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【山 域】 台高 赤ゾレ山
【日 時】 2005/7/23(土)
【天 候】 曇り時々晴れ
【メンバー】 単独
【コース】 木梶林道8:45---904m標高点渡渉9:30--- 1176m標高点10:30/10:35
---赤ゾレ山11:05/11:55---1176m標高点12:10/12:15
---904m標高点渡渉12:40---林道駐車地13:10

毎年一度は木屋谷川を歩いている。
今年も行きたくなったが、なにやら木屋谷の林道が通行止めになっているらしい。
クルマがどこまで入れるのかわからないが、とりあえず行ってみよう。

ということで来てみたが、
青田発電所から300mほど進んだところにある古いゲートのところで、
「地滑りの危険あり」の表示が出て通行止めになっていた。
ゲートそのものは開いているが、バリケードが置いてある。
通行止め期間や工事期間の表示は無いので、本当のところはどうなっているのかよくわからない。

今日がピーカンで、途中まで林道に入れるようなら、そこから入渓点まで歩いて行くつもりだったが、
青田の発電所から歩くのでは、いかにも遠い。
それに天気がもうひとつパッとせず、気温もそう高くないので、
こんな日に谷歩きをして冷やし中華を食べたら、寒くて震えそうだ。
とかなんとか理由をつけて、さっさと転進を企てる。

次の手は考えてある。
まだ行ったことのない木梶林道を使って、どこぞに行ってみるのだ。
どこへ登るかは未定だが、現地を見て決めることにする。
登れるところを登るという、登山の原点に返った一日になるはずだが、
万一、最悪の場合のツブシは、木梶三滝の遊歩道散策でお茶を濁すことになっている。

林道へクルマを進め、山抜け斜面の手前路肩に駐車。
進もうと思えばまだ進めるが、もし斜面が崩れて閉じ込められたら、洒落にもならない。

そこから、さらに林道を奥に向かって歩く。
このあたりから右手に登れば台高北部縦走路の南タワあたりへ登れるが、
植林斜面ばかりなので、突っ込む気がしない。

はるか行く手に鳴滝がかかっているのが見える。
林道は、その鳴滝の横を通り、さらに奥へと続く。
このあたり、林道の横はゴルジュ帯になっていて、
木の茂みの間から大小の滝がかかっているのが見える。

やがて林道は右岸に渡り、路面は草むして荒れてきた。
ここから左へ登れば木梶山に行けるが、
これまた植林帯の急登で、突っ込む気がしない。

そのまま荒れた林道を進み904m標高点のところまで来た。
地形図には、ここから小径が木原谷対岸の左岸中腹を戻るように描かれている。
これが行けるかな。試してみよう。

林道から踏み跡を川へ降りて石飛びで川を渡った。
地蔵谷の出合いだ。
そこで目をこらして道形を探すが、地蔵谷の両岸とも傾斜が立っていて、やはりそんな道などあろうはずもない。
これは木梶三滝の散策に戻るしかないかなと思いながら、左斜面を見上げた瞬間、
頭にビビビッと来るものがあった。

今まで周りはずっと植林だったのに、
そこには自然林の斜面が美しいシルエットで広がっていたのだ。
地形図を見ると、この尾根は赤ゾレ山に続いている。
今日は、ダメもとで、これを行ってみよう。

急な斜面を20mほどよじ登ると傾斜が緩み、
なんと、古いがはっきりとした、幅の広い水平道が現れた。
これは地形図にある小径ではない。
俄然面白くなってきた。
その道を左へ進み、木原谷の左岸へ出ると、
そこには信じられないような風景が広がった。

右手の山側斜面、ゆったりと広がるその斜面には、
息を呑むような美しいブナの樹林があったのだ。
なんだか不思議の国に迷い込んだような気分だが、いい日になりそうな予感がする。

ここに立つ太いブナの根元からブナ林の斜面に取り付き、
ジグザグを切って尾根芯に出る。
巨樹と言ってもいい太いブナがそこここに混じるブナの尾根は、ゆっくりと高度を上げていく。
樹林の中は下生えもなく、どこでも歩ける。
なんというすばらしい尾根なのか。
こんなところにこんな尾根があったのだ。
その筋の人たちには、この尾根も知られているのだろう、
木々にビニールテープがポツリポツリと巻かれていて、人の往来を示している。

途中、一旦左斜面が植林になるが、すぐに自然林に戻る。
尾根が痩せると、右手下方に美しいブナの台地が現れた。
その台地からゆるゆると上がってくる谷が収斂し、再び尾根が広がる。
ゆったりと登る尾根。

1176m標高点でも、ブナの巨樹が迎えてくれた。
尾根はしばらく緩いアップダウンを繰り返し、
ca1200m、足元は足首くらいの低い笹原になった。
その中を鹿の道が続いている。
まるで公園のプロムナードを歩いているようだ。
いい雰囲気に酔いながら、ゆったりとした尾根を辿る。

そして、さしたる急登もなく尾根が果てると、ca1300mの赤ゾレ山に着いた。
アキアカネが乱舞している。
国見山はガスの中にうっすらと姿をみせていた。
静かだ。

それにしても、この尾根は最後までヤブこぎの全く無い、すばらしい尾根だった。
思いがけずちょっと得をしたような気分で、昼食の冷やし中華を食べた。

                       洞吹(どうすい)

http

2005/07/24(Sun) 20:24:37  [No.414]


洞吹さん、こんばんは。私も加杖坂峠を越えて蓮川へ入ってました。ニアミスでしたね。

> 青田発電所から300mほど進んだところにある古いゲートのところで、
> 「地滑りの危険あり」の表示が出て通行止めになっていた。

そうでしたか。実際はどうなんでしょうね。

> とかなんとか理由をつけて、さっさと転進を企てる。

おおっ、洞吹流ですねー。ホッとしますね。

> 地蔵谷の出合いだ。

地蔵谷は自然林が残っていい谷だと書いてあったのをどこかで見ました。

> そこには信じられないような風景が広がった。
> 右手の山側斜面、ゆったりと広がるその斜面には、
> 息を呑むような美しいブナの樹林があったのだ。
> なんだか不思議の国に迷い込んだような気分だが、いい日になりそうな予感がする。
> ここに立つ太いブナの根元からブナ林の斜面に取り付き、
> ジグザグを切って尾根芯に出る。
> 巨樹と言ってもいい太いブナがそこここに混じるブナの尾根は、ゆっくりと高度を上げていく。
> 樹林の中は下生えもなく、どこでも歩ける。
> なんというすばらしい尾根なのか。
> こんなところにこんな尾根があったのだ。

いやー、凄いですねー。これは絶対行ってみなくては。筆の滑りがいくぶん入ってるにしてもかなり
の場所のようですな。

> ca1200m、足元は足首くらいの低い笹原になった。
> その中を鹿の道が続いている。
> まるで公園のプロムナードを歩いているようだ。

ここは桧塚奥峰西のP1394南あたりの雰囲気でしょうか。

> それにしても、この尾根は最後までヤブこぎの全く無い、すばらしい尾根だった。

二番煎じで甘い蜜を味わうとしますか。(^_^)

                  山日和

2005/07/24(Sun) 22:38:45  [No.415]


山日和さん こんばんは

> いやー、凄いですねー。これは絶対行ってみなくては。筆の滑りがいくぶん入ってるにしてもかなり
> の場所のようですな。

筆も舌も滑りまくってますが、それを引いてもお釣り充分、
一見の価値ありですね、この尾根は。

> ここは桧塚奥峰西のP1394南あたりの雰囲気でしょうか。

そんな感じですが、桧塚奥峰西の南のほうが細身ながら純林なので、
それと比べたら桧塚のほうが雰囲気はいいですね。
でも、ここもいいですよ。

> 二番煎じで甘い蜜を味わうとしますか。(^_^)

最近の二番煎じは「苦い水」になっているのは、ご存知のはずですが……
ワシだけかな?

よい山旅を!
                       洞吹(どうすい)

2005/07/26(Tue) 23:14:01  [No.418]


httpお早うごじゃ丸 好い夏山日和が続きますね
興味湧くレポありがとうござんす

イントロが長いので またスッパイブドウかなも
何の何の素晴らしいヨダレが出そうな 蜜ブドウの匂いが漂って来ましたです

> はるか行く手に鳴滝がかかっているのが見える。
> 林道は、その鳴滝の横を通り、さらに奥へと続く。
> このあたり、林道の横はゴルジュ帯になっていて、
> 木の茂みの間から大小の滝がかかっているのが見える。

前に木梶四滝巡りして 好い谷筋だなあ思いました
源流部には好い渓谷が有るんでしょうね

> その道を左へ進み、木原谷の左岸へ出ると、
> そこには信じられないような風景が広がった。
> 息を呑むような美しいブナの樹林があったのだ。
> なんだか不思議の国に迷い込んだような気分だが、

へ〜ェ凄い 不思議の国へアリスは扉を開けましたね(^^) 

> こんなところにこんな尾根があったのだ。
> その筋の人たちには、この尾根も知られているのだろう、

どんな所にもどんな尾根が有るのか漂流者にはたまらん こんな所にこんな尾根なんでしょうね

> ca1300mの赤ゾレ山に着いた。アキアカネが乱舞している。

赤ゾレ山に登ったおり テープが東に降りていた ルートが有るなって感じてました
赤ゾレ〜馬駆ケ場〜木梶山〜林道への周回コースが浮かんできますね
木梶四滝に遊んだリーダーは この当たり徘徊してる話しぶりでした
秋のテーマに好いですね 甘い蜜をかけて食べたいものです

                  緑水

2005/07/30(Sat) 07:24:28  [No.437]


緑水さん こんばんは

ご機嫌いかがでしょうか。
きっと、ウズウズされてることでしょうね。

> イントロが長いので またスッパイブドウかなも
> 何の何の素晴らしいヨダレが出そうな 蜜ブドウの匂いが漂って来ましたです

酸っぱいやつばっかりでなく、たまには甘いのにも当たるようです。

> へ〜ェ凄い 不思議の国へアリスは扉を開けましたね(^^) 

ヒゲのはえたアリスおじさんです。

> 赤ゾレ山に登ったおり テープが東に降りていた ルートが有るなって感じてました
> 赤ゾレ〜馬駆ケ場〜木梶山〜林道への周回コースが浮かんできますね

木梶山〜林道のいいルート探さないといけませんね。
尾根の取り付き、見た限りでは植林の急登で、とても夏に入る気は起こりませんでした。
もうちょっと奥のほうからがいいのかな。
やっぱり秋ですね。

よい山旅を!
                       洞吹(どうすい)

2005/07/31(Sun) 22:00:34  [No.440]


洞吹さん、こんばんわ〜。

> なんというすばらしい尾根なのか。
> こんなところにこんな尾根があったのだ。

思わぬ発見。なんだか、それだけでも、胸がドキドキしますね〜。まるで、自分がすばらしい尾根を発見した気分で読ませてもらいました。
よかったですね〜。

> 静かだ。

そしてなにより、洞吹さんのお気に入りの静けさも嬉しい一日だったんですね。

2005/08/02(Tue) 22:03:14  [No.450]


tottyann こんばんは

> そしてなにより、洞吹さんのお気に入りの静けさも嬉しい一日だったんですね。

そう、静かなることが第一。
喧騒の3000mより静寂の1000mを!
静寂の3000mなら尚よろし。

だが、お盆しか連休がない身には、静寂の3000mなど夢のまた夢。
じゃによって、だーれも行かんようなとこばっかり、這いずりまわってます。

よい山旅を!
                       洞吹(どうすい)

2005/08/03(Wed) 00:15:42  [No.455]


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