一括表示

【山 域】 京大芦生研究林 
【日 時】 2005/9/10(土)
【天 候】 晴れのち曇り
【メンバー】 単独
【コース】 須後7:00---赤崎西谷東谷出合8:05/8:15---小蓬作業所8:30/8:40
---赤崎中尾根取付き8:55/9:00---稜線10:40/10:50---832m標高点11:00/11:55
---840m標高点12:30/12:35---813m標高点13:05/13:10---灰野14:10---須後14:35

発車時刻になった。
出発進行。
プワン。
カタタン―――、コトトン―――。
キキーン。ゴォーーーー。
ゆっくりと走り出した列車は、
須後駅構内のはずれですぐ右に急カーブを切って由良川の鉄橋を渡る。

芦生森林軌道、須後駅7時00分発、小蓬(こよもぎ)作業所行き貨客混合列車。
運転士は私だ。
いや、今日は私が列車そのものだ。

鉄橋を渡り終えるとこんどは左に急カーブを切って、由良川左岸に沿う。
カタンコトン、カタンコトン。
しばらく直線路が続いた後、
列車は川に沿って右に左にゆるいカーブを描きながら、川上へと進んで行く。
カタンコトン、カタンコトン。

子供の頃からずっと、鉄道が大好きだった。
芦生に森林軌道跡があると話しには聞いていたが、
6年前、山日和さんに沢登りに誘われて初めて須後に来たとき、
入渓点のカヅラ谷まで軌道跡を急ぎ足で歩いた。
その時、カーブの先から今にも列車が姿を現しそうな雰囲気の線路が続いているのを見て、
気持ちが高ぶり、心がワクワクしたのだ。

廃線とはいえ、こんな軌道が残っているなんて、素晴らしいじゃないか。
絶対にもう一度ここに来て、ゆっくりと森林軌道の雰囲気を味わいたい……そう思った。
それが、今日、実現したのだ。

カタンコトン、カタンコトン。
カタタン―――、コトトン―――。
シューーー。
「はいのー、はいのー。」

灰野駅に着いた。
ここは対向列車と行き違いができる駅だ。
ポイントの跡が残り、複線になっていた構内が偲ばれる。
今日の帰りは、ここから須後行きに乗るのだ。

再び動き出した列車は、
川の崖っぷちに敷かれた線路を右に左に曲がりながら、芦生奥へと進む。
赤崎西谷に架かる木製の橋梁は朽ちて崩落していたが、
東谷に架かる木製の橋梁は、いい雰囲気を留めていた。

しばらくして河岸台地が広がると、作業小屋のある小蓬駅に着く。
駅前には、いい感じの見本林が広がっていた。
この列車はここで折り返して、赤崎停留所までの区間運転となる。
楽しかった。
あっという間の、夢の中のような芦生森林軌道の旅だった。
いつか、こんどは七瀬行きの列車になりたいと思う。

赤崎西谷と東谷の間の尾根、通称赤崎中尾根に取り付いた。
最初は見上げるような急登だが、斜面に生えている木の根方が階段状になっていて登りやすい。
そのうちだんだん傾斜が緩んで、
ca630mのコバを過ぎると、ゆったりとした尾根が広がった。

ca660mで最初に出会った巨大な杉は、少し傾いだ幹の途中からブナが三本生えていて面白い。
あちらこちらにたくさんの巨大杉を見ながら尾根を辿ると、
小野村割岳から続く稜線に登り着いた。
そよ吹く風が涼しい。
この稜線は京大芦生研究林の南の縁になる。
ここには、幹が空洞になった大杉が立っていた。

ここから、雑然とした雰囲気の稜線を西に向かう。
832m標高点にはプレートが2枚掛かっていた。
付近で昼食。
その最中に4人パーティがすれ違う。

その先、840m標高点から北西に降りると、よく踏まれた道に出た。
佐々里から佐々里峠を越えて灰野へと通じる古道だ。
その風格のある道を辿ると、画架を立てて絵を描いている人がいた。

730m標高点付近から尾根をはずれて谷へ降りる途中で、道はしばらくの間、ちょっとあやふやになる。
テント装備で半ズボンの外人さんとすれ違った。
灰野谷を渡り、その先で再び左岸に渡ると、
道は再び流れから離れて、高く山腹を伝うようになる。
このあたりは、地形図の小径の表示とは違っている。

道は、いくつかの張り出した小尾根を横切り、斜面をジグザグを切って下ると、
しばらくで灰野の駅に着いた。
芦生森林軌道の須後行きは、14時10分に発車する。

                       洞吹(どうすい)

2005/09/15(Thu) 22:59:20  [No.596]


  Re: 【芦生】森林軌道と赤崎中尾根 投稿者:とっちゃん(こと)

洞吹さん、こんばんわ〜(*^_^*)

> 発車時刻になった。
> 出発進行。
> プワン。
> カタタン―――、コトトン―――。
> キキーン。ゴォーーーー。
> ゆっくりと走り出した列車は、

洞吹号は、気持ちよく軌道を走っていったんですね〜。

メルヘンが漂います。お話が、かけるんじゃないかな〜。絵をつければ、絵本。

そのまま空へと、列車でいってしまいたくなっちゃいます。

2005/09/17(Sat) 19:49:04  [No.597]


とっちゃん こんばんは

> 洞吹号は、気持ちよく軌道を走っていったんですね〜。
> メルヘンが漂います。お話が、かけるんじゃないかな〜。絵をつければ、絵本。

ほんとに気持ちよく走れたんだけど、
実物はガタガタでつぶれかけのトロッコ列車ですよ。
漫画くらいにはなりそうかな。

よい山旅を!
                       洞吹(どうすい)

2005/09/20(Tue) 23:02:42  [No.604]


洞吹さん、こんばんは。
芦生森林軌道の旅、味わい深いものがありましたね。
私も同じく小さい頃から鉄道好きでしたから(誰の影響か?)あの軌道跡歩きは好きでした。
あの赤崎西谷、東谷出合のカーブの造形の美しさ。残された鉄橋の佇まい。谷を覆う深い森。
あの場所を通ると何か遠い昔にタイムスリップしてしまいそうな錯覚を覚えます。
赤崎中尾根の巨大杉にほとんど行を割いていないレポートに洞吹さんの思いを感じました。
今度は車掌を務めましょう。

                      山日和

2005/09/19(Mon) 22:09:31  [No.600]


山日和さん こんばんは

> あの赤崎西谷、東谷出合のカーブの造形の美しさ。残された鉄橋の佇まい。谷を覆う深い森。
> あの場所を通ると何か遠い昔にタイムスリップしてしまいそうな錯覚を覚えます。

赤崎西谷・東谷出合は、最初に行った時はもっと広々としていたような気がしてたけど、
今回行ってみると、こじんまりとしていたので、ちょっとびっくりしました。
記憶などあてにならないものだ。
でも、あの橋梁の佇まいは、ものすごくいいですね。
尚、あの橋は鉄橋じゃないですよ。
木で組んであるんだから。

> 赤崎中尾根の巨大杉にほとんど行を割いていないレポートに洞吹さんの思いを感じました。

そう言われて読み返してみると、ほんとですね、ほとんど軌道のことばかり書いている。

それはそうと、赤崎東谷に少し入って写真を撮っていたら、中くらいのヒルがズボンに。
帰路の灰野谷では、子ヒルが3匹。うち2匹にはすでに吸われていた。
芦生にも、ちゃんとヒルがおるぞ。

> 今度は車掌を務めましょう。

最近、ワンマンカーが多いですが、またそのうちよろしくお願いします。

よい山旅を!
                       洞吹(どうすい)

2005/09/20(Tue) 23:17:22  [No.605]


山日和さん、洞吹さん、こんばんは(^^)。

> 今度は車掌を務めましょう。
洞吹さんのワンマンカーに山日和さんの車掌のときは、僕はお客さんを務めたいっす(^_-)

2005/09/25(Sun) 20:32:33  [No.622]


> 洞吹さんのワンマンカーに山日和さんの車掌のときは、僕はお客さんを務めたいっす(^_-)

乗客募集しましょうか?(^_^)

                     山日和

2005/09/26(Mon) 21:34:43  [No.625]


洞吹さん、こんばんは(^^)
ここの尾根も鹿害でどんどん歩きやすい尾根になってしまいました(;_;)
いつかはなにもかも無くなってしまいそうで・・・。
こういう尾根がひっそりと残って欲しいなぁ・・・と思っています。
大台ヶ原の二の前だけにはなってほしくないです・・・。
鹿・・・どうにかならんかなぁ。

2005/09/25(Sun) 20:30:41  [No.621]


矢問さん こんばんは

> 鹿・・・どうにかならんかなぁ。

鹿は山で命かけて生活している。
片や、人は……
山の恵みを得て生活している人もいれば、
山を崩して道を作ることで生活している人もいる。
多くの人は山で遊んでる。

鹿も人も地球の生き物。
すべては、生けるものの営為。
獣害と思うのは、人の論理、人の傲慢。
愚かと思える行為も、対極から見れば必然の業。
そこを論うなら、人害は如何許りか。
いっそ、なるようになればよいではないか。
人のはしくれの私は、そんな山の片隅で遊ばせてもらうだけ。
最近、そんなふうに思ってしまいます。

「地球をあきらめない!」と言いたいところですが、
そう言わないのは、根が無責任男だからでしょうね。

よい山旅を!
                       洞吹(どうすい)

2005/09/27(Tue) 22:57:01  [No.630]


掲示板に戻る