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【鈴鹿】水晶岳を越えて

伊勢谷の出合付近から水晶岳へ東尾根を直登。
水晶岳を越えて、西尾根を下降し神崎川右岸台地へ。

【山 域】 鈴鹿 水晶岳
【日 時】 2003/12/7(土)
【天 候】 晴のち曇り
【メンバー】 単独
【コース】 朝明渓谷8:45---東尾根取り付き9:20---ca770mピーク10:20/25
---県境縦走路11:10---水晶岳11:20/25---神崎川右岸12:15/13:40
---タケ谷出合14:40---根ノ平峠15:05---朝明渓谷16:00

クルマの中で目覚めると、小雨が降っていた。
今日は晴のはずなのに、なんとしたことか。
こんな朝は、シュラフの中でグズグズしているうちに、
また寝てしまいそうで危ない。

先週の日曜もこのパターンだ。
永源寺ダムの近所で目覚めて、
「雨やし、きょうは太尾あたりでメシ食って、お茶を濁しとこうかなあ。」
なんて思っているうちにまた眠ってしまって、
起きたら11時半になっていた。
こりゃ新記録だ。
まだ雨がしつこく降っていたし、こうなるともう登る気がしなくなって、
しとしとと冷たい雨降る公園の東屋で、うどん鍋を食って帰ったのだ。
お茶を濁すどころか、全部こぼれてしまった。

そんな先週の轍を踏まぬように、ノロノロと起きると、
青空が広がってきた。
クルマを近くの公園のトイレ前に止めると、
なんと、また山日和氏がニタニタと笑ってあらわれたではないか。
あっけにとられるワシに向かって開口一番、
「ええかげんにしいや!」やて。
そのセリフ、そっくりそのまま返したるわい。

二万五千図の「御在所山」図幅を広げると、
朝明渓谷から真西方向へ、県境稜線を越えて神崎川に出たところに、
等高線の間隔が開いた場所がある。
登山道は左岸の高みにあるので、
この右岸台地へは、意図して行かない限り、足を踏み入れることはない。
ここはどんなところなのだろう。
行ってみたい。
ずっとそう思っていた。
どうやって行く?
そうや、水晶岳を越えて行こう。

伊勢谷の道が、左岸から右岸に渡って、再び左岸に戻ったところから、
正面の支尾根に取り付く。
藪のない尾根は登りやすいが、
いくつもの支尾根が複雑に集まってくるので、
ここを下りにとってピンポイント下降を狙うのは難しそうだ。

しばらく登ると水晶岳東尾根に乗った。
小ピークを越すとすぐギャップがあり、
「懸垂下降でお願いします」と言いたいような、
ホールドの乏しい垂直に近い急降下のあと、一転、急登となる。
地形図にガレの記号が入っている鞍部だ。

この先、尾根はちょっと藪っぽくなってきた。
繁る枝に頭を突っ込み、
木々を掻き分け掻き分け、身体を引き上げる。
最初は鬱陶しかったが、
そのうちこれが快感になってきて、恍惚とした登りとなる。
アブナイ世界やなあ。

進むうちに、意外なヤセ尾根になった。
藪のヤセ尾根だ。
立木に掴まってガレの上部に身を乗り出し、
藪をかわしてヤセ尾根を渡るところもある。
そして、あろうことか、行く手に避けようのない岩稜が現われた。
左右は切れているので、こいつを登るしかない。
登った先は進めるのだろうか。
意を決して慎重に登ると、これはクリアーできたが、
眼前にまた、三角に尖った岩峰が立ち塞がる。
うーん、ここで撤退か。
いや、右側のフェースがうまく登れそうだ。
潅木をホールド、スタンスにして慎重に登る。
この時点で、
「もう戻られへんな、なんとしてでも進むしかないな。」と思ったが、
幸運なことに、この先にはもう岩場はなかった。

やがて尾根は広がって斜面に吸収され、笹を分けての急登となる。
傾斜が緩み、県境稜線が近づいた。
最後の藪を分けて縦走路に飛び出す。
登山道は、まるで高速道路のようだ。
(その2へ続く)




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173. 【鈴鹿】水晶岳を越えて(その2)
 2003年12月14日 日曜日 01時25分 柳川洞吹

(その1から続き)
水晶岳に着いた。
前からこんなだったのだろうか、けっこう展望がいい。
水晶岳を越えて西の尾根に入る。
下ばえのない、気持ちよく歩ける尾根だ。
小ピークから主尾根は南西に降りて行くが、
右手の吊り尾根を、
鞍部を挟んで北西に見えるca940mピークへと向かう。

そこからは南西に向かう尾根を辿る。
ここも気持ちよく歩ける尾根で、太いブナが何本もある。
ひとしきり下降すると、
傾斜が緩んだその先は、予期せぬ岩峰の突端だった。
台高なら下降不能となるパターンだが、ここは鈴鹿。
よく探すと、岩の間や基部の斜面を伝って、
うまく岩峰をかわすルートが見つかる。

岩峰を三つ巻き下ると、尾根は切れて進めなくなり、
右下に浅く近づいた谷へ降りる。
川床を進むとすぐ二俣となり、右手の小尾根に上がると、
緩い傾斜の台地がぐーんと広がった。
素晴らしい。
桃源郷じゃないか。

小躍りしたくなるような明るい二次林の中を、
落ち葉の絨毯を踏んで進むと、間もなく神崎川の流れに着いた。
オゾ谷出合いの対岸の少し下流のようだ。
ここでゆっくりと昼食をとる。

食後は、この右岸台地を流れに沿って溯っていく。
うーん、いいなあ。
オゾ谷の出合いも、クラシ谷の出合いも、
対岸から合流点を眺めると新鮮だ。

そのうち台地も終わり、
前方が岩壁となって右岸は進めなくなったので、靴を脱いで渡渉し、
左岸の登山道に出た。

山日和さんと駐車場所へ4時に戻る約束だったが、
ぴったり4時に駐車地へ着いた。
ピンポイント、いや、ピンタイム?

                    洞吹(どうすい)





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175. Re: 【鈴鹿】水晶岳を越えて(その1)
 2003年12月15日 月曜日 16時09分 緑水

柳川洞吹さん、こんにちは。

>この右岸台地へは、意図して行かない限り、足を踏み入れることはない。
>ここはどんなところなのだろう。

行かれましたね、定規当て歩きを。
もう随分前の事、この尾根の下山は秋の頃でした。尾根筋には鹿の寝床が沢山有って、記憶に残るのは凄い鹿の溜めフンで黒、灰、アズキ色、大きさも色々で量なんか一斗桝に何杯も有ったなあです。
登りは雪の有る頃で記憶に残る好いコース、水晶岳は展望も好いところです。

水晶岳は双頭の峰で真ん中に上がって来るルンゼはボブスレーの好い雪の道と成ります。
降りたところはゆったりとした川岸台地が広がりますね。
山稼ぎ人の活躍の場だ、西向きで日当たりは今一で夏は涼しくて良いところですね。

>オゾ谷の出合いも、クラシ谷の出合いも、
>対岸から合流点を眺めると新鮮だ。

この先は高岩を越えて谷尻谷、深谷山へと続きます。
その時は早起き早立ちをです。

                     緑水。

-- CMN v0.35β --




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176. Re2:【鈴鹿】水晶岳を越えて(その1)
 2003年12月15日 月曜日 22時25分 柳川洞吹

緑水さん こんばんは

このところ、土曜の天気がもひとつなので、
ちょっと消化不良気味です。

>行かれましたね、定規当て歩きを。

ちょっと曲がった定規ですが、なかなか愉快ですね。

>降りたところはゆったりとした川岸台地が広がりますね。

地形図で興味を持ったので、この目で確かめに行きました。
いいところでした。

水晶岳は、今まで登山道部分しか知らなかったので、
殺風景な山だなと思っていましたが、
なんのなんの、ちょっと横手に、
すばらしいところが隠されていたのですね。
水晶岳、大好きになりました。

よい山旅を!
                洞吹(どうすい)




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179. Re:【鈴鹿】水晶岳を越えて(その1)
 2003年12月16日 火曜日 22時19分 山日和

洞吹さん、こんばんは。
えらいごゆっくりのアップでしたね。

もうばったり会うのも慣れっこになってしまって驚きもしませんが、
嬉しいような、「またか」というような・・・(^_^;)

水晶をはさんだ東西の尾根、なかなか面白そうですね。
西側の桃源郷にもそそられます。桃源郷レベルはどれくらいでしたか?

下山後のグリーンホテル〜朝明寿司コースは定着してしまいそうです。

            山日和




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180. Re2:【鈴鹿】水晶岳を越えて(その1)
 2003年12月17日 水曜日 00時54分 柳川洞吹

山日和さん こんばんは

>えらいごゆっくりのアップでしたね。

先週の平日は全く時間がなくて、
バタン、キューと惰眠の日々を過ごし、
レポートはアップできずに、気持ちだけアップアップ……
なんか、寒うなってきましたかな。

>もうばったり会うのも慣れっこになってしまって驚きもしませんが、
>嬉しいような、「またか」というような・・・(^_^;)

高速道路でばったり、登山口でばったり、
山頂でばったり、温泉でばったりなどは何度もありましたが、
まだなのは、メシ屋でばったりとケーサツでばったりですな。

>西側の桃源郷にもそそられます。桃源郷レベルはどれくらいでしたか?

レベル3くらいですにゃ。(これじゃわからんかもなあ)

よい山旅を!
                洞吹(どうすい)

2006/03/18(Sat) 18:10:41  [No.2005]


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