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スレッド156: 厳しさと優しさの伊勢山上へ
1. 油こぼし

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2. 御笠岩

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3. 不動棚廻りにて

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日時: 2010/06/08 16:19
名前: FRESH_BREEZE ID:qKl8259w

【日 時】2010年6月6日(日)
【山 域】松阪 伊勢山上
【天 候】晴れ
【メンバー】 グ~さん、FB、Wさん(男)、Sさん(女)、Uさん(女)
【コース】飯福田寺13:30---表行場---16:30飯福田寺--裏行場--17:30飯福田寺

 伊勢山上を知ったのは、まさしく伊勢山上住人(グ~さん)さんとの出会いがきっかけだった。以前から興味があったのだが、行きたい行きたいと思いながらはや5年近くも経ってしまっていた。
オフ会の帰り道グーさんに案内をお願いしてみた。ちーたろーさんとの山行計画でうわの空ではないかと心配していたが、13時きっかりに松阪ICで出迎えてくださった。

 メンバーに教えておいた参考サイト「伊勢山上の魅力」http://www.ztv.ne.jp/okada1/
をしっかり見てきたSさんは、「見ないほうが良かった、ドキドキ不安いっぱい」だそうだ。

 グ~さんの先導で山深い道を行き、掘坂峠を越える。飯福田寺(いぶたじ)の山門前に駐車をすれば、愛知県ナンバーなどの車がいっぱい。名古屋の雑誌KELLYに載ったらしく、ちょっとした人気スポットになっているらしい。
 今日は地元の会のメンバーと総人数5名の山行きとなる。挨拶代わりの自己紹介も最後のグ~さんの「全部忘れました」という言葉で一気になごむ。グ~さん流の最高のおもてなしに加え、ご住職の優しそうなお人柄も印象的でこれから向う厳しい行場への不安がどれだけ薄められたことだろう。

 冥加料200円を納め薬師堂で安全祈願のお参りをして、行場へと侵入する。ジグザグの登り道の途中には仏像の祠が数ヶ所。僕が先頭、最後尾をグ~さんが行く。
 やがて目の前にド~~ンと壁が立ちふさがる。いきなり「でた~~っ!」と言う感じだ。
 ここがサイトでも見たことのある「油こぼし」だ。20mほどの岩壁は2連の鎖に分けられ、上部は斜面がきつくなっている。一段目を上がれば左にエスケープ状の鎖がトラバース気味に付けられているが、僕らはグ~さんの指示で二本目も直上した。
 一気に鎖を引っ張りながら上がると汗が噴出した。本日一発目の鎖は他のメンバーも緊張感充分で慎重に上がってくる。
 上がりきって前を見ると鬼ヶ城のような岩屋本堂が現れた。不思議な地形で風雨で削り取られた柔らかい砂岩と硬い部分がおりなす、前衛芸術のような岩屋である。
 お堂もりっぱなお堂だ。お参りもそこそこに他の3人は這いつくばって「覗き」から首だけ出してビビッて騒いでいる。

 さてここからグ~さんの指示により、ハーネス装着。ハーネスを忘れたSさんは僕とグ~さんにああでもない、こ~でもないとシュリンゲで簡易ハーネスの作り方の餌食にさせられる。結局グ~さんの簡易チェストハーネスの作成に成功して、これから一日緊縛の山行きとなったのであった。
 グ~さんトップで「鐘掛」を登る。ワタクシ的にはここがいちばん怖かった。砂岩に石ころがはまっていてそれがスタンスになる。ホールドも棚状に残った砂岩の硬い部分をつかむ。
 これがまた手抜き工事のセメントの吹きつけのようで、いつはがれてもおかしくないような感じだ。見た感じがポロッ、ゴソッといくような感じなのである。
 外れてくれるな~と祈りつつ、心拍数の増加と腕の震えを感じながらなんとか岩屋本堂の外殻の岩の場所までたどり着いた。後続の3人はヒョイヒョイとやってきた。重量的にも僕が先を行くと安心するのだろうし、確保したので気分的には相当楽だったと思う。

 そこから「御笠岩」の鎖場、これが角度がきつく、見た目が垂直に鎖が垂れ下がっているように見える。もちろん落ちれば怪我では済まされない。グ~さんはひょいひょいと上がっていく。腕の力で行こうと思えば行けそうな距離ではあったが、試しにアブミにフィフィを装着して二本使用して上がりきった。
 おそらくここをアブミであがったのは僕が初めてかもしれない。(笑)
 後続の女性2人は確保したが、ラストのWさんはフリーで上がってもらった。ザックの重みで重心が後にかかりびびったそうである。最後は鎖をください。といってしがみついていた。
 なんか冷や汗なのか暑いのかわからない汗がだくだく出てくる。

 つづいて抱付き岩、ちょっとした岩だがトップのSさんは越えるのに躊躇。初見の岩をトップで越えるいい経験をしたと思う。

 ここからしばらくは植林の尾根を行く。展望の無いピーク、小天井、大天井を過ぎる。ここで周回コースの半分あたりだ。低山ながら面白い山だ。

 グ~さんいわく、「ここからが難易度5だよ~。」
 僕が追い討ちをかける「本日のメインエベント~~。」
 鞍掛岩をうんこらせと上がると左がスパッと30mほど切れている。おおこわ~~。
 ぐ~さん「あら?四つんばいにならんの・・・?もうちょっと怖がってくれないとつまらんじゃん。」
 先月あたりから連続して岩登り、沢登りの真似事をしているメンバーだから、この程度の高さに恐怖感でへたり込んでもらっては困るのである。とはいってもひょいと初めて来た人はおそらく立っては歩けないかもしれない場所だ。

 少し進んで「蟻の戸渡り」落ちるなら右側こちらは骨折。左に落ちたらあの世行き。
 ここでしばし休憩してミカンを食べる。その間、懸垂でわずかに下りながら稜線の辺縁いっぱいまで下りてみる。そこはガバっと20mほどえぐれた「不動棚廻り」だった。ザイルで繋がっていても目がくらむ。

 さらに「小尻返し」の下りが待っている。これはかなりの勇気がいる。グ~さんは慣れたものでひょいひょいとフリーで下りてしまった。さすが伊勢山上住人と名乗るだけのことはある。ホールドスタンスは作ってはあるものの、滑落すれば空中を20mは飛ぶことになる。躊躇することなく僕たちは確保した。確保されればどうってことないしっかりした岩の下りなのだが、高度感はかなりある。

 グーさんのガイドのおかげで、知らず知らずのうちに進んでしまう巻き道を行く事もなく、全部の岩の行場を通過することができた。ドキドキ、ホッ、ワクワクの連続であった。
 
 通常1時間半の表行場を3時間かけて、鎖にフィフィを掛けてみたり、ロワーダウンしてみたり、アブミをかけてみたりで一つ一つの岩を堪能できた。
 グーさんはかなりあきれていたように見える。

 このあと裏行場へと連れて行ってもらった。
 ここのメインエベントは「獅子ガ鼻」山腹に巨大な岩を露出している。この下りも危ないくだりだ。あとから見てみたら鼻の先はかなり外傾していた。この上にWさんは乗っていたかと思うと見ているほうが怖くなってくる。

 午後6時近くまでじゅうぶんすぎるほど楽しめました。グ~さんありがとう。お疲れ様でした。
 ご住職や奥さんや湖湖さんも優しくて良いかたでした。
 帰りの車の中で「また是非来たい!」ってみなさんニッコニコで言ってましたよ。
 また行きたいなぁ。
 ホント楽しく堪能できましたが、ただここは行場ってことだけは肝によく命じておくのはもちろんのことですね。

 FB

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