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  春の芦倉山スキー登山 投稿者:小屋番  URL

 3/20の夜、wさんと栄で待ち合わせる。もう夜の10時を過ぎた。とりあえず石徹白に向う。途中のパーキングエリアか道の駅で仮眠を、と思ったが早朝発なので石徹白の白山中居神社まで強引に走った。白鳥インターを過ぎたのが零時過ぎなので高速料金は3割引きである。現地で車中泊となった。3時間ほどは眠れた。Wさんは盛んに空を仰ぎ星を眺める。今夜はは星月夜である。
 3/21の未明、トトトトトトンとリズミカルな熊ゲラ?が幹を突く音がして朝のしじまを破る。周囲からは雪解け水の音が聞こえてきた。厳しい寒気の中で目覚めた。腹ごしらえにラーメンを食べ、おにぎりを食べる。
 スキーを担いで保川に向って出発である。林道がきれいに除雪されていると分かって車をとりに行く。戻ったPでは京都、福井ナンバーのクルマが止まっていたが皆野伏ヶ岳である。林道終点には一台もない。今日の先行者はいないようだ。
 林道を歩くとすぐに雪が現れた。シールを貼ったスキーで歩く。行くほどに雪が増えて有るところには有るとほっとする。先行者のトレースは先週のものか。ずっと跡を追うように歩いた。林道の分岐は地図で確認した。
 所々沢で雪が切れているが順調な歩行である。以前にはなかった林道が伸びていた。いつもは矩面が雪で埋まり危険な所も難なくパスした。新しい林道は1400mのピークの北の鞍部の直下まで伸びていた。お陰でラッセルにもRFに悩まず登山できた。林道終点から杉の木立に狭いが切開きらしいルートが見えるのでそこを辿ると鞍部の少し上に着いた。ここまで約5時間を要した。
 鞍部周辺から東側(つまり飛騨側)は原生林である。ブナではなくミズナラであろう。思わず大声を挙げたくなる素晴らしい天然の森である。実際に大声でわけも無い大声を張り上げた。ここで赤い布を付けた。たっぷり残る雪の上を自在に登った。
 帰りの林間滑走の楽しさを思い浮かべながらシールを滑らせた。目指す芦倉山はまだ遥かなる北に座している。樹林帯から抜け出て痩せ尾根まで来た。眼前には蒼穹に映えて真っ白な山容で聳えている。素晴らしい。写真撮影にしばらくは動けなかった。
 痩せ尾根を辿るとやや急な斜面が稜線に向って続いている。樹林はまばらとなる。滑走には絶好のオフピステである。先行者のトレースが残っている。単独行のようである。立ち止まって餅を一つをWさんと分けて食べた。クライミングサポートのレベルをハイにしてまた登高を続けた。
 13時半、ようやく稜線の一角に着いた。周囲を見回すともう高い所はない。何のことはない。もう山頂なのだった。Wさんにストックを振り上げて合図した。久々の山頂である。山スキーでは初めての登頂であった。登山口から6時間半を要した。
 山頂からは周囲の眺めが素晴らしい。南には大日、水後山、毘沙門岳、北には遥か白山御前峰、別山、三の峰と続く白山連峰。銚子ヶ峰から西へ派生する稜線には願教寺、よも太郎、薙刀、野伏、小白山、九頭竜川を隔てて平家岳、美濃平家、滝波山ああもう言葉がでない。山岳同定の素晴らしいのなんの。石徹白の里も俯瞰する。
 今シーズン初の会心の登山となった。約40分の滞在は風がなかったから。微風快晴の春山であった。いよいよシールを外して滑降である。バックルを締める。14時10分、ピステに飛び込むと幸い雪質はいい。自在に回せる。心配した最中雪ではなかった。絶好のピステはあっという間に過ぎた。また痩せ尾根から樹林帯へ。赤布を回収しながら林間滑走を楽しんだ。
 林道への目印からしばらくは板を外してつぼ足で下った。ここまで約50分であった。林道も雪質はいいのでよく滑る。ゲレンデの林間コースのようで気楽である。殆ど休まず滑降した。クルマに戻ったのは16時45分であった。山頂から約2時間半で下った。

2007/03/25(Sun) 13:55:46  [No.6673]


  Re: 春の芦倉山スキー登山 投稿者:兎夢  URL

小屋番さん、こんにちは。
和田山牧場跡から何時も気にしてみてた芦倉山。スキーでもいけるのかなあ、無理だよなあと思ってましたが行けるもんなんですね。

>  スキーを担いで保川に向って出発である。林道がきれいに除雪されていると分かって車をとりに行く。戻ったPでは京都、福井ナンバーのクルマが止まっていたが皆野伏ヶ岳である。林道終点には一台もない。今日の先行者はいないようだ。

保川の林道はこの時季除雪されてるんですね。
野伏ヶ岳に行く人は毎週毎週多いですね。それに比べて芦倉は静かそうでいいなあ。


> 林道終点から杉の木立に狭いが切開きらしいルートが見えるのでそこを辿ると鞍部の少し上に着いた。ここまで約5時間を要した。

昔の群界稜線の鞍部のことですよね。今地形図で確認したらスキー向けの地形をしてるんですね。大日ヶ岳から繋げそうな感じですがどうなんでしょう。

>  鞍部周辺から東側(つまり飛騨側)は原生林である。ブナではなくミズナラであろう。思わず大声を挙げたくなる素晴らしい天然の森である。実際に大声でわけも無い大声を張り上げた。

行きたくなりますねえ。

芦倉というと南西に延びる尾根を辿って登頂というイメージしかなくて山スキーではあかんやろなと思ってましたが今回のこのレポで行ってみたくなりました。昨年から始めた山スキーですがまた新たな目標ができました。ありがとうございました。

         (Tsutomu改め)兎夢

2007/03/25(Sun) 17:03:27  [No.6675]


  Re: 春の芦倉山スキー登山 投稿者:小屋番  URL

兎夢さんこんばんわ!

> 小屋番さん、こんにちは。
> 和田山牧場跡から何時も気にしてみてた芦倉山。スキーでもいけるのかなあ、無理だよなあと思ってましたが行けるもんなんですね。

かなり以前に4月の上旬につぼ足で登山しましたが飛騨・越前国境の地形をあるいて一度はスキーを使いたい希望がありました。スキーで向うこと3度目で適いました。地形図でもはっきり分かる崖の記号あたりが矩面が埋まり雪崩の危険があります。最初の時は左岸に渡りましたが次はいずれもそこで引き返しました。雪が多すぎても少なすぎても難しい。今年は雪が少ないので矩面をパスできるだろうとの読みがあたり成功しました。昔はなかった林道が延長されて遠回りですがRFは楽になりました。
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> 保川の林道はこの時季除雪されてるんですね。
> 野伏ヶ岳に行く人は毎週毎週多いですね。それに比べて芦倉は静かそうでいいなあ。

芦倉山は南西尾根からのトレースがありましたが人影はなく吾々だけでした。静寂そのものです。野伏と違って原生林の彷徨いがある点で昔ながらの登山が楽しめます。
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> 昔の群界稜線の鞍部のことですよね。今地形図で確認したらスキー向けの地形をしてるんですね。大日ヶ岳から繋げそうな感じですがどうなんでしょう。

最低鞍部は1400m弱です。大日からアップダウンしながらスキーは使えますよ。いずれは大日から銚子ヶ峰、願教寺山、野伏、小白山とU字形のスキー縦走をしたいと思っています。但し、芦倉から丸山のギャップが大きそうですが。途中1回のビバークでやりたい。
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> 芦倉というと南西に延びる尾根を辿って登頂というイメージしかなくて山スキーではあかんやろなと思ってましたが今回のこのレポで行ってみたくなりました。昨年から始めた山スキーですがまた新たな目標ができました。ありがとうございました。
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今回も南西尾根へのトレースと南へのダイレクトな尾根にトレースがありました。多分痩せているのでスキーは無理があります。
>          

2007/03/25(Sun) 19:43:31  [No.6681]


小屋番さん、こんばんは。
芦倉山へ登ったのはもう何年も前でしょうか。
和田山の喧騒とは一線を画していましたが、それでも数人の登山者&スキーヤーに会いました。
南西尾根の往復でしたが、山頂では洞吹氏とふたり占め。のんびり昼寝したのを思い出します。
野伏三山の絶好の展望台というだけではない静けさと良さがありますね。
昔の県境稜線も歩いてみたいものです。
山頂には奥美濃の渋い山域で目にする「仁者楽山、智者楽川」のプレートがありました。
くだらないマーキングが目立つこの頃ですが、このプレートは渋くて好ましいと思います。
蕎麦粒山のミヤマ谷源流の50m斜瀑を直登して、落口にぶらさがっていたこのプレートを見たときには思わずうなりました。

                 山日和

2007/03/25(Sun) 20:18:33  [No.6682]


  Re: 春の芦倉山スキー登山 投稿者:小屋番  URL

山日和さん、こんばんわ
当日は絶好の微風快晴という春山日和に恵まれましてラッキーでした。
この山は大日ヶ岳の賑わい、野伏ヶ岳の開放感、毘沙門岳の気楽さと一線を画し静寂、天然林の疎林を歩く、滋味に満ちた特徴があります。特にこの地域で今では少なくなった天然林の大木の中を歩いたり滑ったりできる山は他に何処がありましょうか。疎林を縫って滑降する山は中々ありません。長い間諦めきらずにしつこく狙ってきたのはその快感を味わわんがためです。
駐車地点近くまでスキーを使えたのもラッキーでした。日一日と融雪が進んで4月にはもう林道での滑降は上部に限られるでしょう。
山頂はどこだろうかとうろうろすると雪に埋まった樹木に取り付けられたプレートが山頂であることを教えてくれました。私達は多分巨大な雪庇の上で休んでいたかも知れません。今思うとやばかったなあと思います。
帰る際、下在所から北を仰ぐと芦倉山が真っ白に聳えていました。ああ、あそこへいってきたんだなあ、とまだ雪囲いの取れない春の石徹白を後にしました。おまけに旧桧峠にも立寄って野伏ヶ岳、小白山、薙刀山、よも太郎山、願教寺山などを見て去りがたい思いで帰りました。石徹白は別天地なんですね。

2007/03/25(Sun) 22:02:32  [No.6684]


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