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  待望の奥の平は美し 投稿者:御池杣人

                 一

 快晴だ。今日一日の行程を思い浮かべると、飛び起きてしまう。今日はとにかく、奥の平まで行く。奥の池のお気に入りの一枚が撮りたい。それをメインにして、ぶらぶらと心ゆくまで彷徨うこと。
2006年10月15日、待望の御池行き。ようやく明るくなってきた、306号線を車で。犬返し橋を過ぎたあたりで、子鹿と出会う。まだ早朝ゆえに、ねぼけているのかな。ゆっくりと森の中に入っていった。
 6時10分、鞍掛登山口スタ−ト。ゆっくりでいいから一歩一歩踏みしめて登ろう。山の空気がうれしい。誰もいない静寂。僕も黙々と登ろう。
 峠に6時35分、お地蔵様にご挨拶。「今日一日、無事でありますように。みんな元気でありますように」
 鉄塔に6時40分。滋賀県側が開けてきた。鞍掛尾根を進むといつぞやと同様に朝日が尾根道にさし込み幻想的。ただし、霧は今日はないけれど。
 くま池に7時10分。水はわずかながらある。ここの空気も独特の香り漂う。
 1056ピ−ク、7時26分。見晴らしよし。うれしい。御池の本体もよく見える。鈴ケ岳はいつものようにもっこりと。わーっと叫びたくなる。急ぐ旅ではない。だけど気が急いてしまう。

                 二

 鈴北岳に7時55分。待望の御池テーブルランドが一気に広がる。誰もいない。わずかに黄葉・紅葉の気配。オオイタヤメイゲツの林は美しい。わーっと声を出しているような気分で池の平を走るように。もうトリカブトは枯れている。
 途中、ノギクが朝露の小さな粒子をまとって光っている。よく見ればこれはまぶしい。朝の山行きの特権か。
 元池、8時5分。いつものごとく水はたっぷりと。おたま君たちはまだ泳いでいる。もうすぐ冬だよ。さあ、どこをさまよって奥の平まで行こうか。端に沿って淡々と歩こうか。いつものお気に入りのコースだ。
 夕日のテラス、8時30分。絶景に酔う。御池林道が真下に見える。
 丸池、8時45分。ここも水はたっぷりと。美しい。
 朝露に足が濡れる。スパッツは正解だったな。
 オチョコブチ、9時。ササの勢いはない。いつもながらのなつかしい光景だ。この尾根を乗り越せば、待望の風池に会える。水はあるだろうか。今日はどんな表情だろうか。
 妙女氏から葉書をもらっていた。はじめて単独で風池まで行けました、と。水はたっぷりありました、と。さあ、今日はどうかな。
 9時9分、風池へ。懐かしい。池におおいかぶさるカジカエデも、この池をとりまくぼおっとした空気も、何もかも懐かしい。おたま君たちがここも元気。池を一周してみる。そうそう、この角度からかつて写真を撮ったんだ。今日はどんな表情に写るかな。光が
まぶしい。
 風池に別れを告げ、さらに膨大な空間へと。尾根を乗っ越せば、いよいよまぶしくササの海。勢いがおとろえたとはいえ、これだけのササの海。いつものことながら息をのむ。わあーっと叫んでしまいそう(実際は叫ばないで、心の中で叫んでいたが)。踏み跡が道になり、楽に歩ける。かつてはここは身動きがとれなかった場所だ。天狗の鼻まで背を越すササ。何度も突撃をしたところ。ルンルン気分で空気を味わいながら天狗の鼻へ9時18分。おお、絶景なるぞ。ボタンブチの急崖がまもなく黄葉・紅葉。いい道がボタンブチまで導いてくれる。
 9時20分ボタンブチ。幸助の丘の急崖が黄葉・紅葉にあとわずか。この季節ここにはあの花が咲いているはず。よく眺めれば小さくピンクの花が揺れている。ここは風はきつかろう。雨だって。だけどこんなに小さいけれど、確かな生。ヒメフウロ、僕の大好きな花。
 幸助さんに9時30分。いつも端正な風情。今日も磨きがかかって、まぶしいほどだ。落葉が池に散って舞って浮かび止まる。波紋がゆるやかに動く。やはり美しい。樹影が交差して池の中にも林。
 ボタン岩の真上に9時45分。ここは少し離れた地点から見れば、怖いほどの絶壁。ところがいざその地点におれば、感覚を失う。
 奥の平の荒野へと踏み出す。振り返れば、ボタン岩の急崖、右手は近江側の膨大な空間。左手には草原の中の大きな窪み。青のドリーネの雪のない姿(9時55分)。
 「えい、えい」と声を出しているような気分で、楽に藪を漕ぐ。奥の池はいずこ。奥の池にもうすぐ会えるぞ。見下ろせばかつて見たことのある広場。木立に囲まれたゆるやかな空間。あの広場のとなりに奥の池があるはず。息せき切って近づけば、うれしや奥の池かな(10時5分)。
 何年ぶりだろう、この地に立てたのは。浅いけれど、ここもゆったりとした空間が広がる。秋の陽を受けて池はあくまで静かにたたずんでいる。「やっと来れたよ。うれしいよ」独り言が思わず出てしまう。
 しばらく池のまわりをゆっくりと歩く。いろんな角度からながめる。広場に戻り、リュックをおろしてしばしくつろぐ。うれしい。広場からも池の写真を撮っておこう。うまく写るかな。

              三

 さあ、これで今日の目標は達成。朝飯前というよりも、昼飯前だったな。お昼はどこでいただこうか。ぶらぶらさまよって、適当なところでお昼じゃ。そうしよう。
 奥の平の端っこまで歩こうか。右手には天狗堂、左手には草原。ぼうぼうとしてつかめぬ世界が続く。ササの勢いがなくなった。どこでも歩けるような。でもあなぼこがある可能性は高い。前、葉里麻呂が落ちたとかいっていたな。気をつけて進む。
 広茫たる世界を角度をかえて振り返りながら味わう。草原に立つ樹は雰囲気があっていい。
 10時30分、奥の平の端っこの一隅に到着す。また場面が大きく転換する。一気にさらなる世界が広がる。
 見下ろせば土倉岳から土倉谷、亀尾もうれしなつかし。あんなとこ、よく登ったものじゃわい。這いずってのぼったなあ。藤原岳のこちらから眺める姿は端正でよろしい。1143ピークもよく見える。あちらからこちらを眺めたことの方が多いかな。こちらから眺めるのもいいなあ。
 10時37分、東のボタンブチ。カレンフェルトの白もまぶしい。紫色の花の小群落。はじめて見る。こんなところに、この季節に君たちは咲いていたのか。はじめまして。花の名を知らぬかなしさ。万手麻呂に聞いてみよう。
 まあ、腰をおろそう。少し早いけれど第一次のお昼じゃ。アンパンが美味。お茶もうまいぞ。りんごもよろしい。遠く四日市方面がかすんでいる。
 さあ、ちんたら歩きを続けよう。どのコースを歩こうか。テーブルランド沿いに歩こうか。気分はそんなコース。どこかで見た大きくないが、ある形状の木が視野に入る。この枝の角度といい、どこかで見たような。あっと驚く。何年か前、雪の奥の平の彷徨い時に、吹雪ではなかったけれど、ほとんど視界がない中、確かこの木に出会って、雪原に立つ姿に心打たれて写した木だ。おお、この季節には、君はこんな表情をするのか。

※ 帰宅して写真集『御池岳・憧』5頁を眺める。まさにこの木だった。時は2002年2月。こんな文を僕は添えていた。

         雪原を彷徨えば
         茫々の世界

         ここはいずこ
         奥行きは無限か

         いつしか
         こころも
         無限となりそう

 この木に再会できるとは思わなかった。うれしいな。だけど大きい方の木は枯れている。そうか、葉がないから枝振りがわかりやすかったのか。

 11時10分、奥の池に少しだけ立ち寄る。おかしいけれど、別れを告げにきたような。
 11時25分、先程とは違う角度(いつも写真を撮る角度)から青のドリーネを眺める。あの真ん中の木は赤い実をつけている。知らなかった。この凹みの左側にも新たに大きな窪みができたのか。こんな窪みあったかなあ。2月にも身体許せば来てみたし。どんな凹み具合で色調はいかに。
 奥の平南峰に、11時40分。
 奥の平の全体像を眺めながらの食事。クリームパンも美味じゃ。りんごも美味じゃ。紅葉・黄葉具合もよし。しあわせ。

                四

 さあ、帰ろう。昼飯前だけど帰ろう。ササの勢いは失せたとはいえ、まだまだ遠い。地図上の奥の平ピークに12時5分。かつてはここに登り着くまでのササヤブの濃密さは一級品だった。今はルンルンとはいわないが進める。このピークにかつては道標があった。いまはそれもない。ボタンブチ分岐には古い道標も。しかし、今このルートでボタンブチへ行く人はいないだろう。丸山から新しい道ができてしまった。
 丸山へ12時18分。通過。丸山からの下りの風情を楽しみながらゆっくりと進む。一歩一歩が下りゆえに楽だから、余計に味わいたい。ちんたらちんたら、秋を歩くうれしさ。ちんたらちんたら、黄葉・紅葉の只中を歩く幸。
 気づけばおにぎりの池に12時40分。この池に映る秋の空の青さは一級品。今年も撮れるかな。
 サワグルミの池に12時50分。今までとくに意識したことはなかったけど、葉里麻呂の大木シリーズに触発されると、この木の立派さに気づく。今度のミルキー時にはかってみよう。

※ 今回はじめて意識したことだが、御池岳にはいろんな池に、それを見下ろして見守っているような樹木があるような。キハダの池のキハダの樹のように。風池や丸池にもあったような。それぞれの池と人の関わり(雨乞いや炭焼きの目印や)を物語るようで面白いかも。

 南池、12時55分。あいかわらずこの池、風情あるのう。
 この季節には(別にこの季節とかぎったわけではないが)北池のご機嫌をうかがうことになっている。野菊の咲く北池。13時5分。周囲を花が飾る、そんな池は北池だけかな。だから、ここは秋は格別。しっかりと目にやきつけておこう。
 池の平に出て、お気に入りふかふかの草の上で、しばし横になる。
 お日様をいっぱい受けて、横たわる幸。日差し柔らかく、心もほこほこ。ああ、気持ちいいなあ。20分ほど目を閉じて風を聴く。この極上のひとときが今は大好き。
 一区切りつけて池の平を歩き始める。草にどこか紫の気配。注視すれば、りんどうが一輪。おお、りんどうちゃん。思わずひざまづきりんどう一輪を愛でる。今日のご褒美か。御池の主は粋なことをしてくださる。いろんな角度からりんどうを写す。真の池通過。遭難碑に立ち止まり手をあわせ、鈴北岳へ13時45分。
 一度だけ丸山、池の平等おなじみの景色を振り返り確かめてから、えいっ、と気合を入れて下山を開始す。りんどうがここにも一輪。うれしい。ゆっくりと対面して、写真に撮る。どんなふうに写るか。
 1156ピーク、14時1分。 鉄塔、14時23分。
 峠に14時28分。お地蔵様の頭をなでて無事を感謝。
 14時42分、下山す。下山は1時間を切ってしまった。それもうれし。

※http僕は石井明子氏のこの歌がいまやますます沁みてきている。

        限りあるいのちの時間このひと日悔ひなく過ごさむ山に登りて
   
      この歌の結びは、山に登りて であるが、何でもよい。悔いなく過ごすこと、そんな
丁寧な日々を送りたし。

2006/10/20(Fri) 22:15:22  [No.4498]


御池杣人さん こんばんは

久々の御池岳ですか

私も1年以上空いてしまってます。

じっくり読ませて頂き、通い詰めた山だけあって(名文だから)、情景が次々と

浮かんできました。

オオイタヤメイゲツはもうレモンイエローになってましたでしょうか?

池守、杣人さんが書かれると各池の風情もしっとりと顕れてきます。

>  1056ピ−ク、7時26分。見晴らしよし。うれしい。御池の本体もよく見える。鈴ケ岳はいつものようにもっこりと。わーっと叫びたくなる。急ぐ旅ではない。だけど気が急いてしまう。

やっぱり、杣人さんでもそうですか

競う訳でも急ぐこともないのにせいてしまうのは私のような若輩のイラチ
だけじゃなかったんですね

>  見下ろせば土倉岳から土倉谷、亀尾もうれしなつかし。あんなとこ、よく登ったものじゃわい。這いずってのぼったなあ。

実は、この時、ボクは東端でひとり、みなさんの歩いておられるのをを眺めて
いたんです。

>
>  限りあるいのちの時間このひと日悔ひなく過ごさむ山に登りて
>    
>       この歌の結びは、山に登りて であるが、何でもよい。悔いなく過ごすこと、そんな
> 丁寧な日々を送りたし。

山に登りて は全てに当てはまる・・

秋の夜、虫の音聴きながら、沁みました。

 また よろしくです。

    SHIGEKI

2006/10/20(Fri) 23:46:17  [No.4502]


  Re: 待望の奥の平は美し 投稿者:御池杣人

SHIGEKI 様

>> じっくり読ませて頂き、通い詰めた山だけあって(名文だから)、情景が次々と
>
> 浮かんできました。

じっくり読んでいただきありがたし。情景も浮かんでくるとはこれまたありがたし。

> >  1056ピ−ク、7時26分。見晴らしよし。うれしい。御池の本体もよく見える。鈴ケ岳はいつものようにもっこりと。わーっと叫びたくなる。急ぐ旅ではない。だけど気が急いてしまう。
>
> やっぱり、杣人さんでもそうですか

はい。うれしいとついすけべごころが。未熟ですね。でもそれでいいか。


>
> >  見下ろせば土倉岳から土倉谷、亀尾もうれしなつかし。あんなとこ、よく登ったものじゃわい。這いずってのぼったなあ。
>
> 実は、この時、ボクは東端でひとり、みなさんの歩いておられるのをを眺めて
> いたんです。

みるきー時でしたね。あとでうかがいました。とっちゃんが気づいたんだったかなあ。今度、どこかでご一緒したら、パロディーに挑戦してもらいます。
>

>
> 秋の夜、虫の音聴きながら、沁みました。

虫の音聴きながらーがうれし。沁みましたーありがたし。またどこかで。
>

2006/10/24(Tue) 20:31:51  [No.4549]


  Re: 待望の奥の平は美し 投稿者:山日和

御池杣人さん、こんばんは。
いい山行きでしたね。御池のふところに抱かれてそぞろ歩く幸せがにじみ出ていて、
読んでるこちらまで微笑んでしまいました。
昨年10月末に亀尾から上がって以来御池とはご無沙汰ですが、やっぱりいいですね。
去年の写真を見てみると、豊饒のテーブルランドで過ごしたひとときが蘇りました。
6時から歩き始めて下山が3時前。ちんたらとは言いながら、かなり調子は戻られたので
しょうか。うれしい限りです。

>         限りあるいのちの時間このひと日悔ひなく過ごさむ山に登りて

いい歌ですね。(と言っても歌の良し悪しはよくわかりませんが・・・)
悔いなく過ごすことがいかに難しいことか・・・
人間は唯一の、「後悔する動物」ですから。

                 山日和

2006/10/20(Fri) 23:56:13  [No.4503]


  Re: 待望の奥の平は美し 投稿者:御池杣人

山日和様

> いい山行きでしたね。御池のふところに抱かれてそぞろ歩く幸せがにじみ出ていて、
> 読んでるこちらまで微笑んでしまいました。

ありがとうございます。確信的ワンパターンです。

ちんたらとは言いながら、かなり調子は戻られたので
> しょうか。うれしい限りです。

9月の検査はセーフ。勉強できる、山に行けるとうれし。でも次は12月に検査あり。3ヶ月ごとに検査。一喜一憂しながら、淡々と生きたし。なかなかできないけれどね。
>
> >         限りあるいのちの時間このひと日悔ひなく過ごさむ山に登りて
>
> いい歌ですね。(と言っても歌の良し悪しはよくわかりませんが・・・)
> 悔いなく過ごすことがいかに難しいことか・・・
> 人間は唯一の、「後悔する動物」ですから。

おっしゃるとおり。石井女史はいざしらず、僕など山頭火の

風の中己れを責めつつ歩く

がだいすき。いつも悔いの連続。だからこの歌を口づさむのかも。

2006/10/24(Tue) 20:41:35  [No.4550]


  Re: 待望の奥の平は美し 投稿者:伊勢山上住人  URL

御池杣人さん、こんばんは。

オフ会で隣に座っていた伊勢山上住人です。
杣人さんに全てを見抜かれているようで、裃を着ていました。
(でも、私を撮ってくれた写真を見ると大きな口をあけて、いつもの私でしたが???)

> 山の空気がうれしい。
> 見晴らしよし。うれしい。
> うれしや奥の池かな。
> 「やっと来れたよ。うれしいよ」
> 見下ろせば土倉岳から土倉谷、亀尾もうれしなつかし。
> この木に再会できるとは思わなかった。うれしいな。
> 紅葉・黄葉具合もよし。しあわせ。
> お気に入りふかふかの草の上で、しばし横になる。
> 20分ほど目を閉じて風を聴く。この極上のひとときが今は大好き。
> 一度だけおなじみの景色を振り返り確かめ、りんどうがここにも一輪。うれしい。

今日1日生かされている事への喜びを大切にしてみえるのですね。

私が「大きな病気をされたそうで」と話し掛けた時
「今も病気だ」とのご返事でした。

> 下山は1時間を切ってしまった。それもうれし。

まだまだ御池詣でが続きそうですね。


私も「今・ここ・自分」を大事にして山遊びに励みます。

                           伊勢山上住人

2006/10/21(Sat) 22:20:53  [No.4505]


  Re: 待望の奥の平は美し 投稿者:御池杣人

伊勢様

> オフ会で隣に座っていた伊勢山上住人です。

気合の入った、早朝からのスタート。僕の駐車した隣にすでに駐車してあった車のフロントガラスに、これまた気合のこもったコース予定が置かれてあって、オフ会参加の気迫が漂っていました。だから車と同様、お隣に座ったとき、おお、この人か、気合の人は、ととりわけ印象深し。

> 杣人さんに全てを見抜かれているようで、裃を着ていました。

僕が見抜けるもんですか。カミさんにはいつも、「あんたの目はでかいだけ。ノーテンキで何も見えておらん」と酷評されております。しかも、それがあたっている。

>
> > 山の空気がうれしい。
> > 見晴らしよし。うれしい。
> > うれしや奥の池かな。
> > 「やっと来れたよ。うれしいよ」
> > 見下ろせば土倉岳から土倉谷、亀尾もうれしなつかし。
> > この木に再会できるとは思わなかった。うれしいな。
> > 紅葉・黄葉具合もよし。しあわせ。
> > お気に入りふかふかの草の上で、しばし横になる。
> > 20分ほど目を閉じて風を聴く。この極上のひとときが今は大好き。
> > 一度だけおなじみの景色を振り返り確かめ、りんどうがここにも一輪。うれしい。
>
こうして引用していただくと、「うれしい」を何度使ったか。連発してまだまだですね。
本当は「うれしい」という言葉をつかわずに「うれしい」が伝わる文を書かねば、と思う。
だけど、今の僕はそれでもいい、うれしいからうれしいと書いて、それでいいじゃん、という気分。

> 私も「今・ここ・自分」を大事にして山遊びに励みます。
>
どうぞ、「今・ここ・自分」を大事にして、おもろく豊かな日々を。
                            御池杣人

2006/10/24(Tue) 22:25:54  [No.4559]


  Re: 待望の奥の平は美し 投稿者:mayoneko  URL
Re: 待望の奥の平は美し (画像サイズ: 640×480 80kB)

こんばんは、杣人さん。

> 「やっと来れたよ。うれしいよ」独り言が思わず出てしまう。

忘れていたわけじゃない。
いつも次の御池はいつにしようか?と思いながら・・・。
でも、「待望の奥の平は美し」を読んでしまった。
よし御池へ行こう。

最近よく使う小鈴谷橋8時スタート。
小鈴谷右俣から伊勢尾を乗り越しアザミ谷へ。
今回はお花尾根(アザミ谷源流左岸)より一本南の尾根でお花池へ。
最近はお花池の西のテラスが静で好きです。
これで西斜面の尾根を7ルート登ったが、はっきり「ここです」と言うのが難しい。
あとで地図を伝ってみて「こんなんかな〜?」
どこも似たようなもんで、つまりどこもいいってことだね。
テーブルランドの紅葉。
ちょっとバラツキがあるみたいですが、でっかい御池じゃしょうがないよね。
おかしい(笑)、木の北西半分が色づいているのがありました。
丸池、北池、きれいでした。
僕も鈴北で竜胆を見つけました。
ヒルコバから伊勢尾、小鈴谷橋14時半でした。

> 丁寧な日々を送りたし。

毎日毎日、自分の気持ちに関係なく振り回されてしまいますが、山は丁寧に歩きたいです。

2006/10/22(Sun) 20:34:05  [No.4520]


  Re: 待望の奥の平は美し 投稿者:御池杣人

mayoneko様

> よし御池へ行こう。

いいことじゃ。

> これで西斜面の尾根を7ルート登ったが、はっきり「ここです」と言うのが難しい。
> あとで地図を伝ってみて「こんなんかな〜?」
> どこも似たようなもんで、つまりどこもいいってことだね。

僕はほんの少しこの斜面をかすめた程度。ぼくから言えばあっちゃ側の斜面、あっちゃ側も奥深い。だから未知であることも悔しいけれど、行く楽しみ、わくわくどきどきできるかもしれず、いとをかし。


> 丸池、北池、きれいでした。

きれいでしたね。秋の水面の深いバリエーションがいいなあ。

> 僕も鈴北で竜胆を見つけました。

同じリンドウかしらん。この花、小さいのに思い切り天を仰いでいる姿、あの色の濃さとともに、いい。ぼくはこの花にあえるとごきげんさんとなる。
>
> 毎日毎日、自分の気持ちに関係なく振り回されてしまいますが、山は丁寧に歩きたいです。

その姿勢、どうかどうか大切になさってください。ぼくも多忙だとすぐに忘れて粗い日々となる。未熟じゃのう。

2006/10/25(Wed) 21:13:40  [No.4574]


  Re: 待望の奥の平は美し 投稿者:ハリマオ  URL

 これほど嬉しそうに、これほど慈しむように御池岳を歩く人を知らない。嬉しそうに御池岳を歩く人コンテストがあったら日本一間違いなし。
 若く健康なときには思いもしなかった、人生は有限であるという冷徹な事実。しかし丁寧に味わう理由はそればかりでもなかろう。山だけでもない、人だけでもない。御池杣人さんと御池岳は波長が合い、共鳴しあうのだろう。

> ※ 今回はじめて意識したことだが、御池岳にはいろんな池に、それを見下ろして見守っているような樹木があるような。キハダの池のキハダの樹のように。風池や丸池にもあったような。それぞれの池と人の関わり(雨乞いや炭焼きの目印や)を物語るようで面白いかも。

 今西錦司は同じ山に二度と登らなかったそうだが、御池杣人さんの登山はそれと対極にある。普通の人はどちらに徹するでもなく、その間を揺れ動いている。上記、木と池の関係のように何度も見た同じ風景も、その人の意識の持ちようによって新たに見えてくるものがある。木に限らず他の対象物でも同じことが言えるだろう。そうしてみると自然の味わいは無限であり、短い人生では味わいつくすことは不可能である。だから「同じ山ばかり登って飽きないですか?」と言う質問は陳腐である。

 この山行記を見てそんなことを思いました。
 
                    葉里麻呂

2006/10/23(Mon) 19:31:48  [No.4532]


  Re: 待望の奥の平は美し 投稿者:御池杣人

葉里麻呂様

> 嬉しそうに御池岳を歩く人コンテストがあったら日本一間違いなし。

こんなコンテスト、まずないわなあ。あったら案外おもしろいかも。企画する人も相当のおたんちんに間違いなし。

>  御池杣人さんと御池岳は波長が合い、共鳴しあうのだろう。

そうかもしれません。数回目くらいの御池行き時に(まだ池探し以前)、真の谷をつめていよいよ池の平あたりに差しかかったころの風情に、胸キュンの思い出あり。そのキュンが今も続いているのかな。そして初めて自力で北池に行き着いたときの震えるような感動。
>
> > ※ 今回はじめて意識したことだが、御池岳にはいろんな池に、それを見下ろして見守っているような樹木があるような。キハダの池のキハダの樹のように。風池や丸池にもあったような。それぞれの池と人の関わり(雨乞いや炭焼きの目印や)を物語るようで面白いかも。
>
>  上記、木と池の関係のように何度も見た同じ風景も、その人の意識の持ちようによって新たに見えてくるものがある。木に限らず他の対象物でも同じことが言えるだろう。

ここが不思議なところで、かつ山の友との交遊の価値のあるところで、葉里麻呂の巨木シリーズに触発されなかったら、しばらくは、あるいはずっとか、見えてこなかったのも確か。刺激したりされたりしながら、視野も世界も発想もひろがっていくのだね。おもしろい。

>  この山行記を見てそんなことを思いました。

感謝。巨木シリーズ、まだまだおもしろそう。僕は熱田の森は散歩コース。すごい巨木あり。しかし、伊勢の内宮の巨木のさりげなさに、すさまじい迫力を痛感。巨木も無茶苦茶、置くふかいのう、葉里麻呂殿。

2006/10/26(Thu) 21:33:53  [No.4579]


  Re: 待望の奥の平は美し 投稿者:とっちゃん(こと)

杣人さん、こんばんは〜。

嬉しいです〜。(*^_^*)

竜ケ岳の時は、体調がもうひとつみたいな感じがして心配してたけど、「うれしい」の連発で、読んでる私が嬉しくなっちゃいました。

一輪の花・一本の木・一つの池何もかもに話しかけたくなるような、すべての命に愛おしさを感じながら、歩く山。

御池岳は、杣人さんの恋人のようで・心のふるさとのようで。何度でも会いたい、何度会っても嬉しい、いつも愛しい存在やね。

そんな心豊かな、山歩きに乾杯!。

                

2006/10/23(Mon) 22:02:59  [No.4537]


  Re: 待望の奥の平は美し 投稿者:御池杣人

都津茶女様

> 「うれしい」の連発で、読んでる私が嬉しくなっちゃいました。

本当はうれしいを連発せず、それどころか1回も書かずに、しみじみとしたうれしさがつたわるー滲み出るような文、書きたし。でも、うれしいときはうれしいでいいのーと今は平気で居直っております。こうして都津茶女も「読んでる私が嬉しくなっちゃいました」と書いてくれてはるのだから、これでいいのだ。

> 一輪の花・一本の木・一つの池何もかもに話しかけたくなるような、すべての命に愛おしさを感じながら、歩く山。

そう、さすが都津茶女、こんな山行きがしたい。でも僕はなかなかそうはいかず、都会のごちゃごちゃをひきづりながら、ずるずるとあるいているのかも。
「一輪の花・一本の木・一つの池何もかもに話しかけたくなるような、すべての命に愛おしさを感じながら、歩く」−そんな山行きがますますしてみたし。


> 御池岳は、杣人さんの恋人のようで・心のふるさとのようで。何度でも会いたい、何度会っても嬉しい、いつも愛しい存在やね。

そんな不思議な新鮮さを感じ取れること、それは幸せなことかも。

突貫(元)娘の突貫していく迫力は間接的に僕を励ましておる。うれしありがたしと。
こちらこそ、突貫の迫力に乾杯じゃ。
                     御池杣人


                

2006/10/27(Fri) 22:30:01  [No.4589]


  Re: 待望の奥の平は美し 投稿者:pana  URL

これほどにひとつの山だけを愛し、愛しむ人はいないだろう
まるで自分の分身のように・・・
こういう人に私もなりたい
こういう人に憧れてしまう

わたしも同じように真似をする
でも山は分身になってくれない
修行が足りないのだ

もっと精進して、御池杣人さんに近づきたい

                  〜巴菜女〜

2006/10/24(Tue) 12:34:00  [No.4545]


  Re: 待望の奥の平は美し 投稿者:御池杣人

巴菜女様

> これほどにひとつの山だけを愛し、愛しむ人はいないだろう
> まるで自分の分身のように・・・
> こういう人に私もなりたい
> こういう人に憧れてしまう

こんなふうに書いていただくとてれてしまいます。
最近、「愚直」という言葉に僕は憧れています。小賢しくいきるのでなく、愚直に。簡単にできないから、憧れか。

>
> わたしも同じように真似をする
> でも山は分身になってくれない
> 修行が足りないのだ

いやいや、巴菜女様こそ、線から面へ。かの京都の地に包まれ遊んでもらっている。しかもそれは半端ではない。本気ではじけておられるところは常々まぶしいほど。
その山への立ち向かい方は、もはや、僕のいう「愚直」に相当接近しておられるのでは。
その情熱、ぜひぜひ持続されたし。
>
       御池杣人

2006/10/27(Fri) 23:38:00  [No.4590]


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