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  【鈴鹿】川のほとりへ・2006 投稿者:柳川洞吹
【鈴鹿】川のほとりへ・2006 (画像サイズ: 1280×960 245kB)

【山域山名】 鈴鹿 伊勢谷方面 
【日 時】 2006/12/30(土)
【天 候】 雪
【メンバー】 単独
【コース】 朝明駐車場8:45---最初の堰堤10:10---最後の堰堤11:15/12:15
---朝明駐車場13:30



昨夜から降り続く雪は、まだ止まなかった。
真っ白な路面に付いた二条の轍を追って朝明渓谷へと走る。
やがて一面の雪原となった朝明の駐車場に着いた。
雪面へクルマで体当たりして駐車場所を作る。

今年こそは「川のほとり」で過ごしたかった。
しかし、その思いだけが先走っても身体がついていかず、いたずらに日々を送るだけで、
とうとう準備もできなかった。
たとえテントを担ぐことはかなわなくても、ひと時だけでも川のほとりで……。
そんな気持ちで歩きはじめる。

羽鳥峰へと続く先行者のトレースと別れ、無垢の新雪が続く伊勢谷道を辿る。
右、左、右、左。
ググッ、ググッ、ググッ、ググッ。
ワカンのまま膝まで沈む。
リズミカルなラッセルが気持ちよく、気分をハイにさせてくれる。

もうわかっていた。
今日も川のほとりまでは辿り着けないことを。
ならば、せめてあの場所までは行きたい。
右、左、右、左。
ググッ、ググッ、ググッ、ググッ。

最初の堰堤の左岸を越えて、河原を横切る。
雪はなおも降り続いていた。
黒い手袋の上に落ちてくる雪は、そのきれいな結晶がはっきりとわかる。
気温は氷点下なのだろう。
ラッセルが膝上まで沈むようになると、とたんに足が前に出しづらくなった。
旧林道が果て、堰堤の肩を越して山道を進む。

やがて「朝明バス停→」の標識がある最後の堰堤を越えた。
去年はこの標識が積雪に埋まって足の下にあったが、今年は50センチほど顔を出している。
朝明駐車場からここまで2時間30分。
無雪期なら35分で来られるところだが、去年よりまだペースが遅い。

すぐ先の河原に出る。
今日の目的地はこの河原。
いつも、川のほとりへ向かうとき、
テントの入った大きなザックに腰掛けて、お昼のおにぎりを食べる場所だ。

今日もここで昼食。
降り続いていた雪は、やっと小止みになった。
やがてうどん鍋の湯気が立ちのぼり、静かな時が流れる。

食事を終え、出発しようとした時、陰鬱な雲が空を駆け、再び風花が舞った。
山は、昼餉の間、しばし微笑んでくれていたのだ。
今年もあの「川のほとり」までは行けなかったけど、
ここまで来たことで、なんだか自分との約束を果たせたような気がして、
満ち足りた気持ちで、深々と刻んできた自分のトレースを引き返した。

                                洞吹(どうすい)

2006/12/30(Sat) 23:51:07  [No.5571]


  Re: 【鈴鹿】川のほとりへ・2006 投稿者:たろー  URL

洞吹さん こんばんは。

なんだかとても素敵な文章ですね。
一片の詩か紀行文を読んでいるみたいです。

私も冬に根の平越えで雨乞岳を狙っていますが、まずは体力ですね。

お体にはお気をつけください。

それでは良いお年を。

2006/12/31(Sun) 00:32:59  [No.5574]


たろーさん こんにちは

> 私も冬に根の平越えで雨乞岳を狙っていますが、まずは体力ですね。

最近の根の平越えは、雪の頃ばかりになってしまって、体力不足でなかなか前進できません。
ただ、一人ラッセルはしんどいけど、どこで休んでもいい気楽さがいいですね。
たろーさんなら、パワー全開で雨乞までも行けそうですね。

よい新年を!
                                洞吹(どうすい)

2006/12/31(Sun) 16:27:42  [No.5586]


  Re: 【鈴鹿】川のほとりへ・2006 投稿者:矢問(やとう)

洞吹さん、おはようございます(^^)

> やがて一面の雪原となった朝明の駐車場に着いた。
写真もスゴイ雪ですね(@_@);

> 雪面へクルマで体当たりして駐車場所を作る。
あの別荘はブルドーザーにも変身するのか・・・・。重宝な別荘だ。

> 今年こそは「川のほとり」で過ごしたかった。
釣りが出来て魚を焼きながらくーーーーーっと一杯できるテント場ならいいなぁ(^^)

来年もよろしく〜

2006/12/31(Sun) 06:53:00  [No.5576]


矢問さん こんにちは

> 写真もスゴイ雪ですね(@_@);

去年のほうが、格段にすごかったです。

> あの別荘はブルドーザーにも変身するのか・・・・。重宝な別荘だ。

湿雪だけど降って間もない雪なので、けっこう押せましたね。
一旦除雪が入ると、除雪の雪壁に体当たりするつもりはありません。

> 釣りが出来て魚を焼きながらくーーーーーっと一杯できるテント場ならいいなぁ(^^)

ビールを飲みながら読書をして、暗くなったら眠る。
明るくなってもまだ寝ている。
昼になって、やっと起きだす。
川のほとりは、ずっとそんな場所でした。
来年は行きたいです。

それから、年内はとうとう電波を出しませんでした。
来年に持ち越しですね。

よい新年を!
                                洞吹(どうすい)

2006/12/31(Sun) 16:38:45  [No.5587]


  Re: 【鈴鹿】川のほとりへ・2006 投稿者:コダマ  URL

洞吹さん、こんにちは!

昨年の大雪を思い出しながら、歳を取ると一年ってあっという間なんだなぁって
思いました。たろーさんなら、すぐに根の平越えかなと思いましたが、
たろーさんでも、さすがに独りラッセルは大変なようですね。

今年は無理せず、洞吹さんらしい山歩きに、山と共に歩む歴史を感じました。
これからも美しい山紀行、読ませて下さいね。

2006/12/31(Sun) 10:16:16  [No.5580]


コダマさん こんにちは

> 昨年の大雪を思い出しながら、歳を取ると一年ってあっという間なんだなぁって

ワハハ、またひとつ歳をとってしまったぞ。
めでたい、めでたい。

> これからも美しい山紀行、読ませて下さいね。

「川のほとりで」シリーズは、シリアスに書かなければいけないことになっているので、
ちょっと硬くなりましたか。
来年はもっとたくさんレポート書こうと思います。
昔は格調高かったのに、最近ズッコケレポートばっかりやけど。

よい新年を!
                                洞吹(どうすい)

2006/12/31(Sun) 17:06:45  [No.5590]


洞吹さん、こんにちは。
今年はまったく雪なしで終わるのかと思ったら、最後の最後で帳尻を合わせましたね。

> 雪面へクルマで体当たりして駐車場所を作る。

去年と同じ状況でしたね。

> とうとう準備もできなかった。
> たとえテントを担ぐことはかなわなくても、ひと時だけでも川のほとりで……。
> そんな気持ちで歩きはじめる。

気持ちだけが前のめりになって思うようにいかないのは辛いもんですね。

> ワカンのまま膝まで沈む。
> リズミカルなラッセルが気持ちよく、気分をハイにさせてくれる。

この雪はワカンを履いても履かなくても変わらないパウダーでしたね。

> やがて「朝明バス停→」の標識がある最後の堰堤を越えた。
> 去年はこの標識が積雪に埋まって足の下にあったが、今年は50センチほど顔を出している。

この標識の写真は印象的でした。

> すぐ先の河原に出る。
> 今日の目的地はこの河原。

根ノ平峠へ向かう時にひと息入れる場所です。

> 今年もあの「川のほとり」までは行けなかったけど、
> ここまで来たことで、なんだか自分との約束を果たせたような気がして、
> 満ち足りた気持ちで、深々と刻んできた自分のトレースを引き返した。

いい締めくくりでしたね。よいお年を・・・
そして来年もよろしく。(^_^)

              山日和

2006/12/31(Sun) 17:20:25  [No.5591]


山日和さん こんにちは

> 今年はまったく雪なしで終わるのかと思ったら、最後の最後で帳尻を合わせましたね。

ここまで降るとは思ってませんでした。
きのうは気楽に川のほとりで昼メシをと出かけたのに、うれしい誤算です。
でも、スノードライブありラッセルあり、楽しく雪遊びができました。

> この雪はワカンを履いても履かなくても変わらないパウダーでしたね。

鈴鹿はやや湿雪ぎみで、ワカン着用のほうがツボ足よりも沈下が少なく楽でしたよ。
それでも膝まで沈んだけど。

> > やがて「朝明バス停→」の標識がある最後の堰堤を越えた。
> > 去年はこの標識が積雪に埋まって足の下にあったが、今年は50センチほど顔を出している。
> この標識の写真は印象的でした。

もうあんなことはないでしょうね。

> いい締めくくりでしたね。よいお年を・・・
> そして来年もよろしく。(^_^)

こちらこそよろしく。

よい新年を!
                                洞吹(どうすい)

2006/12/31(Sun) 17:44:33  [No.5593]


柳川洞吹さん こんばんはユキちゃん

何かしら凄く疲れてるみたい、肉体の疲れではないですな。
張り合いがないそんな感じの文面ですね。
いらぬお節介かもしれないけれど、心配しちゃう。

> 今年こそは「川のほとり」で過ごしたかった。
> しかし、その思いだけが先走っても身体がついていかず、いたずらに日々を送るだけで、とうとう準備もできなかった。

昨日のテレビでいいこと言ってたね、いい思いだけ残して嫌なことは潜在記憶からも消し去ることができると。
緑チャン今年は最悪だったんですよ、でも今日は今年お終いの日です。

> たとえテントを担ぐことはかなわなくても、ひと時だけでも川のほとりで……。

ゼンゼン違うことをする、雑踏の中に身をおく。人の楽しそうな顔を見るのっていいよ。

> もうわかっていた。
> 今日も川のほとりまでは辿り着けないことを。

鈴鹿山はいいですね。元気出してくだされ。

                          緑水。

2006/12/31(Sun) 17:52:35  [No.5594]


緑水さん こんばんは

> 何かしら凄く疲れてるみたい、肉体の疲れではないですな。
> 張り合いがないそんな感じの文面ですね。
> いらぬお節介かもしれないけれど、心配しちゃう。

ご心配かけてしまい、恐縮です。
なぜか、今までで一番疲れた年みたいです。
仕事のこと、健康のこと、家族のこと、いろいろあってストレスが累積したのでしょうね。

> 緑チャン今年は最悪だったんですよ、でも今日は今年お終いの日です。

そうだったんですか。
ネットの文面からは、そんなこと微塵も感じさせませんね。
さすが緑水さん、伊達に歳は食ってないのですな。

そう、今年もあと2時間少々でおしまい。
年が明けたら、また新しい気持ちで歩いて行きたいと思います。

> 鈴鹿山はいいですね。元気出してくだされ。

ありがとうございます。
一年を通じいろいろな山域へ出かけていきますが、
記録を辿ってみると、ここ10年ほどは毎年、鈴鹿に始まり、鈴鹿に終わっています。
ほんとに心が癒される、いい山々です。

よい新年を!
                                洞吹(どうすい)

2006/12/31(Sun) 21:32:01  [No.5604]


  Re: 【鈴鹿】川のほとりへ・2006 投稿者:とっちゃん(こと)

洞吹さん、こんばんは〜。

ほっとしました。

行ってきたんですね〜、「川のほとりで」。これがないと、なんだか一年がすっきり終わらないような気がしてましたよ。

また、ほうがいな雪が突然ふるもんやから一人ラッセルでしたか。

源流までたどりつけなくても、気分上々で、ほんまよかった。

2006/12/31(Sun) 21:22:59  [No.5602]


とっちゃん こんばんは

> 行ってきたんですね〜、「川のほとりで」。これがないと、なんだか一年がすっきり終わらないような気がしてましたよ。

行ってきましたー。
やはり自分でも、これがないと一年の締めくくりができないような気がしていて、
テントはだめでも、日帰りでも辿りつけなくても、とにかく伊勢谷道へ……
絶対行きたい、そう思っていましたので、実行できて幸せです。

> また、ほうがいな雪が突然ふるもんやから一人ラッセルでしたか。

おお、「にっこむ」に続き、甲賀弁教室、こんどは「ほうがいな」ですか。
「ほうかいな」は知ってるけど「ほうがいな」は「法外な」ですか?
違うわな。

> 源流までたどりつけなくても、気分上々で、ほんまよかった。

天気予報にだまされてツェルトを持たなかったので、昼食は短時間ですましてしまいましたが、
自分との約束が果たせたようで、そう、気分は上々。
ただいま、一足早いおせち料理で一杯やって、これまた気分は上々。
早くこいこいお正月ーっと。
あと2時間18分。

よい新年を!
                                洞吹(どうすい)

2006/12/31(Sun) 21:42:29  [No.5606]


  Re: 【鈴鹿】川のほとりへ・2006 投稿者:伊勢山上住人  URL

洞吹さん、こんばんは。

> 川のほとりへ・2006
> 思いだけが先走っても身体がついていかず、
> 右、左、右、左。
> ググッ、ググッ、ググッ、ググッ。
> やがてうどん鍋の湯気が立ちのぼり、静かな時が流れる。
> 朝明駐車場8:45---朝明駐車場13:30

どんなに疲れていても、魂のよみがえる ひと時だけは
大切に守りたいものです。

今年も最後を締めくくれて、よかったですね。
終りよければ全て良しと、来年につなげましょう。

            伊勢山上住人

2006/12/31(Sun) 21:39:20  [No.5605]


伊勢山上住人さん こんばんは

> どんなに疲れていても、魂のよみがえる ひと時だけは
> 大切に守りたいものです。

そうなんです。
自分を取り戻すために、この年末は、何があってもここへ行くしかなかったのです。
行けてよかったです。

> 今年も最後を締めくくれて、よかったですね。
> 終りよければ全て良しと、来年につなげましょう。

伊勢さん、いろいろ気配り、ありがとうございました。
また来年もよろしくお願いします。
一度、伊山住旅行社のツァーに参加してみようかな。
営業再開したら知らせてくださいね。

もうすぐ年が明けますね。
あと2時間と10分。

よい新年を!
                                洞吹(どうすい)

2006/12/31(Sun) 21:50:31  [No.5608]


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