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  【台 高】唐谷から迷岳 投稿者:山日和

【日 時】2005年7月16日(土)
【山 域】台高山脈中部 迷岳周辺
【天 候】晴れ、最後だけ土砂降り
【コースタイム】駐車地7:25---8:38一ノ滝8:56---10:51三ノ滝下11:20---11:46二俣
        ---12:47奥ノ二俣上ナメ13:24---15:00迷岳15:50---17:20林道終点
        ---18:07駐車地

 5回目の唐谷である。と言っても初めて来た時は大雨の後の増水で、入渓点から一歩も水に入らず
撤退したので実質的には4回目だが。
 気象庁は梅雨明け宣言を躊躇しているようだが、空の色はもう梅雨のそれではない。
夏本番の青空が頭上に広がっている。

 唐谷左岸の山道を辿って入渓する。水量は少ないようだ。
まずはエメラルドグリーンの大きな釜を持つ6m斜瀑を右から回り込んで水流左を直登。
その後間断なく現われるナメに前後して登場するトユ状ナメ滝15m、逆くノ字8m等、ほとんどの滝を水
流沿いに突破していけるので楽しい限り。積極的に水と戯れる。
入渓点までの植林と違い自然林に覆われた渓の遡行は気分がいい。

 突如巨岩累々とした開けた空間に出た。巨岩の間をすり抜けるように這い上がると一ノ滝と対面だ。
2段60mとされているが、30mとするガイドもある。目測だから多少の誤差は付き物だが半分とはこれい
かに。まあひいき目に見ても60mはなさそうである。
 ここは一見右から取り付いてバンドを滝身へトラバースできそうだがあとが厳しそう。無難に右岸を
大きく高巻く。左のガレたルンゼを上がり、途中から出てきた踏み跡を滝に向かってトラバースして
行く。足元には上段の滝が迫力で流れ落ちている。
 大滝上の8m滝上部で谷へ復帰。2条4mを直登、続く10m滝は左を巻くと、絹布を垂れ流したような美
しい滝が現われた。これが二ノ滝と呼ばれる連瀑の最下段だ。右から巻き上がって一旦流れへ戻る。
中段は逆Yの字の美瀑15m。右の岩場を斜上するが、上部のホールド乏しくフリクションだけの登攀と
なりやや緊張する。ここでは万全を期してロープを出した。美瀑を真横から見る位置で再び高巻きと
なり、そのまま最上段の滝の落口へ出た。
 このあたりで唐谷林道終点からの登山道の赤い手すりがちらちらと見え出す。

 長いナメで出合う左俣をやりすごすと、素晴らしいナメが続いた。
前方はるか高いところに水しぶきが躍っている。唐谷のハイライト、三ノ滝である。
手前に連続する小滝を従えたこの滝は、左右を高い岩壁に護られてまるで天から降り注ぐようだ。
滝の下に立てばマイナスイオンのシャワーを頭から浴びる。
 最近のガイドでは右岸の高巻きが主流のようだが、初めて遡行した時と同じく左岸から滝上部を目
指した。こちらにも赤テープがあり踏み跡は明瞭だが、途中で大きな段差があり右のガレたルンゼか
ら回り込む。かなり上がったところでそろそろ落口の方向へ向わねばならない。やや不明瞭だったが、
小谷をトラバースする踏み跡を辿って落口に着地。
一ノ滝もそうだが、やはり大きな滝の高巻きは骨が折れる。

 三ノ滝の上からは谷はすっかりおとなしくなってしまう。
唐谷林道からの登山道が横切ると間もなく奥の二俣。このあたりから両岸伐採、植林の斜面となり、
著しく興を殺がれてしまう。
 雰囲気はイマイチだが時間も時間だし、連続するナメの間でランチとする。
ここまで小滝を丹念にトライしたせいか、かなり時間が経過している。迷岳まで上がろうか大いに迷っ
たが一念発起、根性で山頂を目指そう。足はかなり重たくだるいが。

 相変わらずナメが頻繁に現われるが、両岸が植林ではなかなか気勢も上がらない。坦々と高度を上
げていくと何時しか谷からは水流が消えてしまった。しばし水のないゴーロ歩きを続けるうちに植林
が切れ、やっと台高らしい自然林が谷を包むようになった。
 再び水が切れ溝のようになった谷を捨てて右岸の尾根に取り付く。これまで谷の中では見られな
かった大きなトチやミズナラ、ブナ達が出迎えてくれる。

 しかしこの尾根は急である。急てなもんではなく、ただの急斜面に近いような登りが続き、数歩歩
いてはゼーゼーと息をつく繰り返しだ。そんな喘登の中、高く枝を広げた大木達が慰めてくれる。

 やっと空が見えた。最後のひと頑張りで登山道へ飛び出すと、その10m先が頂上だった。
 かつては樹林に埋もれていた迷岳山頂は小広く刈り開かれていた。やたら山頂標識が目立つ。
時間はもう3時を過ぎている。ゆっくりはしてられないと言いながらも山頂でのコーヒータイムを楽し
んだ。
 あとは登山道と林道を辿るだけ。唐谷へ下りるころから響いていた雷鳴は林道ではスコールとなり、
最後までシャワーを楽しんだ一日となった。

                      山日和

2005/07/19(Tue) 00:14:10  [No.381]


山日和さん、こんばんわ〜。

>  5回目の唐谷である。と言っても初めて来た時は大雨の後の増水で、入渓点から一歩も水に入らず
> 撤退したので実質的には4回目だが。

沢暦の長さを物語っていますね〜。実質1回目の唐谷の思い出は?

RPを読んでいると、滝の連続を次々登っていく楽しさが十分に伝わりますよ。でも、よく覚えてますね〜。沢のRPはどうも、苦手です。後で書こうと思っても、どの順でどうだったか、さっぱりわからなくなっちゃって、なかなか書けません。

ここまで小滝を丹念にトライしたせいか、かなり時間が経過している。迷岳まで上がろうか大いに迷っ
> たが一念発起、根性で山頂を目指そう。足はかなり重たくだるいが。

がんばりました賞をあげなくっちゃですね。沢の楽しみが終わるとつい、そこで終わっちゃいたくなっちゃあいますね。ね、洞吹さん。

 あとは登山道と林道を辿るだけ。唐谷へ下りるころから響いていた雷鳴は林道ではスコールとなり、
> 最後までシャワーを楽しんだ一日となった。

いいなぁ〜。最後まで、シャワ〜。これぞ、沢の一日。気分爽快じゃありませんか。

2005/07/19(Tue) 23:40:26  [No.394]


tottyannどうもです。

> 沢暦の長さを物語っていますね〜。実質1回目の唐谷の思い出は?

15年前、ひとりで入渓しました。出発前に大阪のロッジで50Lザックとツェルトを買ってそのまま荷物
を詰め込んで出かけた思い出があります。
入渓したのは3時前。二俣でツェルトを張ってビバークしました。
その頃はまだスメールも公園もなく奥香肌荘という国民宿舎があっただけでした。
入浴料が200円とやたら安かったのを覚えています。

> RPを読んでいると、滝の連続を次々登っていく楽しさが十分に伝わりますよ。でも、よく覚えてますね〜。

あんまり覚えてないけどここは何回も行ってるからねー。でも何回行ってもうろ覚え(^_^;)

> がんばりました賞をあげなくっちゃですね。沢の楽しみが終わるとつい、そこで終わっちゃいたくなっちゃあいますね。

そんなことはないですよ。私は昔から「稜線まで詰め上げ主義」核心部のつまみ食いはイヤで、源
頭部を稜線、願わくば山頂まで詰めるのが大好きなんです。だって「沢」は「山」の一部なんだから。

                      山日和

2005/07/20(Wed) 22:09:17  [No.398]


tottyann、山日和さん こんにちは(^^)。

> そんなことはないですよ。私は昔から「稜線まで詰め上げ主義」核心部のつまみ食いはイヤで、源
> 頭部を稜線、願わくば山頂まで詰めるのが大好きなんです。だって「沢」は「山」の一部なんだから。

山日和さんに一票 (^o^)/ 僕もその口で〜す(^^)

2005/07/24(Sun) 07:49:13  [No.408]


横から失礼

> がんばりました賞をあげなくっちゃですね。沢の楽しみが終わるとつい、そこで終わっちゃいたくなっちゃあいますね。ね、洞吹さん。

ワシはこっちに一票……と言いたいところだが、
あっちに一票のときもあるし、
こっちの気持ちになることもあるから、投票は白票にしとこ。

谷の途中だろうが、山の中には変わりなし。
何が何でも稜線・頂上がすべて、ではないのだね。
その時の気分次第ということやな。

山の中でうまいメシが食えればいいのよ。
あんまり気分が乗らないと、すぐ酸っぱいブドウが現れるのじゃ。
ハングリーさに欠ける、ええ加減な享楽主義かも。

「行きたい時が進み時、止めたいときが帰り時。」
こんなんで、どや?

よい山旅を!
                       洞吹(どうすい)

2005/07/24(Sun) 09:07:32  [No.409]


矢問さん、洞吹さん、どうもでーす。

私も何が何でもというわけではないんですね。
しんどかったり天気が悪かったりするとすぐに挫折してしまうし。
ただ最初から核心部の遡行だけを目的にして計画したくないだけなんです。結果は別として。
別にピークハンターではありませんが、山頂には少しはこだわりたいというとこでしょうか。
ひとそれぞれに山を楽しめばいいんだから、私はこうですよというだけの話です。

> 「行きたい時が進み時、止めたいときが帰り時。」
> こんなんで、どや?

これ、おおいに結構。洞吹さんに一票!!

                山日和

2005/07/24(Sun) 17:16:56  [No.410]


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