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【日 時】2005年8月6日(土)
【山 域】奥美濃 ブンゲン周辺
【天 候】晴れのち一時雨
【コースタイム】林道駐車地8:10---8:45竹屋谷出合---9:00林道出合---10:25奥の二俣---
        13:20ブンゲン14:10---16:00両門ノ滝---17:20林道---17:35駐車地

 5年振りの竹屋谷である。「日本の渓谷97」では粕川西谷右俣という名で紹介されていたが、岳人の奥美濃小特集で竹屋谷という名前のあることを知った。下りにとった中俣は北ノ谷というらしい。
あの時は林道終点が入渓点への杣道の入口だったが、林道がかなり延伸されていて状況がかなり変わっており、どうも記憶と一致しない。
カーナビの地図で現在地を確認する。カーブの状況と谷の入り方で現在地が判明した。あの当時は林道開削したばかりで裸の斜面だったが今は草ボウボウ。杣道ももはや廃道と化して歩けたもんではない。
 
 溝のような小谷をヤブをかき分けて本流へ降り立つ。ナメ床の多いきれいな谷なのだが、両岸植林の上にヤブが流れまで被さってスッキリしない。
 右俣(竹屋谷)出合に着いた。なんとなく覚えているのだが確信を持てず、少し本流を行ってから戻る。出だしは自然林の落ち着いた渓相なのだが、右上方が妙に明るいので見上げると白いガードレールが迫っている。谷はトチの大木が多く、ゴルジュの中をナメが走るいい雰囲気になってきたのだが。

 突然目の前にコンクリートのトンネルが出現した。林道をくぐる導水溝だ。コンクリートの上を走るナメをヒタヒタと歩いてトンネルを抜けるとそこは竹屋谷だった。
さっきの林道がここまで来て竹屋谷を横切りさらに奥へ延びていたのだ。林道に標識が立っている。
林道へ上がって確かめてみると「タケヤ谷」と書いてあった。これなら間違う心配なし。ここまで約1時間のロスである。

 気を取り直して遡行再開。いつしか谷は自然林に包まれ、ナメと小滝が連続する。
 谷が左へカーブすると素晴らしい景観が目に飛び込んだ。ゴルジュ状を流れる何段もに分かれた80mのナメ滝だ。傾斜が緩いので快適に歩いていける。
大滝やゴルジュもいいが、足を浸して足裏で感触を楽しみながら歩けるナメ滝は大好きだ。
 二条5mを左から巻き上がり、続く数条に分かれて流れ落ちるワイドな12m滝は右端から中段へ上がり上段真ん中を空身で這い上がってザックを引っ張り上げた。
 その後も5mの中央突破、棚状の8m滝と楽しませてくれる。もうからだ中ドボドボである。

 右から大きな支流が入る。奥の二俣である。右俣には3段15mほどの滝が覗いている。
これから進む左俣はナメ状の連瀑が続く。谷はさっきの二俣で急にスケールを減じたが、ほとんどの滝を中央から突破できて非常に楽しい。

 いよいよこの谷のハイライト、トイ状50m滝のお出ましである。
ここは文字通りトイ状の狭い岩溝を立てかけたような滝が延々と続いている。ここは溝の中をガンガン行くしかあるまい。
全身フリクションでホールド乏しい溝を這いずり登る。おかげで今日は体があちこち痛い。
 その上もナメと小滝が連続するが、少々ヤブっぽくなってきた。右岸にスダレ状6mの滝をかけて支流が出合う。本当はこの谷を入るのがブンゲンへの最短コースなのだが間違えて本流を直進してしまった。
 
 10m滝を水流沿いに直登すると渓相は一変した。落差のまったくない流れが蛇行しながら続いていた。金ヶ丸谷源流のような雰囲気。
いつしか水流も消え、急登もないまま源頭の笹ヤブに出た。
 江美国境稜線に放射状に食い込むこの竹屋谷源頭部は、尾根と谷が絡み合った複雑な地形を作っている。
 ちょっとした鞍部のようなところから反対側は下りに転じていたので、とりあえず左側の小尾根に乗る。最初はそうでもなかったがすぐに激ヤブにつかまった。これも少しの辛抱のはずだったが、たどり着いた稜線はまだ国境ではなかった。
正面にブンゲンが見えているが、今いる場所からは尾根がつながっていない。右手のピークに向けてやや疎林となった尾根を行くとまたまたの激ヤブ。体をこじ入れて両手でかきわけての匍匐前進である。
 やっとの思いでブンゲン北のピークに到着。5年前はびっくりするくらい切り開かれていた道はササが覆い被さって登山道らしくなっていた。

 久し振りのブンゲン頂上。小広く刈られた山頂は見晴らしが利くものの、なぜかあまり感慨の湧かないピークである。やたら虫が多く必殺の蚊取り線香をセットするが、ハチには効果がないようである。

 この山は帰りも谷を下るしかないのでのんびりしてはいられない。三角点の横から三たび激ヤブに突入、ササをつかんで足探りで中俣である北ノ谷へと下降する。10分ほどの辛抱で谷へ下り立った。
 この北ノ谷もナメが連続する美しい谷であるが、竹屋谷以上にヤブっぽいのが残念だ。岩の下をくぐる滝はまるで洞窟探検のような感じで面白い。
岩がぬめった滝が多いので、ちょっとした滝でもクライムダウンできず懸垂の連続となる。

 下が明るく開けた傾斜のあるナメ滝に出た。ここは一番落差がある。30mロープ一杯で懸垂下降。
着地すると右からの支流(下からみると左から)が同じ岩盤を共有してナメ滝を形成している。両門の滝である。
この眺めは見事。一見の価値がある。

 さらにナメ滝は続く。この谷を登りにとるのもいいだろう。
紅葉の季節ならヤブも落ち着いて美しいナメと紅葉のマッチングを楽しめるに違いない。

 そろそろ谷歩きにも飽きてきた頃左岸上部がやけに明るく開けてきた。以前の杣道が発見できず(あったとしても廃道だったろうが)竹屋谷の出合まで下るつもりだったが、斜面を上がってみるとそこには伐採地と立派な林道があった。
朝の林道は北ノ谷左岸まで来ていたのだ。そこから5分たらずで竹屋谷出合、さらに15分ほどで駐車地に帰り着いた。

                          山日和

2005/08/08(Mon) 00:44:16  [No.465]


こんにちは、山日和さん。
土曜日に東側にいらしたんですね(笑)
とてもとてもこの暑い中、ブンゲンの藪は・・・さすがです。
でもずいぶん変わってしまったようですね。

僕は日曜日に西側、涼しいところだけさらりと流してしまいました。
土曜日の夜勤明けでそのままふらふらと行ってしまいました。
また秋になったら奥まで谷を詰めてみたいです。(できたらです)

2005/08/08(Mon) 14:47:44  [No.467]


mayonekoさん、こんばんは。
そちらは県境稜線の反対側でしたか。
起し又川は入渓しようと思ったら予定外の巨大堰堤が現われてゲッソリ。戦意喪失して広野ダムから
真ノ谷〜三国岳へと転進した思い出があります。
ブンゲンは久し振りに骨のあるヤブでよかったですよ。(^^ゞ

                     山日和

2005/08/09(Tue) 00:40:50  [No.471]


山日和さん こんばんは

この竹屋谷というのは、以前に行ったことのある、あの西谷のことですか。
もう、谷の中身は記憶から飛んでいて、頂上のことだけ覚えてますが。

よい山旅を!
                       洞吹(どうすい)

2005/08/08(Mon) 22:21:03  [No.470]


洞吹さん、どうもです。

> この竹屋谷というのは、以前に行ったことのある、あの西谷のことですか。

その通り。私も谷の記憶はほとんどなくなっていました。
下りの両門の滝の懸垂だけはよく覚えてましたが。
ちょっとむさ苦しい頂上でしたね。

                    山日和

2005/08/09(Tue) 00:43:23  [No.472]


おはようさん 今日もシャッシャ シャッシャとセミが鳴く最夏です
調子は戻ったようで 残暑お見舞い申し上げます

ブンゲン 冬にスキー場から登り複雑な地形を楽しみました
沢ルートとなれば ひたすらに詰め上げると山稜にでる根性勝負ですね
でも辛抱だろうなあ 今時期の激ヤブは
 
>  5年振りの竹屋谷である。「日本の渓谷97」では粕川西谷右俣という名で紹介されていたが、岳人の奥美濃小特集で竹屋谷という名前のあることを知った。下りにとった中俣は北ノ谷というらしい。

何でも知っているんですね 緑は何にも知らないの だから激ヤブ漕ぎネットは好い参考に成りますですハイ
しかもコースのことルート取りのこと細かく記状する 後続の人には有り難い道しるべです

>  ちょっとした鞍部のようなところから反対側は下りに転じていたので、とりあえず左側の小尾根に乗る。最初はそうでもなかったがすぐに激ヤブにつかまった。これも少しの辛抱のはずだったが、たどり着いた稜線はまだ国境ではなかった。
> 正面にブンゲンが見えているが、今いる場所からは尾根がつながっていない。右手のピークに向けてやや疎林となった尾根を行くとまたまたの激ヤブ。体をこじ入れて両手でかきわけての匍匐前進である。
>  やっとの思いでブンゲン北のピークに到着。

地図をなぞりながら 独りでこんな所歩いてるのや ケモノも歩かんだろうになあ思う でも人の子なんだ(^^)

楽しい沢登りをです      緑水

2005/08/09(Tue) 10:06:50  [No.475]


緑水さん、どうもです。

> 調子は戻ったようで 残暑お見舞い申し上げます

先週はどうなることかと思いましたがなんとか回復したようです。
> 沢ルートとなれば ひたすらに詰め上げると山稜にでる根性勝負ですね
> でも辛抱だろうなあ 今時期の激ヤブは

なかなかでした(^_^)
でもホントはヤブなしの疎林歩きの方が好きなんですけどね(^_^;)

                    山日和

2005/08/09(Tue) 21:25:01  [No.479]


山日和さん、こんばんわ〜。

「奥美濃のヤブ山」に掲載されてる、ブンゲンへの沢登りコースを読みましたが、なかなかいい感じの谷ですね。

 花崗岩の明るく開けた谷とありますが、薮っぽいということは、遡行する人は少ないのでしょうか?林道工事で、入渓の場所が変わることは、ままあることですが感がくるってしまいますね。

 やぶこぎネットにふさわしい藪詰めのブンゲン、地形がやはり複雑なんですね。
 ブンゲンは、雪山で行きたいと思いながら、まだいけていません。

2005/08/09(Tue) 22:03:12  [No.482]


tottyann、どうもです。
遡行人口は比良や鈴鹿に比べるとぜんぜん少ないんでしょうね。
ヤブっぽさがなければ素晴らしい沢でしょう。
源頭部のヤブはそれらしくていいのかな(^^ゞ
ヤブこぎはないに越したことはないんですけどねー。

                     山日和

2005/08/10(Wed) 07:30:33  [No.488]


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