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  笈ケ姫 投稿者: 緑水

笈ケ岳の名を知ったのは5〜6年前か、岳人の憧れの山と聞いていた。
富山、石川、岐阜を分ける価値有る山とかで山頂を踏むには、残雪期に山中一泊し、心技体が充実していなくては登頂出来ないとも聞いていた。

じゃあチョットやって見ようか、それなりのルールでと。
何年か前に一度目一里野で遊び、山毛欅尾山へと登った。GW後の静かな山道、カタクリが足の踏み場も無いほどに咲いていたっけ。
山頂にはツェルトが残されており、笈ケ岳にアタックしてるのだ。とてもこんな所で天する気には成れないと思った。
次の日市ノ瀬で話したら遭難者が出てるとか、山毛欅尾のツェルトの主らしく、年輩の女性で単独行と聞かされた。
二度目は山毛欅が萌え出る頃に白川郷に遊び、三方岩岳からその遠さを見てる。
三度目は秋錦に染まる頃、五箇山は桂から大笠山に登りその体色を感じ取っている。

そんなこんなの内に、山ともYさんの無雪期登頂記が出て・・・行動15時間半も恐れ入るが、まあ無粋な事をするやっちゃなあと敬服する。
ならばこの姫サクラ咲く頃、笈ケ姫にはスマートに愛に行こうと心が決まった。

【日  】2005.4.26.〜28.
【行き先】笈ケ岳に岩間噴泉
【天 気】快晴

 26日・晴れ
野暮用を済ませ散髪で丸刈りして15時に家を出た。
栃ノ木峠は未だ閉鎖だと、木ノ芽トンネルが開通しており、南条の別荘には18時に着く。
竜虎の藻掻く戦いを聞きながらプシュー、山友とメールで遊ぶうち眠る。

 27日・快晴
中宮展示館には5時には着きたい、2時半出発も大野辺りでまごつき中宮に着いたのは5時を廻ってしまった。
京都ナンバーの登山者が出る所だ、話をすれば二度目の挑戦とか山頂に12時迄には着きたいとか。行けるところ迄行きますと笑う。
そうか、ヤッパそれ位かかるのかなあ思う。
遅れること5時50分に出る、足取り軽やか野猿公園への遊歩道はカタクリが咲いてるのだ。

ジライ谷を渉り登り口は何処なんだウロウロ、テープがある、お助けロープも有るじゃないですか。
道はしっかりしている急登もナンのその、グイグイピッチを上げていく。
京都の主に追い付く、いろいろ教えて貰いながら後ろを行くが。お先にどうぞで先を行かせて貰う。
最初のピークまで1時間程度か、見晴らしは俄然よく成り前方の尖った山が冬瓜山らしいなあです。
狭い山稜は木陰で涼しい風が吹き抜けて、被さるヤブもそれほどで気にならない。
ジイラ谷の源頭が競り上がって来る、タップリの残雪は歩きよくて、山毛欅の林立する明るい主尾根に合流した。
好い眺めだ、白山を後ろ眼に見ながら雪稜を行くのだ。

冬瓜山を越えて行くのか、それとも平から巻き上がるか・・・エッセンス補給しながら白山の展望を楽しむのだ。
まあ好いか、主脈を行こう。
厳しい登りじゃアアりませんか、山頂は狭いナイフエッジだ。20メートル程は完全な平均台、両ストックをバランスに慎重に渡る。
振り返って写真をパチリ。降りるのは巧い具合に残雪が足場として残り要領よくシリタカ山の広い雪原につないだ。
何も遮るものは無い、白山の全姿が広がるのだ。好いなあ〜あ〜来て良かったなあ。
笈ケ岳がグンっと近づいてきてる。笈を背負った修験者の姿に似る山容はこれを言うのか。姫とはイメージが違うようだなあ。

冬瓜平からの大斜面を人が上がってる、京都の主だな。この登りは堪えるだろうて。
もう一仕事だな急な下りから岩峯の見える辺りへ登り返す、先人の足跡が有り県境の雪原に難なく出る。
遠く一条の帯は御嶽、乗鞍そして穂高連峰から立山への白峯が連なって浮かんでいるのだ。
目の前の小笈はその横顔が姫だ、目鼻立ちも麗しきほんま姫だ愛に来たよ。
笈ケ岳10時08分到着だ。山頂は祠のある雪の無い笹の台地だった。

大笠山が眼前にある千畳平が大きく広がっている。いま辿ってきた雪尾根は足元の下にあるのだ。
さあ眺望を肴にプシューだ乾杯だ、シリタカの端に人が動くなあ。
焼き肉焼いて待つことにするかな、でもいつのまにか居なく成ってる。
11時を過ぎた帰ろう、ユックリと眺望を楽しみながら。チンタラ降りよう。
仙人窟岳には加須良からの尾根も道が有る感じがする。
シリタカの端に山靴の足跡が乱れてる、京都の主は此処で引き返したんだ。
帰りは足跡を使わせて貰おう。

冬瓜平への長い大斜面を降りていく、ダケカンバの林その間に笈の山頂が高く成っていく。平は広い、巨大なブナが元気の良い姿で立っているのだ
主尾根からの雪崩は起きるだろうなあ、この傾斜はヤバソウだ。
先人は低い方へと足跡を残すが、ソロソロ主尾根に戻らないと下がり過ぎてしまうぞよ。方向を捉える山が無くなって不安となる雰囲気がある。
主尾根に戻ろう、そこには足跡が戻って来ており反対側に降りて行ってるのだ。どこへ行こうとしているのだ、登り時の足跡は消えてチョット焦ってる様な感じを受ける。
先に進むとテープかあり、目印にしていた小さな標示旗と黄色のテープが方向を教えてくれてる。同じ様な斜面と山毛欅林、視界が無くなればヤバクなる降り口だ。

先人の足跡が左から合流した、良かった良かった。後はタンタンと下るのみでした。
ジイラ谷の渡渉は濁り水の出るほどの増水でチョットまごつくのでした。
遊歩道、カタクリやイチゲが沢山咲く道、画像撮りながらチンタラホイと車に戻りました。
15時30分着でした。

【参考】登り4時間20分、降り4時間30分、宴席1時間10分

               緑水。 

 28日・晴れ
一里野で車中泊、これは是からボヘえのノウハウにつながる体験です。
狭いがまあ宇宙船の様な物、巧く使いこなさなくてはです。

今日は岩間温泉元湯露天風呂に行くこと、前回は行けず今回はどうでしょうか。
登り口を三つ又発電所から林道に上がろうです。
導水管の点検階段を使えば楽なのだけれど、朝の運動は斜面を上がろうです。
昨日の疲れは無い、筋肉の強張りも無いすこぶる快調だ。
カタクリが此処もイッパイ咲くのだ、愛でながら強烈な斜面を上がった。
程なく岩間温泉です、新しいトイレと案内板が設置されており、元湯には露天風呂と休憩所が出来ているとある。

林道の荒れは酷いが歩ける、1時間程歩くと大きな雪渓が道を塞ぐ。嫌だなあこの斜面を渉るの、雪解けが下の雪渓に雪穴を作り落ちたら奈落の雪下へ恐あああ・・・
止め掛けたけど慎重に渉る、次のルンゼでは唸りをあげて落石が飛ぶ。
恐あああああ・・・、上の玉も下の玉も縮みあがるうううう・・・。
止めよかなあ、でももうチョット行ってみよう。あの端巻いたら元湯だろうと、なんの事はない道を塞ぐ雪渓にまた出合う落石も有りそうだし。戻るしかニャーとネコが泣く、ネコ戻りだな。
サルが散歩してる、みどりのウンコをそこ此処にしてるのだ。
蕗のとうを拾って行こうか、緑もみどりのウンコが出るかもね。

岩間温泉でランチ、メニューは蕗のとうづくしです。
肉ギョウザの脇には蕗のとうを一緒に焼く、ほんのりといい匂いがついて美味です。
残飯に蕗のとうミジンちぎりをイッパイ混ぜる、醤油ニンニク漬け梅干し、鰹節を混ぜて炒める。是も美味なんです。
残雪で冷えた泡が美味さを引き揚げるのです。
暖かい風が吹き抜ける、一眠りしたくなるですねえ。
お散歩、楽々新道を屈曲点まで行く事にした。谷の奥は真っ白けの山がある、七倉山かまたいつか訪れたくなるなあです。
帰りは蕗のとう拾いながら導水管の急な階段を降りて戻りました。

また来よう、サヨナラ一里野いいところです。

               緑水。

2005/04/29(Fri) 20:27:28  [No.171]


  Re: 笈ケ姫 投稿者:山日和

緑水さん、こんばんは。
メールを貰った時、たぶん笈まで行くだろうと思ってましたが、ずいぶん早いペースでしたね。
とてもついて行けそうにないです。(*_*)

笈ヶ岳は以前から思い入れの強い山でした。数年前、洞吹さんと大笠山経由で目指したのですが
体調不良でギブアップ。それ以来訪れる機会を失ってました。
ただ、猿ヶ馬場もそうなのですが、○○名山に入っているという理由だけで登る人が多くなって
しまいちょっとしらけ気味になっていたのもまた事実。
登るのなら三方岩からか、大笠からかのどちらかだと思ってました。
緑水さんのレポ、大いに刺激になりましたよ。

                   山日和

2005/04/30(Sat) 01:10:07  [No.173]


  Re^2: 笈ケ姫 投稿者: 緑水

山日和さん、こんにちは。

WG前の静かな山行でした、天気も良かったしそこはもう毎日サンデー君の特権だ(^^)

> 笈ヶ岳は以前から思い入れの強い山でした。
> ただ、猿ヶ馬場もそうなのですが、○○名山に入っているという理由だけで登る人が多くなって しまいちょっとしらけ気味になっていたのもまた事実。

良い山は皆さんにとっても好い山ですね。手元に300名山ガイドが有ります、生涯に一度しか行けない山々が招きます。
今日は無銭ノ湯に癒し、無銭のPCで調べました。
笈のこと事細かに掲載されてました。今や秘境の山でも何でもない、行こうと思えば行けるんだ、そんなレポが列んでいました。

当日も京都の主や、降りてきてから緑に山の様子を聞きに来た単独の人は100名山すませて300名山やるんですと屈託なく話す。
我なんかまだまだヒヨコなんだなあ〜思うヒトコマでした。
やるベシ、生の赴くままに、好い山旅がしたいものですね。
次回は白山釈迦岳でも行きますか(^^)

           緑水。

2005/04/30(Sat) 15:33:56  [No.174]


  Re^3: 笈ケ姫 投稿者:山日和

緑水さん、こんばんは。
人が山に登る動機はさまざまで、人の自由です。
でも○○名山に入っていなければ歯牙にもかけないような人に登って欲しくない山々があります。
事実石徹白の民宿に泊まった時に野伏へ登りに来た人が、「300名山を250ぐらい登った。」と言って
いましたが、我々が「薙刀へ登ります。」と言うと「どこにあるんですか?」と聞かれました。
まあそんなもんでしょう。自分の登りたい山を自分で選べない人は。
笈ヶ岳も深田久弥が「100名山」に入れたかったと言い、深田クラブとかいう団体が200名山に選定
しなかったらどれだけの人があの道のない、たかだか1800mほどの山に注目したでしょうか。
そういう人々は一度登れば一丁上がりで、二度と訪れることもないのでしょうね。
季節を変え、ルートを変えてひとつの山を味わい尽くすという事には思いも及ばないのでしょう。
まあ人のことはどうでもいいですけどね。
私は静かな山を望むだけです。

                       山日和

2005/04/30(Sat) 20:52:29  [No.175]


  Re^4: 笈ケ姫 投稿者: 緑水

山日和さん お早うさんです。
お休みではないのですか、赤丸印し好いお天気の様ですね。
子ども達とキャンプです、安全への気疲れ有るけれど楽しいです。

ここ何年かの事ですが、団塊の世代が暇とお金とやる気をもってドッと遊びの世界に入ってきた感じを受けてます。
緑の周辺にも何人かいます、元々の風来人とは突き当たりますね。
まあ巧くそれなりにやらなくてはと思ってます。

> まあそんなもんでしょう。自分の登りたい山を自分で選べない人は。
> 笈ヶ岳も深田久弥が「100名山」に入れたかったと言い、深田クラブとかいう団体が200名山に選定しなかったらどれだけの人があの道のない、たかだか1800mほどの山に注目したでしょうか。

情報とお金は有るに越したことはないけれど、有りすぎるとまた難を招きますね。・・無いもののヒガミですか(@@)
緑は知らないことが多すぎる、今が元気なのと下心有りが一番なのかなあ(^^)思う。

また一献やりたいものですね。    緑水。

2005/05/02(Mon) 09:20:04  [No.180]


  Re: 笈ケ姫 投稿者:SHIGEKI

緑水さん こんばんは
笈ケ岳とフキノトウ・・ヨダレ垂らして
拝見しました。
何と日帰りで行ってしまえるんですか?
しかし、かなりのハイペース!絶好調の様子で
なによりです。
こちらは、行動範囲を狭められ、好天の連休も
田舎で草刈り、タラの芽、コゴミ等せめてもの
山菜でプシューてなところです。
またそのうち、ご同行、宴会だけでも?
よろしくです。
『笈ケ岳とフキノトウ』いつかはリピート
させてもらいま・
  SHIGEKI



緑水。

2005/05/03(Tue) 22:59:49  [No.181]


  Re^2: 笈ケ姫 投稿者: 緑水

シゲキさん こんばんは、ご無沙汰してます。

> 笈ケ岳とフキノトウ・・ヨダレ垂らして
> 拝見しました。何と日帰りで行ってしまえるんですか?

これ行けるのですね(^^)知らなかったです。
雪質と量、お天気に恵まれて、余裕の10時間コースで楽しめましたです。
お陰で顔が酷い雪焼け、京劇の猿面ですわケアが遅れました グスン。

> またそのうち、ご同行、宴会だけでも?

南条の別荘よろいいおます、そこからの出撃いっぱいですね。

                   緑水。

2005/05/06(Fri) 10:00:41  [No.196]


  Re: 笈ケ姫 投稿者:柳川洞吹

緑水さん こんにちは

元気でボヘミアンしてますね。
いい季節です。
最近、しんどいことは、とんとやらなくなってしまった軟弱洞吹でありますので、
指くわえてレポート読んでおりますが、
いやいや、お疲れさま、でも達成感あったでしょうね。

この笈ヶ岳も、山日和さんとの懸案の山になっていますが、
ちょっと前に、きっと行きましょうと言ったものの、どうも食指が動かないので、
そのままになっていますね。

一里野はいいとこですね。
白山北部の旅の基地。
一昨年、加賀禅定道の旅を天池まで、下山後の天領の温泉がよかったです。

よい山旅を!
                       洞吹(どうすい)

2005/05/04(Wed) 17:59:48  [No.185]


  Re^2: 笈ケ姫 投稿者: 緑水

洞吹さん こんにちは

> 元気でボヘミアンしてますね。
> いい季節です。
> 最近、しんどいことは、とんとやらなくなってしまった軟弱洞吹でありますので、
> 指くわえてレポート読んでおりますが、
> いやいや、お疲れさま、でも達成感あったでしょうね。

いえいえ吹さんの境地にはまだまだ足湯です、
イッパイの時空を持てる身に成りながら帰り本能が働くのです。
このボヘ続きに能登の山に吹かれようと用意しながら返ってしまった。
達成感なんて無いですよ、アア何で帰ったのと挫折感が残りました。
まだまだシャバにつながれてます(−−)

> 一里野はいいとこですね。
> 白山北部の旅の基地。
> 一昨年、加賀禅定道の旅を天池まで、下山後の天領の温泉がよかったです。

このコースもボヘ参りに入っていました、
岩間自噴温泉とは秋錦の頃訊ねようかなです。

            緑水。

2005/05/06(Fri) 09:56:40  [No.194]


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