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  花房山・東前の谷 投稿者:Tsutomu  URL
花房山・東前の谷 (画像サイズ: 1024×768 393kB)

土曜日の天気予報は曇り。降っても小雨程度のようである。なんとか一日もってくれないかなあと祈りながら向かったのは旧藤橋村の花房山。

藤橋城のある鶴見の対岸、東杉原から東前の谷を歩いて山頂に至ろうという計画である。ここは花房山からの下山時に「水飲み」という台地状のところから2度歩いたことがある。何れも登山靴で沢を歩いてヒヤヒヤものだった。また、釣りでも入ったことがあり、沢登りを体験するには状況もある程度分かっていていいかなと選択した。

7:20東杉原廃寺裏→7:40入渓→8:35谷出合→10:07水飲み→10:42左俣滝→11:35南西尾根肩→12:38〜14:00花房山山頂→15:05北西尾根中間コブ→15:48廃寺裏

東杉原の廃寺裏に車を停め林道を歩いていく。林道は途中から草藪に埋もれてかつての明るい感じはない。釣り客の踏みつけた跡を辿って橋に出る。

右岸側から橋の下に下りていよいよ入渓。ここのところの雨で水量が心配だったが平水という感じだ。流れの中にじゃぶっと入ってみる。釣りに来たならば慎重に流れの端をそろそろと辿っていくところだが本日は堂々と流れを渡れる。しかし、釣り人が見たならば嫌がるだろうな。少なくとも友人Nは絶句するに違いない。そんなことを思いながらなるべく魚のいそうなところは静かに渡るよう心掛けて進んでいく。

苔むした岩と覆い被さる木々で沢は緑色。小滝が幾つか続く。小滝脇の岩を登ると白骨化した鹿の骸の出迎え。ほぼ全体が残っているから、ここで倒れてそのまま骨となったようだ。

岩を拾いながら時には四肢で岩に張り付きながら谷を登っていく。大きな滝はなく思ったより順調に進んでいく。時々草むらに釣り人の踏み跡が現れるところをみると結構人が入っているらしい。赤テープの目印が所々にあるが何の為の印だろう。

谷が若干広くなると右手側からの谷の出合に出る。ここを越えると再び谷が若干狭くなっていく。この辺りはかつて歩いて下りた印象が残っている。「水飲み」から沢を避け樹林の斜面を下った一番下辺りだ。今日はそのまま沢を歩いていく。

沢はやがて涸れ沢となる。前方をキツネがとことこと登っていくのが見える。進めど進めどなかなか「水飲み」に着かない。思っていたより距離がある。意外と足に疲れが来ているので一旦休憩をとる。周りは静かでなかなかいい森である。

休憩を終え、先ほどまでの穏やかな沢からかわって大きな岩のゴロゴロしているガレ場を登っていく。見晴らしもよく振り返れば谷の向こうに鏡山などが見える。

ガレ場を登り終えるとやっと「水飲み」到着。意外と時間がかかった。ここはトチの巨木がそこかしこに立っておりなかなか味わいのある森だ。この台地の右岸側に寄ると炭窯跡があり、季節にその辺りに行くと山シャクヤクがきれいである。

道のような涸れ沢を歩いていく。若干登りがありその先の沢には再び流れが現れる。やがて「水飲み」の台地が終わり谷が狭まる。倒木がかなりあるがそれほど進むのに支障にはならない。谷を進むと二俣に出る。右の谷の奥にも左の谷の奥にも同じぐらいの滝が見える。この先、行きたいのはUの字型の山頂稜線の間の緩やかな谷。そこに出るにはどちらに進むのだろうか。左手の谷が明るくてなんだかよさそうだ。

左の谷にはいる。すぐに大きな滝が立ちはだかる。両側は絶壁なので手前から右手の斜面を登りガレ場を木や草を掴みながらトラバースして滝上に出る。ここも谷が二俣になっていて、ここは右の谷に入っていく。

谷は最初穏やかだが徐々に斜度を増していく。やがて岩肌の谷の急登となり少ない足場を探しながらよじ登っていく。

脱臼癖のある左肩が心配だ。こんなところで肩が外れたら進退に困ってしまう。入渓したときから注意していたことだが左肩の動きを制限しないと危ない。手を肩より上にあげない、肩より後ろに回さない。本当はテーピングして制限するといいのだが今回はそれを忘れた。

左肩の動きの制限でスタンスも自ずと制限される。左手で身体を引き上げるようなスタンスはとれない。少ない足場の上、この制限で苦労しながらよじ登っていく。

やげて上部が明るくなっていくる。急斜面を登り切って緩やかな谷に出るのか。それにしては様子が変だ。

落ち葉と土に埋もれた滑りやすい急斜面を登り樹木を伝って明るいところを目指す。出るとそこは尾根の上だった。Uの字の間の谷はどうやらこの尾根を越えた下を流れているようだ。沢の音が聞こえる。樹間からはUの字の反対側の稜線が見える。

どうやら一番出たくないと思っていたところへ出てしまったようだ。間違えたのは間違いなく最初の二俣だ。あれを右に行くべきだったのだ。しかし、今更どうしようもなくとにかく尾根を辿っていけば何れ北西尾根からの登山道に出るはずなので尾根を進んでいく。

どの辺りに出たのか、尾根は急で低木の茂る中をよじ登っていく。やがて斜度が緩くなると尾根筋は笹の密集した藪になる。笹と低木の中を喘ぎながら進む。かなり登山道に近づいたかなと思いちょっと見晴らしのいいところから前方を確認してみる。しかし、目指す登山道のある稜線はまだまだずっと先だった。まだ、あんなに笹を漕ぐのか!この疲れた身体で!そう思うと焦りが出始めついにはパニックを起こしかける。いかん、いかん、焦ってはダメだ。ここで休憩をとり、水を含む。それとキャラメルを一粒。そして、何れは登山道に出られる、と自分に言い聞かせて落ち着かせる。

落ち着くと歩くのも何も笹の生い茂った尾根筋を行かなくとも笹の薄い少し下を歩けばいいことにも気付く。相変わらず低木を越えるのに体力がいるが随分進みやすい。そうやって進んで最後に若干笹藪を漕いで稜線上の登山道に出る。時間を見るとパニックを起こしかけてから意外と早くここまで来ている。

後は明確な登山道を辿り山頂まではわずか。本日の山頂は苦労しただけに格別だ。空も時折日差しが差す状態でありがたい。本日も山が迎えてくれたのだ。しかし、それにきっちり応えられるだけの体力がなくあれぐらいでパニックになるようじゃ山に申し訳ない。

濡れまくりの服を着替えて、何はともあれプシュッ!疲れた身体にアルコールが染み渡っていく。

帰りは北西尾根を登山靴に履き替え下りていく。夕方に用事があるので急いだが暑い、暑い。家に帰ってから足を見るとそこら中痣だらけ。谷を登っているときに付いたものから藪を漕ぐときに付いたもの。これじゃ当分短パンでは人前に出られないな。色々勉強になった一日だった。

2006/07/09(Sun) 11:51:53  [No.3155]


  Re: 花房山・東前の谷 投稿者:山日和

Tsutomuさん、こんにちは。
初沢は東前ノ谷でしたか。(^_^)
この沢は2回登っています。1回は洞吹さんと、2回目は緑水さん、SHIGEKIさんと3人で。
2回目の時はほんとはきゅうのしん(当時はQちゃん)も行くはずだったのですが、前週に
鈴鹿の沢で尾てい骨を強打したとのことで、前夜の小宴だけ参加して朝帰って行きました。
この沢は驚くような変化があって面白い沢ですね。ロープを出すような場所はないもの
の、この先どうなってしまうのかと思うような水のないガレ場を登ったかと思うとその
上に展開するゆるゆるとしたトチの台地。そしてその先に現われる息もつかせぬ連瀑帯
のあと、再び全くの平流となって山頂直下のU字谷に吸収され、そこからは激ヤブを漕
いで山頂にダイレクトに上がる醍醐味。
残念ながらTsutomuさんは二俣で間違えたようで、あそこから先がここの一番沢登りらし
いところだったんですよ。(^^ゞ
何はともあれ無事に山頂までたどり着けてよかったよかった。(^_^)

                 山日和

2006/07/09(Sun) 13:00:59  [No.3156]


  Re: 花房山・東前の谷 投稿者:Tsutomu  URL

山日和さん、こんばんは。

> 初沢は東前ノ谷でしたか。(^_^)

厳密には以前、斧内谷から釣りがてら左門岳に登ったことがあり2回目です。でも、それと意識して登ったのは今回が初でしょうか。

> この沢は2回登っています。1回は洞吹さんと、2回目は緑水さん、SHIGEKIさんと3人で。
> 2回目の時はほんとはきゅうのしん(当時はQちゃん)も行くはずだったのですが、前週に
> 鈴鹿の沢で尾てい骨を強打したとのことで、前夜の小宴だけ参加して朝帰って行きました。

なんだか最強メンバーですね

> 残念ながらTsutomuさんは二俣で間違えたようで、あそこから先がここの一番沢登りらし
> いところだったんですよ。(^^ゞ

やっぱり行きたかった。地形図で見てそれと判断したつもりだったんですけど冷静じゃなかったのかなあ。後で見たらなんであんなところで間違えてんだって思いました。その内リベンジします。

> 何はともあれ無事に山頂までたどり着けてよかったよかった。(^_^)

思いもよらないところに出て焦ってしまいました。沢についてはルートのみかたや時間の掛かり方などもう少し慣れていかないといけないかなと思いました。

                 Tsutomu

2006/07/09(Sun) 22:34:53  [No.3158]


  Re: 花房山・東前の谷 投稿者:SHIGEKI  URL

Tsutomuさん こんばんは

> 藤橋城のある鶴見の対岸、東杉原から東前の谷を歩いて山頂に至ろうという計画
>沢登りを体験するには状況もある程度分かっていていいかなと選択した。

ほぼ初沢登りで東前の谷から花房山ですか  
さすが、チャレンジャーですなぁ

>釣りに来たならば慎重に流れの端をそろそろと辿っていくところだが

そうそう、当方もそうでした、そして未だに、ええポイントがあると
立ち止まり、目をこらしてしまいます。

> 休憩を終え、先ほどまでの穏やかな沢からかわって大きな岩のゴロゴロしているガレ >場を登っていく。見晴らしもよく振り返れば谷の向こうに鏡山などが見える。

緑水さんと山日和さんの跡を追い、歩いたことが思い出されますわ〜

> ガレ場を登り終えるとやっと「水飲み」到着。意外と時間がかかった。ここはトチの>>巨木がそこかしこに立っておりなかなか味わいのある森だ。

この辺りで、秋刀魚が煙って、泡が飛んだように記憶してますなぁ

この後も、え〜今更何でやねん・・と思えるような連瀑があり、立っていますが
それなりに登れて楽しかったのです。

> 左肩の動きの制限でスタンスも自ずと制限される。左手で身体を引き上げるようなス>> タンスはとれない。少ない足場の上、この制限で苦労しながらよじ登っていく。

その状況で登るのは大変でしたでしょう
こちらは、スキーで負傷後の四〇肩(五〇ではない)で同じく左肩が上、横、後
へ動かすには激痛に絶えなければならない。ことになっており、難儀してます。

> 帰りは北西尾根を登山靴に履き替え下りていく。夕方に用事があるので急いだが暑>>> >い、暑い。家に帰ってから足を見るとそこら中痣だらけ。

急いだとはいえ、かなりの早足ですなぁ
足の痣や蛭の吸血、たまには、ダニも山のおみやげ、無事の帰還何よりです。

参考に、昔の我が両御師匠の東前での勇姿見るなら

上記URLへ

また よろしくです。

/\ ☆。.:*:・'゜★。、:*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜
  / \ 
⊂⊃⊂⊃ /\/\     SHIGA SHIGEKI,O
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鈴鹿の山と渓、花と星HP  http://www.eonet.ne.jp/~ryu-unshigeki/index.htm
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2006/07/10(Mon) 00:26:10  [No.3165]


  Re: 花房山・東前の谷 投稿者:Tsutomu

SHIGEKIさん、こんにちは

> ほぼ初沢登りで東前の谷から花房山ですか  
> さすが、チャレンジャーですなぁ

怖いもの知らずと言ったほうがいいですね。ダメだったら水飲みから尾根に上がろうとしっかり逃げ道も考えてましたけど。

> そうそう、当方もそうでした、そして未だに、ええポイントがあると
> 立ち止まり、目をこらしてしまいます。

かなり奥のほうで、こんなとこに魚おるかっていうところに竿が落ちていました。やっぱくるんだなと思ってますます気が引ける思いでした。魚を脅かしても悪いですし。

> 緑水さんと山日和さんの跡を追い、歩いたことが思い出されますわ〜

ホームページ拝見しましたよ。なんか楽しそうでしたね。

> この辺りで、秋刀魚が煙って、泡が飛んだように記憶してますなぁ

秋刀魚をどうやって運んで、どうやって焼いたのかが「?」です。

> この後も、え〜今更何でやねん・・と思えるような連瀑があり、立っていますが
> それなりに登れて楽しかったのです。

ここから谷間違えちゃいました。岩肌の急な小沢を歩く羽目に。その後は激ヤブ…

> その状況で登るのは大変でしたでしょう
> こちらは、スキーで負傷後の四〇肩(五〇ではない)で同じく左肩が上、横、後
> へ動かすには激痛に絶えなければならない。ことになっており、難儀してます。

以前は肩が抜けても何とか入れることが出来たんですが年をとったら入りづらくなってきまして一旦抜けると「ハイそれまでよ」状態なので神経使います。

> 急いだとはいえ、かなりの早足ですなぁ

目指せ1時間半だったんですがきつかったです。

> 足の痣や蛭の吸血、たまには、ダニも山のおみやげ、無事の帰還何よりです。

ホント無事でよかったです。今回はダニはおみやげになかったです。残念!

              Tsutomu

2006/07/11(Tue) 12:44:48  [No.3170]


  Re: 花房山・東前の谷 投稿者:とっちゃん(こと)

Tsutomu さん、こんばんは〜。

土曜の谷のメンバーで話が出ていた東前の谷に、Tsutomu さん行ってたんですね。

なかなかいい谷だと聞きながら、私も一回いきたいなぁ〜って思っていたところです。

っと言っても、Tsutomu さんみたいに一人では、ようあるかんなぁ。初めての沢(二回目?)でも、すごいな〜。

> 苔むした岩と覆い被さる木々で沢は緑色。小滝が幾つか続く。
> ガレ場を登り終えるとやっと「水飲み」到着。意外と時間がかかった。ここはトチの巨木がそこかしこに立っておりなかなか味わいのある森だ。この台地の右岸側に寄ると炭窯跡があり、季節にその辺りに行くと山シャクヤクがきれいである。

なかなか、雰囲気のいいところがあるんやね〜。癒しの風景が目に浮かびます。

夏は沢が気持ちいいけど、一人は気をつけてね。

2006/07/11(Tue) 22:26:34  [No.3173]


  Re: 花房山・東前の谷 投稿者:Tsutomu

とっちゃんさん、こんにちは〜。

> 土曜の谷のメンバーで話が出ていた東前の谷に、Tsutomu さん行ってたんですね。

話が出てたんですか。この日の星占いに出かけた先で幸運な出会いがある、と出てたんでもしやYABUメンバーに会えるのでは、と思ってましたが見かけたのはキツネだけでした。

> っと言っても、Tsutomu さんみたいに一人では、ようあるかんなぁ。初めての沢(二回目?)でも、すごいな〜。

誰かと行くと足手まといになっちゃうので(いろんな意味で)「一人が静かでいいんだ」と強がり言って歩いてます。

> なかなか、雰囲気のいいところがあるんやね〜。癒しの風景が目に浮かびます。

以前に行ったときはあたり一帯山シャクヤクでちょっと感動でした。小川の流れ(本当は谷筋の流れ)もあり別天地ですよ。

> 夏は沢が気持ちいいけど、一人は気をつけてね。

これからはいらんほどの装備をもっていこうかなと思ってます。一人の山中での事故はさすがに怖いので…。

               Tsutomu

2006/07/12(Wed) 12:40:53  [No.3176]


  Re: 花房山・東前の谷 投稿者:mayoneko  URL
Re: 花房山・東前の谷 (画像サイズ: 525×386 10kB)

こんばんは、Tsutomu さん。
僕は東前の谷には2000年の11月26日に行ってます。
Tsutomu さんは二俣の7mの感じのいいすだれ滝に誘われてしまったのですね。
僕は連瀑帯に入ったものの、水の冷たさに負けて樋状の15m手前を左岸に逃げたところ、
どんどん上に追いやられ激藪登りで・1096ピーク手前まで上がってしまいました。
「花房はあっちだよー」ってんですぐに下降、連瀑終了後の小川を歩いてちょっと藪漕いで三角点へ。
秋の奥美濃、黄金色のど真ん中の尾根を下りていく。良かったです。
また秋に行きたい谷です。

2006/07/11(Tue) 22:36:07  [No.3174]


  Re: 花房山・東前の谷 投稿者:Tsutomu

mayonekoさん、こんにちは。

> Tsutomu さんは二俣の7mの感じのいいすだれ滝に誘われてしまったのですね。

そうなんです。左俣のほうがいい感じに見えたんですけど。

> 僕は連瀑帯に入ったものの、水の冷たさに負けて樋状の15m手前を左岸に逃げたところ、
> どんどん上に追いやられ激藪登りで・1096ピーク手前まで上がってしまいました。

それもすごいですねぇ。そこからさらに下降して再び登り返す気力が僕にはたぶんわかないでしょう。

> 秋の奥美濃、黄金色のど真ん中の尾根を下りていく。良かったです。
> また秋に行きたい谷です。

そういえば、秋に花房山へ行った記憶がありません。次はぜひ秋に行きたいと思います。

                Tsutomu

2006/07/12(Wed) 12:48:22  [No.3177]


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