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【鈴鹿】カクレグラ凍てる

凍てつく烈風をものともせず、鍋天国を求めて

【山 域】 鈴鹿 カクレグラ
【日 時】 2004/2/7(土)
【天 候】 曇りときどき晴れ
【メンバー】 単独
【コース】 岩ヶ谷林道入口10:45---尾根取り付き10:55---708m標高点11:40
---ca840mの岩12:10/15---カクレグラ12:55/15:00
---ca840mの岩15:30/45---向平出合16:20/30
---岩ヶ谷林道入口16:45

クルマの中、ぬくぬくとしたシュラフにくるまり、目を開く。
あたりはもう充分明るくなっていた。
明け方、朦朧とした頭で、
繰り返し鳴る目覚ましアラームを何度も止めていたのは、
おぼろげに覚えている。
おお、またやってしまったわい。
それでもまだ8時半だから軽傷だ。

しかし、問題はある。
昨夜は、とりあえず永源寺まで走ってはきたものの、
さあどこに登るか、肝心の行き先がまだ決まっていないのだ。
が、まあ、アセることはない。
朝メシを食べながら考えよう。

甲津畑の奥から入ろうと思うが、このぶんではスタートは10時を回るだろう。
きょうのお昼はいつもとは違い、
とっておき豪華版の鍋を用意してきたので、お昼の時間は長くとりたい。
タイジョウに登ろうか、それとも奥ノ畑谷へ入ろうかとも考えたが、
それでは、フジキリ谷を歩いているうちにお昼の時間になってしまうし、
ヘタすると、林道の往復だけで終わってしまうかもしれん。
谷底だけの地を這うような一日では、ちょっと気持ちが納得しない気分だ。
うーん、林道を歩く時間をそっくりそのまま登りに使えたら……

見つめすぎて、あちこちに穴の開いてしまった地形図をさらに睨む。
あったー、カクレグラや。
カクレグラ直登の南西尾根と言ってもいい、向平の右岸尾根。
これなら、駐車地から取り付きまではほんの少し。
お昼には頂上に着けるだろう。

……ということで、岩ヶ谷林道入口にクルマを止めた。
先客は1台。たぶん雨乞岳だろう。
仕度をして、凍結した橋を渡り新林道を歩く。
林道にもまわりの山肌にも、ほとんど雪は見られない。
10分ほどで目的の尾根の下の北側に着いたが、
林道の山側は擁壁になっていて、尾根に上がれない。
見ると、1ヶ所擁壁が低くなったところに鉄梯子が設置されていたので、
これを利用して尾根に乗った。

尾根に上がると、風が強くなった。
それも、ただの強風ではない。
冷凍庫から吹き出すような、凍てた風だ。
風の当たる側の頬がしびれてくる。
耳当てをしていても耳がちぎれそうだし、鼻水もタレてきた。

尾根上は雑木林で、下部は切り開きがあった。
一時の急登を終えると傾斜の緩い尾根となり、
708m標高点あたりから雪が出てきた。
雑木林の木々を縫って登るが、
ときどき藪っぽいところが出てくるものの、いい雰囲気の尾根だ。
鹿の足跡がいっぱいだが、
気温が低いので積雪はパリパリに凍っている。

登るうちに、ゴウゴウと吹いていた凍風は少し収まってきた。
この尾根は、何回かちょっと傾斜がきついところがあるが、短い区間だし、
全体的に緩やかに登る尾根だ。
両側の谷もゆるゆると登っており、
そこに広がる積雪の斜面は、なかなか感じがいい。

尾根上に大きな岩のあるコバで休憩。
振り返ると、綿向山とイハイガ岳が、
後ろの尾根の上に、ひょっこりと頭を見せていた。
(その2に続く)




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278. 【鈴鹿】カクレグラ凍てる(その2)
 2004年02月08日 日曜日 16時15分 柳川洞吹

(その1からの続き)
ずっと、雰囲気のよい雪尾根が続く。
この尾根の上部は尾根形がなくなり、
カクレグラから入道ヶ原に続く稜線の山腹に吸収されている。
その稜線直下から稜線までは、
雑木の密度が濃くなって、ちょっと歩きにくくなった。
葉の繁るころは、ちょっとうっとおしいかもしれない。

稜線に出ると切り開きがあり、右へとってカクレグラ頂上へと向かう。
このあたりで積雪は50〜60センチというところか。
しかし気温が低いのでよく締まっている。
尾根幅の細い部分に、ミニ雪庇ができていた。

その先、タイジョウから来る尾根を合わせると、
左にほんのわずかで、カクレグラ980.1mに着いた。
頂上は小さく切り開かれており、
綿向山から雨乞岳、イブネ、銚子ヶ口などの展望が素晴らしい。
ただ、陰鬱な曇り空で、寒々とした雰囲気なのが残念だ。
もう強風は止んだが、あいかわらず寒気は強く、
手袋を脱ぐと、指がすぐにピリピリとして、感覚がなくなってくる。
ザックの温度計は、マイナス5度を指していた。

頂上の北側に広がる雪のブナ林にツェルトを張り、
さあ、お待ちかねの豪華鍋の開始だ。
もう1時になるので、ちょっと遅めのスタートだが、
まあ暗くなるまでに降りれたらええやろ。

きょうの鍋は、具材は野菜とキノコ主体だが、
その他に焼豆腐、チクワ、練り物、タマゴ、うどん、その他もろもろで、
食べきれんぞ。
アルミ鍋にダシと具材を入れてコンロにかけ、心静かに煮えるのを待つ。
ガスコンロのゴオーッという音が頼もしい。
鍋からだんだんと湯気が立ち始めた。
やがて、グツグツという心地よい音が、あたりを支配する。
煮えてきた、煮えてきた。
もうツェルトの中は天国だ。
さあ、よく冷えたビールで乾杯や。
プシュウ、グググ、グビッ。うううううううーうまいっ。

ドンブリに、ダイコンおろし入りポン酢しょうゆを入れて、
うまそうに煮えている鍋をつつくと、興奮は頂点に達する。
みずみずしい白菜はあくまでシャキッと、
焼豆腐はしっかりとした口当たりで、
シイタケも香ばしく、
それに、寛永二年創業の江戸は両国橋薬研堀の香り高い七味唐辛子が、
更に食欲をそそる。
ふうーっ、ふはっふはっ。
ああ、うまいっ、うまいぞ。
もうたまらん。
このシアワセ。

しかし、果たしてこれは山のレポートか?

よい山旅を!
                洞吹(どうすい)




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283. Re: 【鈴鹿】カクレグラ凍てる(その2)
 2004年02月09日 月曜日 21時32分 緑水

柳川洞吹さん、こんにちは。
寒いの大好きで打ってつけの日和でしたね、
好い日好いお昼で幸せプシューでしたか、良かった良かったです。

>お待ちかねの豪華鍋の開始だ。
>きょうの鍋は、具材は野菜とキノコ主体だが、
>その他に焼豆腐、チクワ、練り物、タマゴ、うどん、その他もろもろで、
>鍋からだんだんと湯気が立ち始めた。
>やがて、グツグツという心地よい音が、あたりを支配する。
>煮えてきた、煮えてきた。
>もうツェルトの中は天国だ。
>さあ、よく冷えたビールで乾杯や。
>プシュウ、グググ、グビッ。うううううううーうまいっ。

>ドンブリに、ダイコンおろし入りポン酢しょうゆを入れて、
>うまそうに煮えている鍋をつつくと、興奮は頂点に達する。
>みずみずしい白菜はあくまでシャキッと、
>焼豆腐はしっかりとした口当たりで、
>シイタケも香ばしく、
>それに、寛永二年創業の江戸は両国橋薬研堀の香り高い七味唐辛子が、
>更に食欲をそそる。
>ふうーっ、ふはっふはっ。

うあ〜あ読んでるだけでもよだれが出そう、これが幸せのの基本だね。
真のレポート参考に成りましたです。
よい食山旅を!
                 緑水

-- CMN v0.40aβ --




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289. Re2:【鈴鹿】カクレグラ凍てる(その2)
 2004年02月10日 火曜日 22時22分 柳川洞吹

緑水さん こんばんは

>寒いの大好きで打ってつけの日和でしたね、

はい、もう嬉しくて嬉しくて、鼻からナミダ流してました。
山は、急に決めたにしては、いい尾根に当たったようです。

>うあ〜あ読んでるだけでもよだれが出そう、これが幸せのの基本だね。
>真のレポート参考に成りましたです。

こんなレポートでかまわんのでしたら、なんぼでも書きまっせ。
次回は、雪中中華バイキングで行きましょか。

よい山旅を!
               洞吹(どうすい)




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287. Re:【鈴鹿】カクレグラ凍てる
 2004年02月09日 月曜日 23時05分 わかちゃん

 洞吹さん、こんばんは。

 この日は寒かったですね。私は三重県側だったので、
 比較的まだ大丈夫でしたけど、それでも冷たかったです。
 翌、日曜が快晴で、緑ちゃんの青空雪山ハイクメールの
 悔しいことったらありゃしない。(笑)

 それにしても、美味しそうで、幸せそうでいいですね。
 その頃、私なんて、何も口にせず、休むこともせず、
 黙々と4時間ちかく登ったり降りたりしてましたことよ。
 オニギリを口にしたのは、下山してしばらく経った
 午後2時過ぎでした。(^_^;



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291. Re2:【鈴鹿】カクレグラ凍てる
 2004年02月10日 火曜日 22時23分 柳川洞吹

わかちゃん こんばんは

ほんとに寒い日でしたね。
寒いのが好きな私は、喜んでおりましたが……

> その頃、私なんて、何も口にせず、休むこともせず、
> 黙々と4時間ちかく登ったり降りたりしてましたことよ。

あまり真剣に登り降りしないで、
何か食べたら、また気分変わりますよお。

よい山旅を!
                 洞吹(どうすい)

2006/03/19(Sun) 18:34:14  [No.2060]


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