トガスっって、ほんとにかわった名前ですね。お天気は、残念でしたが、それ以上に兄弟山行が嬉しかったです。

ホノケ山に続いて変わった名前の山シリーズになりましたね。

> 今度は、ワカンも持ってると、スノーシューとツボ足、ワカンの違いがよく分かるのでしょうが、両方持つ気がしないので、比べられないね。

足が3本あれば、スノーシュー、ワカン、ツボ足と同時に比較できるのにね。(^_-)

> 実力が全く無いのに、頂上を目指すのは、身のほど知らずなんですが、つい甘い期待をしちゃうんですね。

頂上を目指す気力が大事なんです。(人にえらそうなこと言えるか・・・)
私や洞吹さんはすっかり枯れてしまってるのであきませんわ・・・

                    山日和               

2006/02/06(Mon) 22:46:41  [No.1682]


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