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 先週は芝刈りで山へ行けなかった。最近レポートが少なく寂しいので、ひまつぶしの
過去レポ再録である。


 沢泊まりで笹生川中ノ水谷から屏風山へ行くつもりだったが、あいにく日曜の予報
は雨。ならば天気が崩れないうちに片付けようと、予定変更して足羽川白倉谷から金
草岳へと向かった。
 なお、地形図では白倉谷と表記してある谷はシモットノ谷で、その左俣にあたるの
が白倉谷である。

[日 時]2002年10月19日(土)
[山 域]越美国境 金草岳周辺
[天 候]曇り
[メンバー]柳川洞吹氏、山日和
[コースタイム]登山口7:33---8:33白倉谷出合---10:51二俣---12:57稜線---13:27金草岳
http14:38---桧尾峠15:31---16:45登山口

 4年前に隣りのシモットノ谷から金草岳へ上がった。その時滝の上で写真を撮っても
らおうとポーズを取ったがなんと電池切れ。という訳で写真が一枚も残っていない。
 今年の春2年越しのガンドウ尾根からのアタックで、頂上の記念写真はようやく写し
たものの完璧なホワイトアウト。晴れていれば360度のパノラマを楽しめる山頂で証拠
写真を残すべく、冠山への国道417号から楢俣への林道に入る。

 前回と同じ駐車スペースに車を止めると前方に人影が。どうやら釣り師のようだ。
「金草岳登山口」の看板を横に見て谷沿いの道に入る。100m足らずで道は谷を渡り、
右岸の尾根に上がっている。これが下山に使う桧尾峠への登山道だ。
 白倉谷は堰堤を2つ越えた所で左に分岐する谷だ。サラサラと流れる小川をのんびり
と歩く。
2つ目の堰堤を右岸から越してすぐに二俣があるはずだが、行けども行けどもたどり着
かない。
「遡行図はあんまりアテにしたらあかんなぁ。」
 そのうち目の前に深い釜を持った小滝が現われ、ゴルジュとなった。
「もう白倉谷へ入ってるんとちゃうか。」「さっきの堰堤まで戻ってみよ。」
15分ほどかけて再び堰堤まで戻ると、なんと左側に流れがある。堰堤を越えた所はすで
に白倉谷へ少し入っており、シモットノ谷の出合を見逃していたのだった。
遡行図の通りだった。越えてすぐ振り返っていれば見逃すはずもなかったのだが、あま
りにもイージーなミスで30分のロス。

 改めて先ほどの小滝まで進む。側壁はツルツルで、取付くには泳ぐしかなさそう。上
にはゴルジュの中に7m滝がのぞいている。カメラをしまいこんで、遡行図を見直してみ
ると、「直登不能なので、少し戻って高巻く」と書いてあった。
「突っ込まんでよかった。」
 右岸の草付きはいやらしく、80mほど戻った木の生えた所を這い上がるとテープがあ

、しっかりした踏み跡があった。
 滝に近付いて草付きの上部に来ると、踏み跡も細くなりホールドも少なく、やや緊張
する。
 谷へ戻ると冷たいものがポツリと降り出した。予想外に早い。ザックカバーを付けて
再出発。谷は平凡な流れだが、林相は良くなってきた。さて、写真を撮るか、と腰のカ
メラに手をやると、ない。さっきザックカバーを付けた時に忘れてきたようだ。大急ぎ
で戻る。10分のロス。
「なかなか前へ進まん谷やなぁ。」最近ボケが進んできたようだ。

 明るい河原の奥に両岸を岩壁に囲まれた、大きな釜を持つ4m滝が現われた。
右岸を直登できることになっているが、ツルツルの岩はホールド乏しく、この時期釜に
ドボンしたくないので左岸から高巻く。4m滝の上にはゴルジュとなって3m滝が続いてい
る。上から覗き込むとかなり厳しそう。高巻いて正解か。
 滝の上には美しい樹林が広がっていた。しばらくはまた平流が続く。
 
 不似合いなぐらい大きな釜を伴った2mほどの小滝に出合う。右から上がろうとするも
、スタンスが乏しい。あきらめて左へ回ると、遠くからは可能性を感じられなかった岩
が階段状になっていた。近くで見てみないとわからないものだ。

 右岸から多段の滝が落ちる支流を2本入れると、大きなチョックストンを持った4m滝
だ。ここはチョックストンの右側のチョロチョロと水が流れる窪みに入り込めば突破で
きそうだが、全身水浴びするのは必至。あっさりあきらめて、上の5mと合わせて右岸を
巻く。

 やっとのことで640mの二俣に到着。ここまでロスタイムがあるとは言え、3時間半近
く経過しているのに200mしか高度を上げていない。
 二俣を左に取って、また平流を進む。
両岸は大きく開けて、色付き始めた木々が美しい。

 3mほどの小滝。左から直登しようとするが、ツルツルの岩は下部がホールド不足。
ショルダーを試みるものの洞吹氏がパワー不足でよろめいてしまい断念する。

 左岸からきれいなナメ滝が落ちる支流を過ぎると、水流は細くなり傾斜も強まって
きた。まもなく伏流になるはず。山頂でのラーメン用に水を汲むと程なく水が切れた。
「汲んどいて良かったな。」と洞吹氏。
「また流れが出るらしいで。」と山日和。
「もう一回水流が出るかどうか、生ビール掛けよか。」と提案。「よっしゃ。」
水の涸れた4m滝を本日初めての直登。
 耳を澄ませて登って行くとシャラシャラと水の流れる音。間もなく足元を再び水が
流れ出した。
「勝ちやな。」生ビールゲットである。

 谷はいよいよ細くなり、最後の4m滝に出合う。左から上がりかけるが、やはりここ
もホールド不足。(実力不足?) 巻こうとするも両岸とも傾斜のきつい草付きだ。
左右どちらもいい勝負、ということで右岸を頼りない草を束ねてホールドとして這い
上がる。そこからトラバースして谷へ復帰しようとしたが、下りる所がない。
ホールドもなく、懸垂する支点もない。
「もう尾根へ逃げよう。」右岸の尾根は道のある稜線のはず。立ち木の生えている所
を選んで、100m以上急斜面を喘登。最後はお約束のヤブへ突っ込んだ。
 
 すぐ近くでエンジン音がする。林道を走る車の音にしては近過ぎる。人影が見えた。
登山道だ。エンジン音は草刈り機の音だった。登山道の刈り払いをしていたのだった。
ご苦労様です。

 稜線からは一気に展望が開けた。曇り空ではあるが、背後には冠山が文字通り天を
指して聳え立っている。ここから見る冠山は一番鋭角で、奥美濃のマッターホルンと
呼ばれるに相応しい姿だ。その奥には左に能郷白山、右にイソクラが控えている。
 先週の釈迦嶺を左に見て金草岳山頂を目指す。だいぶ手前へ詰め上がったので、まず
東峰を越えて一旦下ってから本峰への登り返しだ。この高度になると、木々の色付きも
だいぶ進んでいる。ササの緑と木々の黄紅葉のコントラストが実に美しい。
これで頭上に青空が広がっていれば申し分ないのだが。

 途中でもうひとり刈り払いの人と会い、最後のひと登りを頑張ると2人の登山者がい
た。朝のパーティーだ。釣りではなく、シモットノ谷を詰めてきたらしい。
こんなところで会うには珍しい若いパーティーだった。

 先客が下山して、山頂を独占してのランチタイム。
2週連続の越美の山は今日も静かだった。
 それにしてもロスタイムがあるとはいえ、6時間もかかってしまった。
時刻はもう1時半を回っているが、下りは道があるので気楽なものだ。

 桧尾峠まで再び展望を楽しみながらの国境稜線歩き。
峠(と言ってもピークにあるのだが)の祠で国境と別れて北への尾根をたどる。
この付近は福井県でも有数のブナ林が残っているところ。身も心も洗われるような豊饒
な森の中を下る。
 最後に雨粒が落ち出したがもう気にもならない。沢登りとしてはイマイチだったが、
念願の金草岳からの展望と素晴らしい樹林を堪能した一日だった。

                  山日和

2006/07/24(Mon) 23:15:05  [No.3225]


山日和さん  こんばんは

なかなか梅雨が明けませんねぇ

どこ行ってもその話題ですが・・・

夏の山行段取りが狂いました。

この金草岳は行きたいところ、と当時の4年前
も思ってたようなきが・・・

シモットノ谷、白倉谷双方とも遡行して面白い
しかも、そこそこ危険はない谷ですか

いろいろ予定地が出てきて、最初に考えた所を
忘れたりしますなぁ

梅雨明けの谷で  また  よろしく

   SHIGEKI 

2006/07/25(Tue) 19:10:05  [No.3228]


SHIGEKIさん、どうもです。

> なかなか梅雨が明けませんねぇ

今週末はやっと明けそうですね。(^_^)

> シモットノ谷、白倉谷双方とも遡行して面白い
> しかも、そこそこ危険はない谷ですか

シモットノ谷の方が面白いですが、白倉谷よりはやや上かな。でもそんなに難しいところはありません。
直登できる滝は少ないので、雪国特有の草付きの巻きがポイントですね。
とぢらも稜線まで詰め上がれば素晴らしい展望が待っています。(晴れてればですが・・・)

> いろいろ予定地が出てきて、最初に考えた所を
> 忘れたりしますなぁ

思い立ったが吉日・・・ですね。(^_^)

              山日和

2006/07/25(Tue) 22:17:23  [No.3229]


山日和さん、こんばんは。

金草山には、冠峠から2度ほど尾根伝いに登ったことがありますが、山頂も含めて眺めがよくて楽しめました。人もあまり来ないし。桧峠から北に延びる尾根は初めて登ったときに山頂で出会った方に聞いてルートだけは知ってましたがいいブナ林があるようで一度行ってみねば。

沢もなかなかよい感じのようですね。白倉山はみた感じ岩峰といった感じで地形図をみても等高線が詰まっているのですが、やはり手前の辺りから県境稜線へ逃げたのですか?

このレポートは何だか笑いを誘われる部分もあって読んで楽しかったです。洞吹さんとの掛け合いがよいですね。

               Tsutomu

2006/07/26(Wed) 23:03:51  [No.3244]


Tsutomuさん、どうもです。
金草は好きな山で、沢から2度、雪山で3度訪れています。(途中敗退含む)
考えたら普通に土の上歩いて行ったことないですね。(^^ゞ
福井の河内から桧尾峠への道はとてもいいブナ林ですよ。黄葉の秋にぜひどうぞ。

> 沢もなかなかよい感じのようですね。白倉山はみた感じ岩峰といった感じで地形図をみても等高線が詰まっているのですが、やはり手前の辺りから県境稜線へ逃げたのですか?

レポに書いたとおり、巻いた後復帰できずに稜線へ逃げました。突破できてれば源頭まで問題なく詰められたと思います。

> このレポートは何だか笑いを誘われる部分もあって読んで楽しかったです。洞吹さんとの掛け合いがよいですね。

洞吹さんと一緒の時はアホになれるので・・・(^_^.)

                山日和

2006/07/26(Wed) 23:29:23  [No.3246]


山日和さん こんにちわ
梅雨明けモドキの青空ですね 山行き準備すませてパソ遊び

> 先週は芝刈りで山へ行けなかった。最近レポートが少なく寂しいので、ひまつぶしの過去レポ再録である。

芝刈り・・・立派なお家の様ですな(^^) ひまつぶしじゃなくて ひつまぶしが好いです 天然ウナギが食べたいなあ

> 地形図では白倉谷と表記してある谷はシモットノ谷で、

これね 何処かのおっかさんの様な おっかない谷ですか
誘われが有りました チョット体調悪く二の足踏んでます
緑の知るどれくらいの谷相なんだろう 教えて下され


> 「金草岳登山口」の看板を横に見て谷沿いの道に入る。100m足らずで道は谷を渡り、右岸の尾根に上がっている。これが下山に使う桧尾峠への登山道だ。

成る程入口は判った

> カメラをしまいこんで、遡行図を見直してみると、「直登不能なので、少し戻って高巻く」と書いてあった。

アララ山さんたる猛者 マニアル片手の遡行でしたか

> さて、写真を撮るか、と腰のカメラに手をやると、ない。さっきザックカバーを付けた時に忘れてきたようだ。大急ぎで戻る。10分のロス。
>「なかなか前へ進まん谷やなぁ。」最近ボケが進んできたようだ。

嬉しいですね 緑と差して変わらない 4年前も前なのにね 今はだいぶ進んでるのでは有りませんか

> 「汲んどいて良かったな。」と洞吹氏。
> 「また流れが出るらしいで。」と山日和。
> 「もう一回水流が出るかどうか、生ビール掛けよか。」と提案。「よっしゃ。」

この処置は洞吹さんの方が堅実型 緑も早い内に残雪なんか確保するもんね
有るだろうの予測が有りながらもする堅実さ 大切ですぞ

> すぐ近くでエンジン音がする。林道を走る車の音にしては近過ぎる。人影が見えた。登山道だ。エンジン音は草刈り機の音だった。登山道の刈り払いをしていたのだった。ご苦労様です。

仕上がりは登山道でしたか 美学から離れますなあ

> 桧尾峠まで再び展望を楽しみながらの国境稜線歩き。
> 峠(と言ってもピークにあるのだが)の祠で国境と別れて北への尾根をたどる。この付近は福井県でも有数のブナ林が残っているところ。身も心も洗われるような豊饒な森の中を下る。

やはり観てみたくなる山レポですね

酔い山遊びをです        緑水

2006/07/27(Thu) 16:52:42  [No.3252]


緑水さん、どうもです。

> 芝刈り・・・立派なお家の様ですな(^^) 

家には芝はありません(^^) このくそ暑いのに棒振り回してました(^_^;)

> これね 何処かのおっかさんの様な おっかない谷ですか
> 誘われが有りました チョット体調悪く二の足踏んでます
> 緑の知るどれくらいの谷相なんだろう 教えて下され

怖さはウチのかみさん程度ですから大したことありません(^^ゞ
鈴鹿で言えばジャリ程度ですかね。
ただ岩も草付きもよく滑るのでそれだけ注意ですね。

> アララ山さんたる猛者 マニアル片手の遡行でしたか

記録のあるとこはちゃんと利用してますよ。

> 嬉しいですね 緑と差して変わらない 4年前も前なのにね 今はだいぶ進んでるのでは有りませんか

もうあきませんわ。(^_^;)

> この処置は洞吹さんの方が堅実型 緑も早い内に残雪なんか確保するもんね
> 有るだろうの予測が有りながらもする堅実さ 大切ですぞ

そうそう、いつも洞吹さんに怒られてました。

> 仕上がりは登山道でしたか 美学から離れますなあ

そこに道があるんだからしょうがないですねー。
でもそこに道がなかったら下山も地獄(^^ゞ

> やはり観てみたくなる山レポですね

桧尾峠からのブナ林は一見の価値ありですよ。

           山日和   

2006/07/27(Thu) 19:58:14  [No.3253]


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